株式会社日本能率協会マネジメントセンター
導入企業数3,900社!法人向けサービスの安定的・持続的大規模運用を可能にしたシステムリプレイス

人材育成支援事業、手帳事業、出版事業の3つの事業を展開する株式会社日本能率協会マネジメントセンター。なかでも法人向けeラーニングサービス『eラーニングライブラリ®』は導入企業数3,900 社、累計受講者数323万人超を誇る、人材育成支援事業における基幹サービスとなっています。こうした大規模運用のカギを握るのが、安定的な長期運用が可能なプラットフォーム開発や拡張性のあるサービス運用環境です。インタビューでは、システムリプレイスを軸とした、eラーニングサービスの大規模運用の成功の秘訣をお聞きすることができました。


株式会社日本能率協会マネジメントセンター
パーソナル・ラーニング事業本部 ライブラリプラットフォーム開発部長 本間秀一様
※一時的にマスクを外して撮影しております。

お客様のニーズ

  • 法人向けeラーニングサービスのシステムリプレイス

導入前の課題

  • システム老朽化に伴うデザイン・操作性・機能面を改善したい。
  • 運用コストを抑えつつ、他社競合サービスに対する優位性を確保したい。

導入後の成果

  • LMS『KnowledgeDeliver』をベースにしたカスタマイズ開発でユーザビリティや機能面を大きく改善。
  • 申込サイトとのAPI連携により申込~利用開始までのリードタイム短縮や利用集計の自動化などを実現。
  • 受講者の追加登録もすぐに行えるようになり、導入企業数3,900社の大規模運用を支えている。
  • 運用コストを抑えつつ、安定的で拡張性のある大規模運用環境を構築。
  • 一般的なLMSの範囲に留まらないプラットフォームの優位性が法人営業の機会拡大にもつながっている。



採用の決め手は、提案力・対応力・大規模運用実績と“年4回のバージョンアップ”

『eラーニングライブラリ』とはどういったサービスでしょうか?

本間様:1年間定額制の法人向けeラーニングサービスです。コンプライアンスやハラスメント、マーケティングからビジネススキルまでを網羅した「マネジメント」、機械操作やメンテナンス・保全方法などが学べる「技術・技能」ほか6つのカテゴリ・全350以上のコースを取り揃えております。ご契約期間内であれば追加料金なしでいつでもどこでも何度でも、豊富なコースを受講いただけます。



次々に追加される新コースも含め、契約期間内であれば定額受け放題の『eラーニングライブラリ』

このeラーニングライブラリの以前のシステムに課題をお持ちだったということですが?

本間様:2010年にeラーニングライブラリをリリースして以来、これまで大きなシステム改修を行っておりませんでした。そのため、画面デザインや操作性、機能面についても現代にはちょっとそぐわないところが出てきていました。お客様からも「こうしてほしい」という要望をちらほら頂いておりましたので、改善のために今回システムのリプレイスにふみ切りました。

リプレイスにあたってとくに重視された要件はなんでしたか?

本間様:eラーニングライブラリは3,000社以上のお客様が利用されていますので、大規模運用体制がしっかりできているかどうかが最大のポイントでした。また、新しいOSなどもどんどん出てきますので、新しい環境や機能に迅速に対応できるかどうかも重視しました。

導入検討はどのように進められましたのでしょうか。

本間様:最初は10社程と話をしましたが、そもそも弊社のような大規模運用を想定していなかったり費用面で合わなかったりで、ほとんどが早い段階でむずかしいと断られてしまったんです。最終的に数社に絞られた中で、今後も迅速に対応していただけそうなデジタル・ナレッジさんに決めました。

採用の決め手となったのは何でしたか?

本間様:こちらから提案依頼書を提示させていただいたのですが、それに本当に沿った形でご提案したいただけたところと、担当の方がフレキシブルにいろいろと対応いただいた点が決め手になりました。

どのようなご提案をさせていただきましたか?

本間様:こちらの要望に対し要件定義のフェーズと開発のフェーズの2段階に分けて詳しいご提案をしていただきました。弊社の複雑な運用形態というものをしっかりと理解、把握いただいたうえでしっかりご提案いただけたというのが大きかったです。 また、デジタル・ナレッジのLMSが年4回の定期的なバージョンアップをされているということを伺い、こちらからお願いしなくてもどんどん機能拡張されていくこと、しかもそれを適用するかどうかをこちらが選択できるという点も大きな決め手になりました。

デザイン・操作性・機能面を大きく改善、しかも運用費もコストダウン

リプレイスを経て今年の2月から新運用をスタートされていますが、どのような変化がありましたか。

本間様:まずデザイン面では、企業の担当者の方が設定した必須コースやおすすめコースがログイン後の受講者画面に表示されるよう、画面デザインのカスタマイズをしていただきました。これにより受講者は何を受講すれば良いかがすぐにわかるようになりました。 同時に管理者側の画面もカスタマイズをかけ、設定した必須コースの受講進捗が管理画面上でひと目でわかるようにしています。



管理者画面。設定した必須コースについて受講者数、そのうち何名が未受講かなど受講進捗がひと目でわかる



受講者画面。「今すぐ受講すべきコースはどれかわかるので使いやすい」と受講者にも好評だという


本間様:学習履歴データについては、蓄積したものを分析し将来的には受講促進にも活用していきたいと思っていましたので、そうした基盤となるシステムとしてKnowledgeDeliverを選定させていただきました。実際、誰がどのぐらい受講しているかなど(企業担当者による)受講履歴の確認は頻繁に使われている印象です。学習が進んでいない受講者にはフォローメールを自動送信する設定もできますので、忙しい教育担当者様の負荷軽減につながっています。

ほかにはどんな変化がありましたか。


本間様:お客様が自社コンテンツを登録できるという機能も追加しました。各社オリジナルの教育資料をLMSに載せ、その他のコンテンツと同じように受講履歴確認や学習の一元管理ができる点を大きく評価いただいています。また、一般的なLMSの範囲に留まらないプラットフォームの優位性の打ち出しとして営業機会拡大にもつながっています。
それから、今まではお客様からのLMSの操作や機能に関する問い合わせはメール対応のみでしたが、今回運用サービスの中の電話窓口も活用することにしました。そちらもかなり評価いただいているポイントになります。

導入企業数3,900社、累計受講者数323万人を突破!大規模運用を成功させるには

eラーニングライブラリの最新の導入企業数、受講者数はどれくらいになりましたか?

本間様:社数としましては3,900社を超える企業様・団体様にご利用いただいております。受講者の方は累計で323万人を超えました。

非常に大きな運用事例ですが、この大規模なeラーニング運用にKnowledgeDeliverはどのように貢献できていますか。

本間様:リプレイス前はeラーニングライブラリのお申込みからご利用開始まで2週間程のタイムラグがありました。今回、申込みサイトとKnowledgeDeliverをAPI連携させることでお申込み後、弊社で承認確定すれば即時ご利用いただけるようなカスタマイズを実施していただきました。


eラーニングライブラリの申込みサイトとLMSのAPI連携により、申込み内容の反映や利用状況の集計なども自動化

本間様:ちょうどコロナ禍になった当時、「集合研修ができないので代わりにeラーニングをすぐに始められないか」といったお話を頂戴したんですが、まだリプレイス前でしたので「2週間お待ちください」と待って頂いたんですね。また、お申込み後に「急遽追加で受けさせたい受講者がいる」といったときも、やはり2週間待ってくださいというアナウンスになっていました。それが、今回のリプレイスとカスタマイズで大きく改善されました。利用開始までのリードタイムの短縮化、即時利用開始できる仕組みが構築できた意義は大きいと思います。

システム以外でも何か心がけていらっしゃることはありますか?

本間様:3,900社ということは3,900名もの教育担当者様がいらっしゃいます。あまりにも複雑なものにしてしまうと、担当者の方も使いこなせず、また、弊社営業もお客様への説明に負担がかかりますので、できるだけ無駄を省きシンプルにして、直感的に使っていただけるようなサイト設計、運用設計にすることがポイントだと思います。

今回のリプレイスでスムーズにいった点、反対に大変だった点をお聞かせください。

本間様:こちらの要望に対し要件定義のフェーズと開発のフェーズの2段階に分けてご提案をしていただきましたが、とくに要件定義のフェーズに関してはとてもスムーズに進んだなという印象です。弊社の複雑な運用形態をしっかり理解していただき、それを踏まえたうえで機能面、運用面をご提案いただきました。
現在は1つめのフェーズが完了し、続く第2フェーズとして他システム・サービスとのAPI連携を進めています。コロナ禍でやりとりがオンラインのみだったこともあり、なかなか意思の疎通がむずかしく仕様に対しての認識のすり合わせが大変だった部分はありましたね。

一人ひとりの多様な成長に寄り添う存在でありたい

今後取り組んでいきたいテーマや方向性についてお聞かせください。

本間様:eラーニングなので1人で進めていく形が基本になるかと思いますが、そのなかでも社員同士のコミュニケーションが活性化するような機能があればいいですよね。同じような境遇・環境にある受講者がどういうコースを受講しているのかを知ることで刺激になり、自発的・自立的な学びを促進できる可能性もありますので、そういったところを強化できたらと考えております。

リアルな学びの方に寄せていくようなイメージでしょうか。

本間様:そうですね。現状だと受講の際にIDとパスワードを入れてサイトにアクセスしますが、ちょっと身構える形での受講になってしまうように思います。たとえば、社内メールが届いたらそこをクリックするだけで受講できるとか、学びに対してのハードルをどんどん下げていければいいですよね。システム面でのちょっとしたつまずきや引っ掛かりをできるだけ省き、スムーズに学びにアクセスできる環境なり仕組みというのを作っていければと思います。

御社の理念や事業戦略のなかで、新しいeラーニングライブラリはどのような役割を担っていけそうですか。

本間様:人生100年時代と言われる今、働き方や個人の成長も変わってきています。社員教育についても、新入社員にはこの教育、管理職になる人にはこの教育、というふうに階層ごとに実施するのが今までのやり方でしたが、これからは画一的な学びではなく、一人ひとりのキャリアや人生設計に合わせてそれぞれに適した学びを提供していく必要があります。 そうした観点からも、一人ひとりの多様な成長に寄り添うことのできるサービスとして、このeラーニングライブラリをさらにステップアップさせていきたいですし、弊社のコーポレートスローガンである「Enjoy Your Growth!」、楽しみながら成長していくということを追求していく予定です。

改めて、今後の展望をお聞かせください。

本間様:企業様によっては別のLMSを導入されていてそれと連携して一元管理したいですとか、他の基幹システムと連携をしたいといったご要望が出てきていますので、次のフェーズとして実施していきたいと考えております。さらに、受講履歴データの蓄積・分析によって、一人ひとりに最適な学びや教材を提供できるような環境を作っていけたらいいですね。



ご利用いただいた製品・サービス

  • 【オプション】AMSオプション、多言語オプション、カスタマイズソリューション

お客様のサイト

https://www.jmam.co.jp/

お客様情報

名称 株式会社日本能率協会マネジメントセンター 【JMA Management Center Inc.】【略称:JMAM(ジェイマム)】
設立 1991年8月8日(営業開始日1991年10月1日)
本社所在地 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー

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