知財研修部 部長 倉永宏様
※一時的にマスクを外して撮影しております。
お客様のニーズ
- 知的財産研修を映像化・DVD化して販売したい。
導入サービス
導入後の成果
- 知的財産研修の映像化&DVD化を実現。
- 現在までにVol.1~5を発売、一部はすでに完売するなど計画通りの売上を上げている。
- コロナ禍でセミナー受講者数が低迷するなかDVDは売上を伸ばし、セミナーに続く新たな販売チャネルとしての役割や新規顧客獲得に寄与している。
売上好調!DVDによる教材販売で新規顧客にもリーチ
DVDシリーズの販売状況はいかがですか。
倉永様:現在Vol.5まで発売中ですが、おかげさまでVol.1と2は完売しました。Vol.3~5については半永久的に使えるような内容になっていますので必要に応じてお客さんに購入いただいている状況です。
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どういった方がDVDを購入されていますか。
倉永様:基本的には弊社の(特許データベース等を利用されている)お客さんが多いですね。あとは、遠隔地にお住まいで弊社のセミナーに来られないという新規の方からの購入申込も結構ありました。「なかなかセミナーに行けないので助かります」というお話も伺っています。
コロナ禍による影響はありましたか。
倉永様:コロナ以降、定期セミナーが開催できなくなり代わりにオンラインセミナーを開催しましたが、思ったより受講者は増えませんでした。そんななかDVDは結構売れました。昨年一昨年とセミナーができない時期にやはりDVDを作っておいて良かったと思いました。
御社の事業戦略においてDVDシリーズはどのような位置付けとなっていますか。
倉永様:もともとセミナーに関しても、既存のお客様向けのサービスという側面と、新規の方にセミナーきっかけで弊社のシステムに興味を持ってもらえればという目的がありました。そういう意味ではDVD化でアプローチできるツールがもう1つ増えたと認識しています。
DVDは新たな販売ツールであり、実際に購買層の拡大にもつながっているのですね。
倉永様:購入した方の反応も良く、リピーターも多いです。最初にVol.1や2をご購入してくれた企業が新しいシリーズが出たらすぐにご購入していただくこともあります。内容がわかりやすいという意見も多く、それだけ社内研修でもご活用いただいているようです。
まもなくVol.6が発売となります。
倉永様:今までは特許関係でしたが、今回はちょっと異色で「商標の調査」というテーマです。特許調査のセミナーはよくありますが、商標の調査というセミナーは、企業が弁理士さんなど外にお願いしているケースが多いため、あまりありません。ところが、試しに一度セミナーを開催したところ、思ったよりも参加者が集まったので、これはニーズがあるということで今回急遽DVD化しました。ぜひ多くの方に見ていただきたいですね。
Vol.6「はじめての商標調査 -商標調査をはじめよう!-」
知的財産研修をDVD化したきっかけ
知財研修部では以前から企業向けセミナーを開催されていたんですか?
倉永様:そうですね。もともとは弊社の特許情報検索サービスをご利用のお客さんから「データベースを使った特許調査のセミナーを開催してほしい」というところから始まりました。最初は特許情報検索方法のセミナーが中心でしたが、次第に知的財産に関する一般的なセミナーも扱うようになりました。
御社の知的財産セミナーの特徴は?
倉永様:知的財産系のセミナーは世の中にたくさんありますが、法律の解説をするセミナーが多いです。ですが、うちのお客様は具体的な「How to」を求めているので、一般的な法律論ではなく“どういうふうに対応すべきか”という実務に即したセミナーになっています。この定期セミナーを年間100回程度開催しています。定期セミナー以外に企業へ赴いて実施する出張セミナーもあります。
そんななか、なぜDVDを作成しようと思われたんですか?
倉永様:定期セミナーを受講された方のアンケートをみると、セミナー内容が少し難しいという意見が散見されました。定期セミナーはいろいろなレベルの方が受講されるので、初心者の方には難しい場合もあります。そこで予習といいますか、ある程度基本的な知識を持ったうえでセミナーを受講されるほうがわかりやすいのではということで、そのためのDVDを作りたいというのが最初でした。
また、お客様の中には、本当に基本的なレベルだけが分かれば良いというお客さんもいらっしゃいますので、最低限の知識だけをわかりやすく伝えるDVDを作って見てもらって、必要ならばその次のステップとして弊社のセミナーに来て頂ければよいのではという考えもありました。
映像制作・DVD制作のご依頼を弊社に頂いた決め手は何でしたか。
倉永様:スタジオをお持ちだったのでそこで収録できるというのが決め手でした。映像制作会社は、ほかにも幾つか候補はありましたが、ある程度の料金で制作できて、スタジオも持っているところがしっかりしているなと。DVD制作では、実際にスタジオ収録も何度かさせていただき、とても良かったです。
映像制作にあたり弊社にどのようなオーダーを頂きましたか。
倉永様:本編制作はもちろんですが、DVDの広告宣伝用にプロモーションビデオも作ってもらっています。インパクトのあるものを2~3分で、とご相談してお願いしています。
もう1つはダイジェスト版ですね。第1弾のDVDを作ったときにお客さんから「1回見てみたい」というご要望があったため、営業スタッフがお客さんのところで見せられる5分くらいのダイジェスト版も作ってもらっています。これを見れば大体の内容がわかるものになっています。
制作裏話と“成功のため重視すべきポイント”とは
実際のDVD制作はどのように進められましたか?
倉永様:最初の1本目はとにかく手探りだったので、まずパワーポイントで資料を作って講師にフリーで話してもらうという形でお願いしました。それをデジタル・ナレッジさんに収録してもらってざっと映像を作ってもらいましたが、ちょっとイメージしていたのと違っていましたね。
と言いますと?
倉永様:普段のセミナーの場合、参加者は先生の顔や表情、動作を見ながら内容を理解することができますが、DVDだと先生は音声のみで画面上はただスライドが映っているだけです。とくに1本目の内容が「特許検索データベースの使い方解説」で主に操作画面を映していたというのもあるのですが、動きが全然なかったです。そこでデジタル・ナレッジさんにもアドバイスをいただき、急遽パワーポイントの資料にアニメーション機能を活用して動きをつけました。最初の制作はちょっと時間がかかりましたね。
セミナーをそのまま映像コンテンツ化しようとしても思っていたイメージにはならなかったのですね。
倉永様:そう、違いましたね。先生もシナリオなしだと同じセリフを繰り返してしまうので「これはシナリオを作らないとダメだな」ということで、2本目からはまずざっと資料を作って先生に話してもらい、それに合わせてアニメーションを追加し、シナリオを作りました。あとはデジタル・ナレッジさんにチェック&アドバイスをいただいて収録に入るという流れで、非常に効率よく進めることができるようになりました。
改めて振り返ってみて映像制作、DVD制作で大事なポイントとは何でしょうか。
倉永様:やはりアニメーション機能を活用して退屈させないということ。シナリオとアニメーションをどう合わせていくかがポイントですね。
わかりやすい事例を使うのもポイントだと思います。知的財産研修の場合、判例や実際に特許になっている事例を使うと内容が結構難しくなります。そこで弊社では完全フィクションの事例を入れています。
オリジナルストーリーを作られるということですか?
倉永様:そうです。たとえば、Vol.4の発明提案書ではゴルフクラブのグリップの形や材料を事例に登場させ、誰にでも分かるようにしました。とくに企業の技術者の方々にとっては、実際の判例等に基づく正確性よりもイメージがつかめることの方が重要です。ですから簡単な事例、わかりやすい事例を使って伝えることを心がけています。
今後の展望
導入前から現在に至るまで、弊社担当者の対応はいかがでしたか。
倉永様:最初は私どもが映像制作について本当によくわかっていなかったので、1から教えてもらいました。収録の仕方から映像の撮影の仕方まで、非常にありがたかったです。ご担当頂いた方には、みなさん非常に迅速かつ親切に対応をしていただきました。
今後の取り組み予定をお聞かせください。
倉永様:本当はVol.5でシリーズが完結する予定だったのですが、商標の調査を制作したいということで急遽御社にVol.6を作ってくださいとお願いしました。でもDVD化はこれで最後かなと思います。特許調査のVol.1・2は完売してしまっていますので、新しいバージョンを作ってほしいという要望も頂いたりするのですけど。
今後eラーニング化などを検討される予定はありますか。
倉永様:eラーニングとはまではいきませんが、DVDの内容を社内サーバーに載せて配信したいとかクラウドサービスで配信してくれないかというご要望は頂いています。その場合、売り切りではなく1年間の定額サービスなどの料金体系になるかなと思っています。ともかく、次のステップとしてサーバーやクラウドで提供するとなった時にはまた御社にご相談させてもらおうと思っています。
ご利用いただいた製品・サービス
お客様のサイト
お客様情報
名称 | 日本パテントデータサービス株式会社 |
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設立 | 昭和63年10月1日 |
本社所在地 | 東京都港区西新橋2-8-6 住友不動産 日比谷ビル |