教員の来年度ICT予算に関する意識調査報告書

2010年10月発行


1.調査概要

eラーニング戦略研究所は、全国の小・中・高校教員、大学教員計100名を対象に、来年度のICT予算に関するアンケート調査を実施しました。(有効回答数100)

その結果、来年度のICT予算は増えると回答した教員が減ると回答した教員を上回り、多くの小・中・高校、大学がICT環境整備を積極的に進めていることがわかりました。中でもパソコン(98.8%)、プロジェクタ(96.4%)、デジタルテレビ(71.4%)を導入している学校が多く、電子黒板(56.0%)も広く普及しつつあるようです。今後導入したいICT機器について尋ねたところ、教員の39%が電子黒板を、26%がiPadなどの電子書籍端末を支持。電子黒板については、「使いやすく便利」「学習効果が期待できる」「全教室に配備したい」と、実際に使用してその効果を実感したため更に導入を進めたいという意見が多数挙がりました。また、電子書籍端末については、「最新機器で生徒の興味・関心も高い」「授業の幅が広がる」「デジタル教科書の導入を前提として使用できる環境を整えたい」と、今後必要不可欠な教育ツールであると捉える教員が多いことが明らかになりました。今後は従来のICT機器に加え、電子黒板や電子書籍端末等の新しいICT機器の導入・整備、さらに、それを使いこなせる教育者の育成にも力を入れる必要がありそうです。


Q2 貴校における資材の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算の増減について、以下から最も近いものをお選びください。

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


Q9 貴校で今後ICTの導入をあなたが決定する場合、どれを選びますか。

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


2.回答者属性

アンケート調査概要(研修担当者)

調査期間 2010年10月20日(水)~10月22日(金)
調査方法 Webアンケート方式
調査対象 全国の25歳以上の教員100名
職業内訳 大学教員(13%)、中学校・高校教員(44%)、小学校教員(43%)
男女内訳 男性(82%)、女性(18%)
年代別内訳 25~29歳(5%)、30~39歳(22%)、40~49歳(22%)、50~59歳(48%)、60~69歳(3%)

職業別

アンケート回答者属性


性別

アンケート回答者属性


年齢別

アンケート回答者属性


都道府県別

アンケート回答者属性


3.まとめ

文部科学省による学校施設改善事業のひとつに位置づけられるなど注目が集まる“学校ICT環境整備”。今回は、全国の小・中・高校教員、大学教員計100名を対象に来年度のICT予算についてのアンケートを実施し、教育現場でのICT化の現状を調査しました。

その結果、来年度のICT予算は増えると回答した教員が減ると回答した教員を上回り、多くの小・中・高校、大学がICT環境整備を積極的に進めていることがわかりました。ICT環境整備の内容はハードウェアの整備が最も多く、中でもパソコン(98.8%)、プロジェクタ(96.4%)、デジタルテレビ(71.4%)を導入している学校が多数となりました。電子黒板(56.0%)も広く普及しつつあるようです。それぞれ学習の理解促進やコミュニケーション能力の育成、学習履歴の容易な蓄積など従来の学習方法にはないメリットがあり、学校側(教員)にとっても魅力的なツールであることは間違いないようです。

今後導入したいICT機器について尋ねたところ、教員の39%が電子黒板を、26%がiPadなどの電子書籍端末を支持しました。電子黒板については、「授業で使いやすく便利」「教材作成の煩雑さが軽減される」「わかりやすい授業構成が可能で学習効果が期待できる」「絶対数が不足/全教室に配備したい」と、実際に使用してその効果を実感したため更に導入を進めたいという意見が多数挙がりました。また、電子書籍端末については、「最新機器で生徒の興味・関心も高い」「持ち運びができて場所を選ばない」「授業の幅が広がり、生徒の授業参加の仕方が変わる」「デジタル教科書の導入を前提として使用できる環境を整えたい」と、今後必要不可欠な教育ツールであると捉える教員が多いことが明らかになりました。

今後は、従来のICT機器に加え、電子黒板や電子書籍端末等の新しいICT機器の導入・整備、さらに、それを使いこなせる教育者の育成にも力を入れる必要がありそうです。


4.アンケート結果にみるポイント

研修に欠かせない要素一位は、「知識レベル等を考慮したクラス分け」

社員教育・研修を実施・受講する上で欠かせない要素について尋ねたところ、研修担当者、受講者共に「知識レベル等を考慮したクラス分け」が最も多く(研修担当者26%、受講者35%)、次いで、予習・復習(研修担当者21%、受講者20%)、資料の事前配布(研修担当者20%、受講者20%)、質疑応答(研修担当者17%、受講者18%)と続いた。その他自由回答としては、「ワークショップ形式の参加型研修」「研修後の力量評価(理解度テスト)」「時間」などの意見が挙げられた。

研修担当者、受講者の双方から高いニーズがあることがわかった「知識レベル等を考慮したクラス分け」だが、実際の研修現場ではなかなか実現できていないケースが多いのが現状である。今後、より効果的な研修を行うためには、“クラス分け”がひとつのカギになると言える。


研修に適した学習内容、研修担当者と受講者の意見に差異

先に回答された“研修に欠かせない要素” を取り入れた研修を実施する際に、最も適した学習内容について質問したところ、受講者は、業務に直結する内容(27%)、リーダーシップ研修(17%)、資格系(17%)、語学系(16%)と回答した。一方、研修担当者は、業務に直結する内容(44%)、リーダーシップ研修(30%)が7割以上の意見を集め、資格系(2%)、語学系(6%)は少数意見に留まった。

本質問はあくまでも一定の条件下での学習内容についての内容であるため、一概には言い切れないが、受講者は自身への先行投資を、研修担当者は会社や業務への直接的な貢献を期待できる講座を選定するという傾向が見られた。


eラーニング研修の場合、受講者の半数以上が「1週間未満で終了できる」

約1時間の研修をeラーニングで実施または受講する場合、何日間までに学習を終了してほしい/終了するかという質問について、研修担当者が3日~1週間未満(25%)、1週間~2週間未満(22%)で終了するのが望ましいと回答したのに対し、受講者の半数以上が1週間もかからずに研修を終了すると回答した。(1日~3日未満(33%)、3日~1週間未満(21%))

eラーニングを使った研修の場合、時間や場所を気にせずに自分のペースで学べるメリットがあるためか、研修担当者の期待以上に、受講者が積極的に研修を受ける姿勢が伺えた。今後は、研修におけるeラーニングの活用にも大いに期待したいところである。


受講者が考える実業務への影響力、「研修10%・OJT90%」

研修とOJTを比べたときに、仕事のやり方や必要な知識を学べる割合について、研修担当者は研修から30%・OJTから70%(32%)が最も多い結果となった。一方、受講者は研修から10%・OJTから90%(31%)が最も多く、研修担当者に比べ、研修よりOJTの影響力が大きいと考える傾向が見られた。

これは、研修(座学)で知識を得てOJTで実務力・実践力を磨くというイメージが強いことが一因と推測される。今後は、ロールプレイングなどを積極的に取り入れた参加体験型の研修を行うなどといった工夫が求められるだろう。


5.アンケート調査結果

GTグラフ


Q1 貴校におけるICTに関する予算を把握していますか。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q2 貴校における資材(図書・教材資料・ICT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算の増減について、以下から最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q3 貴校における資材(図書・教材資料・IT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算負担者と期間について、最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q4 貴校で導入済みのICTの種類について、当てはまるものをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q5 現在貴校にあるICTハードウェアをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q6 研修とOJTを比べたときに、仕事のやり方や必要な知識は、どちらからどのくらいの割合で学ぶと思いますか?(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q7 貴校におけるICTハードウェアの導入台数は、今後どの程度増減すると思いますか。各機器それぞれについてお答えください。(お答えはそれぞれ1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ


Q8 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ
教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

Q9 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果グラフ

選んだ理由(自由回答)

<パソコン>現在のものが古い/1クラスの人数分は必要
<電子黒板>授業で使いやすく便利/教材作成の煩雑さが軽減される/わかりやすい授業構成が可能/学習効果が期待できる/全教室に配備したい
<プロジェクタ>生徒発表など授業で使いやすい/使用頻度増加のため/各教室で使えるよう増設したい
<電子書籍端末>最新機器で生徒の興味・関心も高い/持ち運びができて場所を選ばない/授業の幅が広がり、生徒の授業参加の仕方が変わる/デジタル教科書の導入を前提として使用できる環境を整えたい/これからの時代には必要なツール
<デジタルテレビ>地デジ対応テレビに買い換える必要がある/授業で活用しやすい

GT表


Q1 貴校におけるICTに関する予算を把握していますか。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q2 貴校における資材(図書・教材資料・ICT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算の増減について、以下から最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q3 貴校における資材(図書・教材資料・IT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算負担者と期間について、最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q4 貴校で導入済みのICTの種類について、当てはまるものをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q5 現在貴校にあるICTハードウェアをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q6 研修とOJTを比べたときに、仕事のやり方や必要な知識は、どちらからどのくらいの割合で学ぶと思いますか?(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q7 貴校におけるICTハードウェアの導入台数は、今後どの程度増減すると思いますか。各機器それぞれについてお答えください。(お答えはそれぞれ1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q8 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q9 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

クロス表


Q1 貴校におけるICTに関する予算を把握していますか。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q2 貴校における資材(図書・教材資料・ICT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算の増減について、以下から最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q3 貴校における資材(図書・教材資料・IT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算負担者と期間について、最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q4 貴校で導入済みのICTの種類について、当てはまるものをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q5 現在貴校にあるICTハードウェアをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q6 研修とOJTを比べたときに、仕事のやり方や必要な知識は、どちらからどのくらいの割合で学ぶと思いますか?(お答えは1つ)

パソコン

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

プロジェクタ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

デジタルテレビ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子黒板

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子書籍端末(iPadなど)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果


Q7 貴校におけるICTハードウェアの導入台数は、今後どの程度増減すると思いますか。各機器それぞれについてお答えください。(お答えはそれぞれ1つ)

パソコン

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

プロジェクタ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

デジタルテレビ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子黒板

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子書籍端末(iPadなど)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果


Q8 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

パソコン

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

プロジェクタ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

デジタルテレビ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子黒板

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子書籍端末(iPadなど)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果


Q9 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

クロス%表


Q1 貴校におけるICTに関する予算を把握していますか。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q2 貴校における資材(図書・教材資料・ICT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算の増減について、以下から最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q3 貴校における資材(図書・教材資料・IT機器など)の来期予算総額の中で、授業に使用するパソコンなどのICT導入のための予算負担者と期間について、最も近いものをお選びください。(お答えは1つ)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q4 貴校で導入済みのICTの種類について、当てはまるものをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q5 現在貴校にあるICTハードウェアをお選びください。(お答えはいくつでも)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

Q6 研修とOJTを比べたときに、仕事のやり方や必要な知識は、どちらからどのくらいの割合で学ぶと思いますか?(お答えは1つ)

パソコン

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

プロジェクタ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

デジタルテレビ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子黒板

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子書籍端末(iPadなど)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果


Q7 貴校におけるICTハードウェアの導入台数は、今後どの程度増減すると思いますか。各機器それぞれについてお答えください。(お答えはそれぞれ1つ)

パソコン

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

プロジェクタ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

デジタルテレビ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子黒板

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子書籍端末(iPadなど)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果


Q8 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

パソコン

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

プロジェクタ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

デジタルテレビ

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子黒板

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果

電子書籍端末(iPadなど)

教員の来年度ICT予算に関する意識調査結果


Q9 貴校にてICTハードウェアを今後新しく導入または追加導入する時期について、最も近いものを各機器それぞれについてお選びください。(お答えは1つ)

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