公務員試験の受験対策において、60年以上の指導実績を誇る実務教育出版様。公務員を目指したことのある人なら誰でも知っている「公務員試験 受験ジャーナル」「速攻の時事」「スーパー過去問ゼミシリーズ」など数々の名著を出版すると共に通信講座も提供され、多くの受験生を合格へと導いてこられました。その通信講座に新しく導入されたのが、「Jトレ+」というeラーニングサービスです。もともと定評のあった通信講座にeラーニングを付加されたその目的とは何だったのでしょうか。
インタビューでは、企業が有する財産ともいうべきコンテンツやノウハウをいかに有効活用すべきか、実際にどのように形にしていったか等、詳しいお話を伺うことができました。
- 株式会社実務教育出版
- ご担当者様
お客様のニーズ
- 公務員試験対策の通信講座に学習効率向上、実戦力アップ、弱点克服などのさらなる価値を付加したい。
- スマホで手軽に勉強できる環境を受講者に提供したい。
- 当社の財産である数十年分の過去問、丁寧な解説文を活かした教育サービスを形にしたい。
導入後の成果
- eラーニングサービス「Jトレ+(ジェイトレプラス)」を導入。
- 過去問12年分を科目別・テーマ別に編成してeラーニングに収録。印刷物では難しい膨大な過去問の提供を可能にしたことで、出題傾向の把握や類題演習による解法習得がさらにしやすくなった。
- スマホ受講が7割に達するなど、スキマ時間の徹底した問題演習で学習効率化に成果を上げている。
- テーマや難易度等で問題を抽出できる検索機能、自己チェックを記録できる信号機アイコン機能、スマホに特化したUIの最適化など、eラーニングシステムのカスタマイズにより目指していた教育サービスを形にすることができた。
- 今後は、公務員試験以外の資格試験対策についてもeラーニングを活用したコース展開を検討していきたい。
通信教育にeラーニングを導入した理由
「Jトレ+」とはどのようなサービスですか。
ご担当者様:公務員試験を受験される方のためのeラーニングサービスです。当社の通信講座「公務員合格講座」(大卒程度の公務員試験受験対策)の受講者向けに、2016年末より提供を開始しました。
テストの点数などではなく、学習者自身の意思が記録できるんですね。とても面白い仕組みですね。
ご担当者様:受講者からも、「機械的ではなく自分の感覚で決められるのがいい」「付箋を貼れるような感覚で使い勝手がいい」と好評です。開発のときにどういう風にするべきか散々悩みましたので、これを入れられたのは本当に良かったなと思っています。
※過去問の収録、問題検索機能、自己チェック機能などはKnowledgeDeliverをカスタマイズしてご提供。
システムをカスタマイズして提供された内容はほかにもありますか。
ご担当者様:細かいところだと、教材作成画面の問題文や解説文の最大文字数を増やして頂きました。これにより、当社の財産である過去問、丁寧な解説文をeラーニングに入れ込むことができました。試験日までのカウントダウン日数をホーム画面に入れるなど、デザイン面でもいろいろな工夫をしています。スマホに特化したUIの最適化もそうですね。こうしたカスタマイズにより、私どもが提供したかったものを一つひとつ実現していただきました。
使いながらさらに良いものへ。それができるのがeラーニングの魅力
実務教育出版様としては今回が初めてのeラーニング導入でしたが、実際に導入から運用までを経験されてなにかお気づきになった点はありますか?
ご担当者様:eラーニングの良さというのは、使い始めてからも微調整をしていけるという点ではないかと思います。私どもも導入後、思ったよりスマホで受講される方が多いということで、過去問以外にスマホを意識した穴埋め(短答)式や手軽なミニテスト、PDF教材を追加したり、部分的なシステム改修をお願いしたりしました。
弊社の担当コーディネーターの対応はいかがでしたか。
ご担当者様:開発時からこちらの希望をどう形にするかということをよく考えてくださいましたし、とても誠実な、頼りになる対応をしていただきました。出来上がったものを見て、「やっぱりここはこうした方がよかった」と思う所もありますよね。そういうときも快く改修対応していただきました。受講者の皆さんにとってより使いやすく、意味のあるものを目指して改善を積み重ねているという実感がありますし、そこはデジタル・ナレッジさんのご協力あってこそだと思います。
受講者の皆様の反応はいかがでしょうか。
ご担当者様:アンケートや合格体験記を見ますと、あまり勉強する気が起こらないときでも「Jトレ+」ならできるというような意見が結構ありました。受験勉強は蓄積だと思いますから、とっつきやすく継続しやすい「Jトレ+」が成果につながっているのかなと思います。
もともと通信講座の受講者の方は予備校に通う時間が取れないという人が多いので、スキマ時間を有効に使える「Jトレ+」は受講者の皆さんのニーズに大変合っていたのではないかと思います。「我々受講生の強い味方になりました」なんて評価をいただくと、やはりうれしいですね。
- 自分がチェックしたところや、難易度・重要度などで検索できる機能が良かった。間違いやすいところや自分の苦手分野が分かり、弱点克服に活用できた。
- 正解すると○が出るのが嬉しくてモチベーションにつながりました。どのくらい問題を解いたか表示されるため、勉強を進めている実感もあり、自信につながりました。
- スマホやPCから教材を閲覧したり問題演習ができるおかげで繰り返し演習を習慣づけることができ、合格に繋げることができました。
- 外出先でも学習を進めることが出来たので大変便利でした。特に過去問が10年以上も揃っていたので有意義に使用させて頂きました。
自社が持つ多数のコンテンツをeラーニング化していきたい
御社の理念や事業戦略において、「Jトレ+」はどのような意味を持つものになりましたか。
ご担当者様:たとえば、新卒採用の「適性検査」の定番として知られるSPI対策について、学生が個人で対策できるものを探しているという学校さんもあります。当社では公務員試験以外にも、SPI対策やさまざまな資格試験対策の出版物を取り扱っていますので、こうしたコンテンツをeラーニング化してより多くの方に届けていければと考えています。「Jトレ+」はそうした新たなチャレンジに向けた大きな一歩になりました。
最後に、今後の取り組みや展望をお聞かせください。
ご担当者様:直近の取り組みとしましては、「Jトレ+」を気軽に体験できるお試しID設定のご提案を頂きましたので、通信講座の受講を迷っている見込み客の方に「Jトレ+」を無料でお試しいただき、実際の使い勝手等を知っていただいて受講促進につなげていきたいと考えています。
また、基本的な勉強は済んでいて問題演習のみたくさんやりたいという方もいらっしゃいますので、各ニーズに添ったコース展開を考えていきたいですね。ベースになるコンテンツはありますので、どこをどう組み合わせ、どういったニーズの方に何を提供するかということをフレシキブルに考えていきたい。このeラーニングシステムの特長を活かしながら、私どもも研究を続け、今後もより良いものをご提供していければと考えています。
ご利用いただいた製品・サービス
お客様のサイト
お客様情報
名称 | 株式会社 実務教育出版 |
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沿革 | 1927年(昭和2年)創業 1950年(昭和25年)3月 法人設立 1973年(昭和48年)5月 事業会社設立 |
所在地 | 東京都新宿区新宿1-1-12 |