2017年1月20日、デジタル・ナレッジ新年恒例の新春イベントを開催いたしました。今回のテーマは「VR」「ビッグデータ」「アプリ」「AI」、そして「2017年のeラーニングトレンド」。ライブ配信も実施しながら以下の3部構成でお送りしました。
プログラム
【第一部】
- 最新テクノロジの概要と教育現場へのインパクト~すぐそこにある未来~
- 株式会社ナディア 取締役 プロデューサー 半澤 剛氏
- 株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役 COO 吉田 自由児
- 「知る」から「使う」へ。最新テクノロジを使いこなす活用術
- 株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役 COO 吉田 自由児
- コンテンツサービス事業部長 小松 理人
- プラットフォーム事業部長 中嶋 竜一
- 研修ソリューション事業部長 野原 成幸
- ラーニングデータサイエンティスト Jason Gettys
- ビジネスソリューション事業部リーダー 谷津 勝弘/猪伏 智彦
- 今ある未来を体感!《VR・ビッグデータ・アプリ》
- 自然機構や歴史建造物などのバーチャルトリップ。いわゆる社会見学。アメリカにいながら万里の長城を見学できるなど。
- 普段は見ることのできない人体の構造を見ることができる。皮を剥がす、心臓を動かすなど。
- アポロの乗組員の一員になって月面着陸してみよう。
- 大勢の前で話をするようなプレゼン練習。日常ではなかなか難しい「100人の前で話す」といったことが何度でも練習できる。
- 仕事の事前体験や職業訓練に学生のうちから取り組める。
- 危険講習:建築現場などで実際に危険な体験することでより強い注意を喚起できる。
- マナー研修・クレーム対応:いざという時のためにVRで事前に経験を積むことで現場に出てもスムーズに対応できる。
- 危機管理:火事対応など「まさか」の事態を事前に体験し対応できるようにしておく。
- 医療:医師の頭にカメラを設置し指導者から見た映像を撮ることで指導者の体験を追体験可能。指導者のコツ・技術習得を早くできる。
- 溶接など:経験を積むのに費用が掛かるものを一部VRで行うことで費用を削減。
- 事前検査:ユーザー視点を取得し事前に対策を打つ。VRでは「何を見ているのか」というユーザー視点をも取得できるため、コンビニなどで“陳列棚のどこにユーザーの目線がいくのか”“そこには何を置いておけばいいのか?”等を事前にシミュレーションできる。
- 学習者がドロップアウトせずに最後まで学習するために学習履歴から言えることはないか?
- 教育計画・コンテンツの品質を高めるために学習履歴から言えることはないか?
- 教育が業務評価につながっているのか?優秀な人材はどんな風に学習してきたか、それを見ていけば何かわかることはないか?
- 【第二部】
【第三部】
■VRをどう教育利用すべきか。気になるVRコンテンツの作り方とは?
VRの教育利用に対する関心が高まっています。デジタル・ナレッジでも、VRのコンテンツを作ってみたいというお客様やお問い合わせが昨年から急速に増えている状況です。
そこで、第一部ではVR映像のプロである株式会社ナディアの半澤氏をお迎えし、「VRとは?」「VRで何ができるか?」「VRの体験方法」「VRの問題点」「VR×学校教育」「VR×企業研修」といった多角的な視点でVRを徹底解説頂きました。
「VRのキーポイントは“臨場感”。疑似体験ができるので体験型カリキュラムとして多様な場面で活用が期待できる」と半澤氏。
海外ではすでにVRの教育利用における様々な事例が生まれており、とくに学校教育の領域では子供の興味・好奇心を強く惹きつけるだけでなく、学習効果も上がるなどのデータも出てき始めているそうです。
一方、企業教育におけるVR利用の最大のポイントは、バーチャル空間で実体験をすることで従来の教科書や映像を用いた教育では得られなかった「経験値」を積むことができる点だとか。一人前になるために50の経験値が必要な場合、そのうち30をVRで経験するといった世界観が可能で、その活用例は国内でも急速に増えていると半澤氏は解説します。
「今年から来年にかけてさらにデバイスが進化し、臨場感・体験環境が抜群に良くなって、さらに実施のハードルが低くなるだろう。ワンデバイスで様々な体験ができるようになるのが、もうすぐ近くまで来ているというのが今の業界の雰囲気」と半澤氏。
デジタル・ナレッジでは株式会社ナディア様と提携し、ナディア社のVRコンテンツ制作ノウハウとデジタル・ナレッジのeラーニングノウハウを掛け合わせた、教育に特化したVRコンテンツの企画制作を行っております。VRコンテンツ+システムをひとまとめにしたVR教育ソリューションのご提供も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
詳細:教育用VRコンテンツ制作サービス
※コンテンツ例もご覧いただけます。
■従来の視点では不十分?ラーニングアナリティクスを始める前に知っておきたいこと
第二部では、多くの企業様、学校様、塾様のデータ分析を行っている弊社データサイエンティストのジェイソンが、数々のデータ分析を行う上で見えてきた「ビッグデータ」や「ラーニングアナリティクス」のポイントをお話ししました。
「ビッグデータ」「ラーニングアナリティクス」のこぼれ話やお役立ちTIPSを解説するデータサイエンティストのジェイソン
よりよい教育・研修を実現するために、これまで蓄積したいわゆるビッグデータを活用できないかとお考えの教育・研修担当者の方は多いと思います。よく挙げられるのは次の3つの視点です。
1)退学予兆検出
2)教育改善
3)パフォーマンス評価
これでも悪くはないのですが、データサイエンティストのジェイソンは、さらに一歩踏み込んで次のことを考えて頂きたいと提言しました。
具体的な仮説・疑問を定義する(なるべく複数)
→例えば「退学しない人は必ずxxの頻度・yyのコースでzzの進捗を出している」「優秀な人はxxの単元でN点以上かつyy単元の教材をM分以上を学習する傾向がある」「アンケートをN文字以上書き込む人は学習進捗が高めか?」といった具合。
分析に必要なデータ項目はそもそも存在するか?前もってチェックしておく。分析に必要なデータ量は十分蓄積されているか?
→あまりデータがないとよい分析ができない。少なくとも数ヶ月から1~2年運用した後に分析するとより良い。
分析結果を最終的に誰に見せたいのか?
→管理者だけに見せたいのか、運用者までか、もしくは講師・学習者まで見せるのか?さらにどんな結果を見せるのか、までを最初に想定しておく。
具体的な仮説・疑問がなかなか決まらない場合は、まずは「探索分析」だけを依頼するとよい。
→探索分析から具体的な仮説・疑問を定義しやすくなる。
デジタル・ナレッジではデータサイエンティストによる無料分析を行っています。
グラフ分析や様々な知見・レポートによるご提案が可能ですので、ぜひご活用ください。
第三部の体験コーナーでは、イベントでご紹介したすべてのサービス・商品等を実際にご体験頂きました。
デジタル・ナレッジでは、今後も教育・eラーニングに関する最新動向や事例をご紹介するイベントを行ってまいります。ぜひご期待ください。
株式会社デジタル・ナレッジ
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eラーニング・ラボ秋葉原
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