パートナー 久保多聞様(左)
マネジャー 吉本奈未様(中央)
マネジャー 太田佳世様(右)
お客様のニーズ
- 企業内大学『FCCアカデミー』のクラウド部分を担うLMSをリプレイスしたい
- カスタマイズ性の高いLMSを導入し、多様な顧客ニーズに応えたい
導入サービス
導入後の成果
- ハイブリッド型研修を支えるクラウドシステムとして安定運用を実現。
- FCCアカデミーの利用企業数が約4倍に増加。
- OJT機能やマイページ機能、Zoom連携機能など、多様なカスタマイズで顧客ニーズに応え、評価を高めている。
企業内大学『FCCアカデミー』が注目される理由とは
企業内大学『FCC アカデミー』のご紹介をお願いいたします。
久保様:企業内大学『FCCアカデミー』は、経営と直結した学びの総合システム構築支援サービスです。もともとはリーダーの早期育成のため、我々が社内で取り組んでいた人材育成の仕組みを企業内大学として構築し、社外の顧客へと展開してきた経緯があります。以降、建設業・製造業・卸売業・小売業・外食業などの幅広い業種で多くの企業内大学が設立されてきました。
なぜ今、企業内大学の利用が広がっているのでしょうか。
久保様:ニューノーマル時代を迎え、企業は働き方や学び方の変化など、さまざまな課題に直面しています。このような背景の中、企業独自のカリキュラムや学習方法により、自社が求める人物像を実現させる手段として企業内大学に注目が集まっています。
ほかの人材育成サービスにはないFCCアカデミーの特徴は何でしょうか。
久保様:経営コンサルティング会社だからこそ提供できる価値として「経営と直結した学び」が大きな特徴です。数多くのコンサルティングを行ってきたタナベコンサルティングだからこそ、企業理念を軸とした教育システムを構築、提供することができます。
また、FCCアカデミーは「社員同士が教え合い、学び合うこと」をコンセプトとしています。各企業の社内の人材が講師を務めることで、学習する社員はもちろんのこと、講師を務める社員も教えるという過程を通して学び、さらに知見を広げることができます。
また、リアル研修一辺倒では今の時代に適応しません。デジタルとの組み合わせにより生産性を高めるハイブリッド型学習スタイルも特徴の1つです。
リプレイスの決め手は「カスタマイズ」、利用企業数は4倍に増加
弊社のLMS『KnowledgeDeliver』を活用されているのはFCCアカデミーのどの部分でしょうか。
久保様:FCCアカデミーは「FCCアカデミー設立支援」と「FCCアカデミークラウド」から成りますが、 このクラウド部分を担っているシステムがKnowledgeDeliverです。企業独自の技術やノウハウを動画コンテンツ化したもの、あるいは弊社が提供する教材を、クラウド上でいつでもどこでも何度でも、効率的に視聴学習でき、学習の進捗管理も可能です。
以前は別のLMSを利用されていたということですが、リプレイスされた決め手は何でしたか。
久保様:最終的にKnowledgeDeliverに決めたのはカスタマイズ性が高かったからです。リプレイス前のLMSにはビジュアル面の問題などがあり、我々の価値を伝えきれていませんでした。リプレイスの一番の目的である「我々の価値を伝える」ために、カスタマイズができるLMSが外せない要件でした。
具体的には、これまでどのようなカスタマイズを行ってこられましたか?
吉本様:例えば、OJT機能やマイページ機能の搭載です。OJT機能とは、現場でのOJT教育をクラウドで一元管理できる機能です。タナベコンサルティングのお客様には建設業や製造業の方がとても多く、現場教育についてもクラウド管理したいというニーズがありました。そこでデジタル・ナレッジさんにご相談したところOJT機能があるということで、すぐに実装いただきました。これまで口頭や紙でやりとりしていた内容をクラウドで一元管理できると非常に好評です。
実務研修との連動によりクラウド上で一元管理ができ、お客様にも好評だという。
マイページ機能とはどういうものでしょうか?
吉本様:受講者自身が自らの学習進捗を確認できる機能です。学習進捗がパーセンテージでわかりやすく表示されるので、進捗状況が可視化でき、とても便利になったというお声をいただいています。未学習の内容が一覧表示されたり、自分とほかの人の学習時間の比較もできるため、競争意識を持って学習することにもつながっています。
ほかにも活用されている便利な機能はありますか?
吉本様:Zoom連携機能ですね。弊社では長年、企業様向けのセミナーを実施してきましたが、コロナ禍においてリアルでの開催が難しくなってしまいました。ちょうどそのタイミングでKnowledgeDeliverにZoom連携機能があるとお聞きし、実装しました。クラウド上でZoomによるライブ配信ができ、動画コンテンツのオンデマンド配信もできるのでとても便利ですし、視聴履歴も管理できます。リアルなセミナーに参加できない方々の学びを止めることなく学習環境を提供できたのは、KnowledgeDeliverのZoom連携のお陰です。
改めて、リプレイス後の成果はいかがでしょうか。
吉本様:リプレイスから5年程経ちますが、利用企業数は約4倍に増加しました。1社あたり何百名規模のユーザー様にご利用いただいていますので、かなり大きな規模に成長しています。
久保様:利用企業様のご紹介で新しく導入される企業様や、グループ会社への展開など、口コミ的な広がり方も拡大の大きな要因となっています。
導入から現在に至るまで、弊社営業担当の対応はいかがでしたか。
太田様:かしこまった感じではなく、いつも気さくに接していただけるお陰で「こういうことって、できませんかね」など気軽に相談しやすいですし、こちらの要望も伝えやすいので助かっています。
吉本様:無理なご相談やお願いも多々していますが、本当にいつもフランクに話してくださるんです。相談しやすい雰囲気作りをしてくださっているのが有難いですね。
近年の企業内大学に見られる傾向
コロナ以降、顧客企業様におけるFCCアカデミー活用に何か変化はありましたか?
吉本様:基本的には社内の人材育成のために導入される企業様が多いですが、最近では社内だけに留まらず、取引先や販売店といった社外でもFCCアカデミーを広く活用される企業様が増えてきました。今までは営業さんが赴いて説明していたようなことも、FCCアカデミーのクラウドならすぐに必要な知識がインプットできたり、教育品質も同一のものを提供できますので、グループ会社や販売店・取引先を含めての活用が広がっているようです。
多くの企業様からコンサルティングのご依頼がある中で、どういった課題感をお持ちの方がFCCアカデミー開校、クラウド利用となるケースが多いですか。
久保様:学習の効果測定や視聴履歴管理をしっかり行っていきたいという会社さんが利用されるケースが多いですね。
吉本様:各企業様の管理者アカウントで、誰がどのコンテンツを見たのかなどを把握できます。コンテンツ毎、あるいは受講者(社員)別にチェックしていただくことも可能です。また、動画を視聴するだけではなく、その後に理解度テストを組み込むことで知識定着やアウトプットにつなげている企業様も多いですね。
久保様:それから、弊社のコンテンツ(パッケージ教材)を社内教育に取り入れたいという方はほとんどが利用されています。
パッケージ教材とは企業内大学を開設された企業様が使用できる教材ですか?
吉本様:そうです。200本近くの動画コンテンツを、いつでもどこでも好きなだけ視聴いただけます。コンテンツの大部分は弊社のコンサルタントが講師を務めていますので、コンサルタントの視点での知識のインプットが可能です。加えて、弊社が発行している経営情報誌『TCG REVIEW』のデジタル版を毎月クラウドにアップしております。最新の経済情報や経営知識など、自己啓発に使っていただけるコンテンツが充実している点も、FCC アカデミークラウドを選んでいただける理由の一つかと思います。
企業様が独自にオリジナル教材を作って使用される場合の支援もされていますか?
吉本様:カリキュラムの策定やコンテンツの開発支援、クラウドの構築から完成したコンテンツをクラウドに搭載するところまで、しっかりとコンサルタントがサポートしております。お客様の社員の方が講師を務められるときは、講師としてのスキルアップのサポートもさせて頂いております。
講師役の方の支援・サポートまでカバーされているんですね。
久保様:先程お話ししたように、FCCアカデミーには「社員同士が教え合い、学び合う文化を作っていく」というコンセプトがあります。普通の社員の方が講師として教えられるようになるという点も、企業内大学の魅力の1つですので、そういった講師育成サポートも行っております。
顧客ニーズに応え、さらなる価値を提供したい
今後の取り組み予定をお聞かせください。
久保様:お客様から日々頂くご要望を解決していくことが、すべてのスタートになってくると思っています。
例えば今ですと、どんなご要望が上がっていますか?
吉本様:「早送りを止めてほしい」というご要望です。とある企業様の研修で、動画を早送りせず最後まできちんと見てほしいというニーズがあり、早送りボタンを抑制する機能を実装可能かどうか、デジタル・ナレッジさんに相談している最中です。
若い世代を中心に早送り視聴が浸透している中、興味深いご要望ですね。
久保様:この件に限らず、やはりお客様に気付かされることが非常に多いです。「早送りをできないようにしてほしい」なんて要望が来るとはまったく予想していませんでしたから、こうした気付きはとても重要だと思います。
ほかにもご興味をお持ちの分野はありますか?
吉本様:コンテンツ視聴データの分析などにも、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
久保様:そうですね。社内に関してもなかなかそこができていませんので、今後はデータアナリティクス、データドリブン的な発想で取り組んでいきたいと思います。
最後になりましたが、改めて今後、顧客企業様にどのような価値を提供していきたいですか。
久保様:FCC アカデミーの理念、考え方をクライアントに広めていきたいという思いがとても強くなっています。人的資本経営という言葉が注目されているように、人材を大切にし、しっかりと成長させていくといった機運が高まっている今、まさに企業理念や事業戦略など経営に深く根付き企業独自の学びを実現できるFCC アカデミーこそが、大きな価値を提供できるものと自負しております。
そこで大事になってくるのは、リアルだけではなく、デジタルだけでもなく、リアルとデジタルの両方をしっかりと組み合わせて学びを促進していくことではないかと思います。コロナ禍においても、デジタル活用で教育を止めることなく専門性の高い研修を受けられるFCCアカデミーは大きな反響をいただきました。その意味においてLMSの果たす役割はとても大きいですし、KnowledgeDeliverをさらに活用し、より多くの企業様に提供できる価値を増やしていきたいと考えています。
ご利用いただいた製品・サービス
お客様情報
名称 | 株式会社タナベコンサルティング TANABE CONSULTING CO., LTD. |
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創業 | 1957年10月16日(現、タナベコンサルティンググループ) |
設立 | 2022年4月15日(2022年10月に持株会社体制に移行) |
所在地 | 東京本社:東京都千代田区丸の内1-8-2鉃鋼ビルディング9F 大阪本社:大阪市淀川区宮原3-3-41 |