ビデオ教材(映像コンテンツ)の教育利用に関する意識調査報告書

2012年1月発行


1.調査概要

eラーニング戦略研究所は、全国の小中高、大学・専門学校、予備校・学習塾の教職員および経営者 計118名を対象に、ビデオ教材(映像コンテンツ)の教育利用の実態についてアンケート調査を実施しました。(有効回答数 118)

その結果、教育現場で動画や映像コンテンツを活用したいと考えている人は8割近くに上り、これまでの動画コンテンツの活用経験の有無や所属する教育機関などにかかわらず、教育関係者の多くが動画コンテンツを利用した教育を「わかりやすく学習効果が高い」と認識し、その活用にきわめて前向きであることが明らかとなりました。

一方、動画コンテンツの教育利用におけるデメリットとして、コンテンツ作成の負荷やコスト面の問題などが挙げられ、それぞれの学校の教育内容や学習者の年齢・属性などにあった動画コンテンツを、低コストで提供してほしいという声が多く見られました。アンケートでは「ただ見せるだけで終わらないものが必要」「映像を配信するだけでは不十分」といった意見もあり、単に映像を見て終わりではなく、リアル授業やeラーニング、テスト等との組み合わせにより、さらに教育効果を高められるような動画コンテンツの在り方・使い方が模索され、検証されている段階と言えそうです。


設問2 動画・映像コンテンツの教育利用のメリットは?


設問3 動画・映像コンテンツの教育利用のデメリットは?


2.回答者属性

アンケート調査概要

調査期間 2011年12月22日(木)~12月26日(月)
調査方法 Webアンケート方式
調査対象 全国の小中高、大学・専門学校、予備校・学習塾の教職員および経営者 計118名
男女内訳 男性(72.9%)、女性(27.1%)
年代別内訳 20~29歳(5.9%)、30~39歳(32.2%)、40~49歳(30.5%)、50~59歳(28.8%)、60~69歳(0.8%)、70歳以上(1.7%)
勤務先内訳 小学校(1.7%)、中学校(0.8%)、高校(17.8%)、大学・大学院(29.7%)、専門学校(11.0%)、予備校・学習塾(39.0%)

性別

アンケート回答者属性

年齢別

アンケート回答者属性

勤務先別

アンケート回答者属性

都道府県別

アンケート回答者属性


3.まとめ

ITインフラの整備に伴い、教育現場でも教育用映像コンテンツの利用が急増しているといわれています。Apple社が提供する教育コンテンツ配信システム「iTunes U」や、教育向け動画コンテンツを厳選した「YouTube for Schools」のリリースなどにより、映像コンテンツの教育利用の可能性にますます注目が集まりつつありますが、実際の教育現場では、動画・映像コンテンツの活用はどの程度進んでいるのでしょうか。今回は、全国の小中高、大学・専門学校、予備校・学習塾の教職員および経営者 計118名を対象に、ビデオ教材(映像コンテンツ)の教育利用の実態についてアンケート調査を実施しました。

その結果、教育現場で動画・映像コンテンツを「活用したい」「どちらかと言えば活用したい」と考えている人は8割近くに上り、これまでの動画コンテンツの活用経験の有無や所属する教育機関などにかかわらず、教育関係者の多くが動画コンテンツを利用した教育を「わかりやすく学習効果が高い」と認識し、その活用にもきわめて前向きであることがわかりました。 「iTunes U」や「YouTube for Schools」などの動画コンテンツサービスについても、半数以上が「利用してみたい」と回答しています。活用推進派からは、「今後は生徒がタブレットを持ち込んで授業する形が一般化し、動画等を取り入れた教育が増える」「理解しやすくなったり、多方面に広がる学習ができ、教育の場には不可欠」といった期待の声がきかれました。

また、実際に動画コンテンツを教育利用したことのある回答者へのアンケート結果から、一部の教育現場において講義・授業内容がある程度映像コンテンツ化され、その活用が進んでいることが明らかとなりました。今後は、ニュース・参考映像の利活用や、動画をつかった専門技術教育にさらなるニーズがあるものと推察され、その活用範囲も授業内に留まらず、予・復習や家庭内学習、補講などへさらに広がることが予想されます。

その一方で、動画コンテンツの教育利用におけるデメリットとして、コンテンツ作成の負荷やコスト面の問題などが挙げられ、それぞれの学校の教育内容や学習者の年齢・属性などにあった動画コンテンツを、低コストで提供してほしいという声が多く見られました。アンケートでは「ただ見せるだけで終わらないものが必要」「映像を配信するだけでは不十分」といった意見もあり、単に映像を見て終わりではなく、リアル授業やeラーニング、テスト等との組み合わせにより、さらに教育効果を高められるような動画コンテンツの在り方・使い方が模索され、検証されている段階と言えそうです。

注目を浴びる動画・映像コンテンツが、次世代の教育を切り拓く有望なツールになり得るかどうか―多くの教育関係者が懸念する「コンテンツ」「コスト」に関する課題をいかに解決するか、動画コンテンツの教育現場におけるより効果的な活用手法をいかに確立するかが、今後のカギとなりそうです。


4.アンケート結果にみるポイント

「動画コンテンツを教育現場で活用したい」が8割。
メリットは「わかりやすく学習効果が高い」、デメリットは「コンテンツ作成の負荷」。

アンケートの結果、教育現場で動画・映像コンテンツを「活用したい」「どちらかと言えば活用したい」と考えている人は8割近くに上り、動画コンテンツの教育利用に前向きな教育関係者が多いことがわかった。過去に動画コンテンツ活用経験のある人の多くは今後も「活用したい」と考えており、動画コンテンツ活用経験がない人も「どちらかと言えば活用したい」と興味を示す傾向が見られた。

一方、活用に積極的でない人、否定的な人はその理由に、「動画を映す施設や機材がない」「環境が整っていない」といった設備・環境面や、「動画がどの程度教育に活用できるかわからない」といった動画教育の効果への疑問などを挙げた。

次に、動画コンテンツを利用した教育のメリットを尋ねたところ、「わかりやすく学習効果が高い」がトップスコアとなった(75.4%)。メリットについては、これまでの活用経験の有無や所属する教育機関での差異は見られなかった。一方、デメリットは「コンテンツ作成に時間・コストがかかる」56.8%、 「学校全体にまだ理解されておらず動画教育自体が浸透していない」32.2%、「学生の反応・理解度がわかりづらい」31.4%となった。

これらの結果から、これまでの動画コンテンツの活用経験の有無や所属する教育機関などにかかわらず、教育関係者の多くが動画コンテンツを利用した教育を「わかりやすく学習効果が高い」と認識し、その活用にもきわめて前向きであることがわかった。デメリットとしては、コンテンツ作成における負荷を指摘する声が多かった。また、教職員ひとりひとりは動画教育に関心があるが、 学校全体で見ればその活用方法や効果等に疑問があったり理解されておらず、それが導入への障害になっているケースも少なくないようだ。


動画コンテンツの内容は「講義・授業」「ニュース映像」「専門技術・操作方法」など。
その半数を学校内で作成。

アンケート回答者のうち、実際に動画コンテンツを教育現場で活用したことがある人はほぼ半数(49.2%)だった。教育機関による大きな差異はないが、大学・大学院、専門学校では「活用経験がある」が「ない」よりやや多かった。

活用経験がある人にその動画コンテンツの内容を尋ねたところ、「講義・授業内容」77.6%、「ニュース・参考映像」31%、「専門技術や機械・PCなどの操作方法」24.1%などとなった。小中高、大学・大学院、予備校では「授業」映像の利用が多く、専門学校では「専門技術・機械の操作方法」のコンテンツ利用率が高かった。また、男性は「授業」「ニュース映像」「専門技術・機械の操作方法」の映像コンテンツ活用度が高く、女性は「授業」「一般教養・ビジネスマナー」の利用率が高めだった。これらは主に、「授業における補足資料として活用」されているほか、小中高では「学内知識アーカイブとしての活用」、大学・大学院、予備校・塾では、「予習・復習・補講用のオンデマンド教材としての活用」もウェイトが高かった。

また、動画コンテンツは学校内で作成するか、市販のものを使用するケースが多いこともわかった。大学・大学院、予備校・塾では教職員によるオリジナルコンテンツ作成の割合が高く、小中高、専門学校ではオリジナルコンテンツと市販のコンテンツの使用が半々だった。もっともコストがかかる「外部業者によるオリジナルコンテンツ作成」は、小中高ではゼロ、その他教育機関でも少数派だった。

これらの結果から、一部の教育現場において講義・授業内容がある程度映像コンテンツ化され、その活用が進んでいることが明らかとなった。今後は、ニュース・参考映像の利活用や、動画をつかった専門技術教育にさらなるニーズがあるものと推察され、その活用範囲も授業内に留まらず、予・復習や家庭内学習、補講など、ますます広がることが予想される。また、半数が学校内で教材作成を行っている現状から、より平易な映像コンテンツ作成ツールの開発や、低コストでオリジナルの映像コンテンツ化が可能なサービスの充実が求められているものと考えられる。


半数以上が「iTunes U」 「YouTube for Schools」へ期待。
コンテンツ、コスト、活用方法に関する課題解決が今後のカギ。

Apple社が提供する教育コンテンツ配信システム「iTunes U」や、教育・学習向けの動画・映像コンテンツを厳選した「YouTube for Schools」の動画コンテンツサービスを利用してみたいか尋ねたところ、半数(55.1%)が利用してみたいと回答した。

詳しくみると、動画活用経験のある人は「やや利用してみたい」が多く、動画活用経験のない人は「どちらともいえない」が多いことがわかる。前者は動画活用のメリットや具体的活用法をある程度イメージできていると考えられ、後者は関心はあるものの、具体的な活用イメージが持てないためと考えられる。

最後に、動画・映像コンテンツの教育利用について自由回答で要望や意見をお聞きした。もっとも多かったのはコンテンツやコストに関するもので、それぞれの学校の教育内容や学習者の年齢・属性などにあった動画コンテンツを、低コストで提供してほしいという声が非常に多く見られた。アンケートでは「ただ見せるだけで終わらないものが必要」「映像を配信するだけでは不十分」といった意見もあり、単に映像を見て終わりではなく、リアル授業やeラーニング、テスト等との組み合わせにより、さらに教育効果を高められるような動画コンテンツの在り方・使い方が模索されていることもわかった。

一方で、課題と同じだけ期待の声も多い。「今後は生徒がタブレットを持ち込んで授業する形が一般化し、動画等を取り入れた教育が増える」「理解しやすくなったり、多方面に広がる学習ができ、教育の場には不可欠」「普及し便利に使えるようになってほしい」などとなった。

まだ新しく国内では発展途上の動画コンテンツサービスも、教育関係者の関心は高めで否定的な意見は少ない。多くの教育関係者が懸念する「コンテンツ」「コスト」に関する課題をいかに解決するか、動画コンテンツの教育現場におけるより効果的な活用手法をいかに確立するかが、今後のカギとなりそうだ。


5.アンケート調査結果

GTグラフ


設問. 1 あなたは今後、教育現場にて動画や映像のコンテンツを活用したいとお考えですか。(お答えは1つ)


N=118

考察
「活用したい」「どちらかと言えば活用したい」8割(78%)
・動画・映像コンテンツの教育利用に前向きな傾向が見られる。


設問. 1-1 設問1でお答えいただいた理由を教えてください。



(一部抜粋)

考察
・活用推進派の期待は、教育効果向上、学生の集中度・関心度アップ、教育IT化への期待など。
・活用に積極的でない理由は、動画教育の効果への疑問、設備・環境面が整っていない、コストなど。


設問. 2 動画・映像コンテンツを利用した教育や学習のメリットはどんなものと考えますか。(お答えはいくつでも)


N=118

考察
・ほとんどの人が動画コンテンツの教育利用に、何らかのメリットを感じている
・動画コンテンツは “わかりやすく” “学生の意欲を上げ” “学習効果が高い” と認識されている。


設問. 3 動画・映像コンテンツを利用した教育や学習のデメリットはどんなものと考えますか。(お答えはいくつでも)


N=118

(※)その他
・教員が楽をする ・集中できない ・無駄な時間だけを取るような映像もある ・コスト面 ・準備時間が必要 ・自分の頭で考えない ・時と場所を選ぶ ・解った気になり深い思考力洞察力を身につけにくい ・やる人とやらない人の差が大きい ・ソフトが少ない ・その場で質問ができない ・いつでもどこでもという点がデメリットになる場合も学生によってはある

考察
最大の弱点は、コンテンツ作成の時間・コスト
・個人的には動画教育に関心があるが、学校全体で見ればその活用方法や効果等に疑問があったり理解されておらず 導入への障害になっているケースも少なくない。


設問. 4 あなたは動画・映像コンテンツを教育現場で活用されたことがありますか。(お答えは1つ)


N=118

考察
・「活用したことがある」と「活用したことはない」がほぼ半々の結果になった。


設問. 4-1 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツの内容をお答えください。(お答えはいくつでも)


N=118

考察
・約8割(77%)が講義や授業を映像コンテンツ化し、活用している
・録画したニュースや動画サイトの参考映像などを利用している人もいる。


設問. 4-2 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツの活用方法をお答えください。(お答えはいくつでも)


N=118

考察
・動画コンテンツは、主に講義・授業の補足資料として活用されている


設問. 4-3 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツは主にどなたが作成していますか。(お答えは1つ)


N=118

考察
半数(51%)が学校内で作成し、3割(27.6%)が市販の動画コンテンツを使用
・もっともコストがかかる外部業者の利用は2割に満たない。


設問. 5 Apple社が提供する教育コンテンツ配信システム「iTunes U」や、教育・学習向けの動画・映像コンテンツを厳選した「YouTube for Schools」の動画コンテンツサービスについて、今後、このような動画・映像コンテンツのサービスを利用してみたいと思いますか。


N=118

考察
半数(55.1%)が「利用してみたい」と回答。
・全体の3分の1を占める「どちらともいえない」は、活用方法や効果がまだはっきりとわからないことが主な理由と推察される。


設問. 6 動画・映像コンテンツを利用した教育について、ご要望やご意見を教えてください。


1.コンテンツに関する課題

(一部抜粋)

考察
・コンテンツに関する要望・意見がもっとも多い結果となった。
教育内容や学習者にあったコンテンツかつ低コストなものが求められている
見て終わりではなく、リアル授業やeラーニング、テスト等との組み合わせによりさらに教育効果を高められる映像コンテンツの使い方が模索されている。


2.その他さまざまな課題

(一部抜粋)

考察
・コンテンツに関する要望・意見がもっとも多い結果となった。
・設備・環境面の整備も必要不可欠である。
・コンテンツに関する課題でもあるが、コスト、著作権の課題を挙げる人も多い。


3.期待の声

(一部抜粋)

考察
新しい教育ツールとして、動画・映像コンテンツが注目されている
・時代にあった、新しい学びの形を教育関係者は模索している。


GT表


設問. 1 あなたは今後、教育現場にて動画や映像のコンテンツを活用したいとお考えですか。(お答えは1つ)


N=118

考察
「活用したい」「どちらかと言えば活用したい」8割(78%)
・動画・映像コンテンツの教育利用に前向きな傾向が見られる。


設問. 1-1 設問1でお答えいただいた理由を教えてください。



(一部抜粋)

考察
・活用推進派の期待は、教育効果向上、学生の集中度・関心度アップ、教育IT化への期待など。
・活用に積極的でない理由は、動画教育の効果への疑問、設備・環境面が整っていない、コストなど。


設問. 2 動画・映像コンテンツを利用した教育や学習のメリットはどんなものと考えますか。(お答えはいくつでも)


N=118

考察
・ほとんどの人が動画コンテンツの教育利用に、何らかのメリットを感じている
・動画コンテンツは “わかりやすく” “学生の意欲を上げ” “学習効果が高い” と認識されている。


設問. 3 動画・映像コンテンツを利用した教育や学習のデメリットはどんなものと考えますか。(お答えはいくつでも)


N=118

(※)その他
・教員が楽をする ・集中できない ・無駄な時間だけを取るような映像もある ・コスト面 ・準備時間が必要 ・自分の頭で考えない ・時と場所を選ぶ ・解った気になり深い思考力洞察力を身につけにくい ・やる人とやらない人の差が大きい ・ソフトが少ない ・その場で質問ができない ・いつでもどこでもという点がデメリットになる場合も学生によってはある

考察
最大の弱点は、コンテンツ作成の時間・コスト
・個人的には動画教育に関心があるが、学校全体で見ればその活用方法や効果等に疑問があったり理解されておらず 導入への障害になっているケースも少なくない。


設問. 4 あなたは動画・映像コンテンツを教育現場で活用されたことがありますか。(お答えは1つ)


N=118

考察
・「活用したことがある」と「活用したことはない」がほぼ半々の結果になった。


設問. 4-1 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツの内容をお答えください。(お答えはいくつでも)


N=118

考察
・約8割(77%)が講義や授業を映像コンテンツ化し、活用している
・録画したニュースや動画サイトの参考映像などを利用している人もいる。


設問. 4-2 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツの活用方法をお答えください。(お答えはいくつでも)


N=118

考察
・動画コンテンツは、主に講義・授業の補足資料として活用されている


設問. 4-3 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツは主にどなたが作成していますか。(お答えは1つ)


N=118

考察
半数(51%)が学校内で作成し、3割(27.6%)が市販の動画コンテンツを使用
・もっともコストがかかる外部業者の利用は2割に満たない。


設問. 5 Apple社が提供する教育コンテンツ配信システム「iTunes U」や、教育・学習向けの動画・映像コンテンツを厳選した「YouTube for Schools」の動画コンテンツサービスについて、今後、このような動画・映像コンテンツのサービスを利用してみたいと思いますか。


N=118

考察
半数(55.1%)が「利用してみたい」と回答。
・全体の3分の1を占める「どちらともいえない」は、活用方法や効果がまだはっきりとわからないことが主な理由と推察される。


設問. 6 動画・映像コンテンツを利用した教育について、ご要望やご意見を教えてください。


1.コンテンツに関する課題

(一部抜粋)

考察
・コンテンツに関する要望・意見がもっとも多い結果となった。
教育内容や学習者にあったコンテンツかつ低コストなものが求められている
見て終わりではなく、リアル授業やeラーニング、テスト等との組み合わせによりさらに教育効果を高められる映像コンテンツの使い方が模索されている。


2.その他さまざまな課題

(一部抜粋)

考察
・コンテンツに関する要望・意見がもっとも多い結果となった。
・設備・環境面の整備も必要不可欠である。
・コンテンツに関する課題でもあるが、コスト、著作権の課題を挙げる人も多い。


3.期待の声

(一部抜粋)

考察
新しい教育ツールとして、動画・映像コンテンツが注目されている
・時代にあった、新しい学びの形を教育関係者は模索している。


クロス表


設問. 1 あなたは今後、教育現場にて動画や映像のコンテンツを活用したいとお考えですか。(お答えは1つ)


性別×年代

考察
・女性より男性の方が動画コンテンツの教育利用に積極的。
・年代別には、活用意欲に大きな差異は見られない。


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
動画コンテンツ活用経験がある人の多くは、今後も「動画コンテンツを活用したい」と考えている。
動画コンテンツ活用経験がない人も、今後は「どちらかと言えば活用したい」が多い。


設問. 1-1 設問1でお答えいただいた理由を教えてください。



(一部抜粋)

考察
・活用推進派の期待は、教育効果向上、学生の集中度・関心度アップ、教育IT化への期待など。
・活用に積極的でない理由は、動画教育の効果への疑問、設備・環境面が整っていない、コストなど。


設問. 2 動画・映像コンテンツを利用した教育や学習のメリットはどんなものと考えますか。(お答えはいくつでも)


性別×年代

考察
・性別、年代に関わらず、「わかりやすく学習効果が高い」を最大のメリットに挙げる人が多い
・60代以上の男性のみ、「場所や時間を問わず教育が可能」がトップスコア。


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
・動画コンテンツ活用経験ありの人は、全員が何らかのメリットを感じている
・教育機関、動画活用経験の有無に関わらず、「わかりやすく学習効果が高い」を最大のメリットに挙げる人が多い


設問. 3 動画・映像コンテンツを利用した教育や学習のデメリットはどんなものと考えますか。(お答えはいくつでも)


性別×年代

考察
・男性は「コンテンツ作成の時間・コスト」を最大のデメリットに挙げる人が多い
・女性は動画教育への理解・認識不足を指摘する人がやや多い。


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
・教育機関、動画活用経験の有無に関わらず、「コンテンツ作成の時間・コスト」を最大のデメリットに挙げる人が多い
・小中高の動画活用経験なしの回答者のみ、動画教育への理解・認識不足を指摘する人がやや多い。
動動画活用経験がない人の一部が「デメリットは特にない」と回答


設問. 4 あなたは動画・映像コンテンツを教育現場で活用されたことがありますか。(お答えは1つ)


性別×年代

考察
女性より男性の方が「動画コンテンツ活用経験がある」がやや多い
・年代別にみると、活用経験の有無に大きな差異はない。


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
大学・大学院、専門学校では、「動画コンテンツ活用経験がある」が「ない」よりやや多い


設問. 4-1 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツの内容をお答えください。(お答えはいくつでも)


性別×年代

考察
・男性は「授業内容」に続き、「ニュース映像」「専門技術・機械の操作方法」の映像コンテンツを活用
・女性は「授業内容」に続き、「一般教養・ビジネスマナー」の映像コンテンツを重宝


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
・小中高、大学・大学院、予備校では、授業の映像コンテンツ化が多い。
・専門学校では、専門技術・機械の操作方法等のコンテンツが重宝されている。


設問. 4-2 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツの活用方法をお答えください。(お答えはいくつでも)


性別×年代

考察
・動画コンテンツは、性別・年代問わず、主に講義・授業の補足資料として活用されている


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
・動画コンテンツは、主に講義・授業の補足資料として活用されている
・小中高では、学内知識アーカイブとしての活用もウェイトが高めである。
・大学・大学院、予備校・塾では、予習・復習・補講用のオンデマンド教材としても活用されている。


設問. 4-3 活用されたことのある方にお尋ねします。あなたが活用した動画・映像コンテンツは主にどなたが作成していますか。(お答えはいくつでも)


性別×年代

考察
・大学・大学院、予備校・塾では、教職員によるオリジナルコンテンツ作成が主流
・小中高、専門学校では、オリジナルコンテンツと市販のコンテンツの使用が半々
外部業者によるオリジナルコンテンツ作成は、小中高ではゼロ、その他教育機関でも少数派


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
・動画コンテンツは、主に講義・授業の補足資料として活用されている
・小中高では、学内知識アーカイブとしての活用もウェイトが高めである。
・大学・大学院、予備校・塾では、予習・復習・補講用のオンデマンド教材としても活用されている。


設問. 5 Apple社が提供する教育コンテンツ配信システム「iTunes U」や、教育・学習向けの動画・映像コンテンツを厳選した「YouTube for Schools」の動画コンテンツサービスについて、今後、このような動画・映像コンテンツのサービスを利用してみたいと思いますか。


性別×年代

考察
「利用したくない」と回答しているのはすべて男性
30代女性は、他の年代に比べ動画コンテンツサービスの活用意欲が高い


勤務先×教育現場における動画コンテンツの活用経験有無

考察
・動画活用経験のある人は「やや利用してみたい」が多い。動画活用のメリットや具体的活用法をある程度イメージできていると考えられる
・動画活用経験のない人は「どちらともいえない」が多い。関心はあるものの、具体的な活用イメージが持てないためと考えられる


設問. 6 動画・映像コンテンツを利用した教育について、ご要望やご意見を教えてください。


1.コンテンツに関する課題

(一部抜粋)

考察
・コンテンツに関する要望・意見がもっとも多い結果となった。
教育内容や学習者にあったコンテンツかつ低コストなものが求められている
見て終わりではなく、リアル授業やeラーニング、テスト等との組み合わせによりさらに教育効果を高められる映像コンテンツの使い方が模索されている。


2.その他さまざまな課題

(一部抜粋)

考察
・コンテンツに関する要望・意見がもっとも多い結果となった。
・設備・環境面の整備も必要不可欠である。
・コンテンツに関する課題でもあるが、コスト、著作権の課題を挙げる人も多い。


3.期待の声

(一部抜粋)

考察
新しい教育ツールとして、動画・映像コンテンツが注目されている
・時代にあった、新しい学びの形を教育関係者は模索している。


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