株式会社日本経営
医療・介護業界の“マネジメント不足”解決に向けた、コンサル企業の挑戦。社内工数は10分の1に!

医療・介護福祉業界の課題とされる“マネジメント不足”を解決する教育ツール『 Waculba(ワカルバ)』。コンサルティングファーム 日本経営様が教育事業として立ち上げられたこのサービスは、今春のシステムリプレイスで生産性が向上し、さらなる利用拡大が期待されています。海外展開やデジタルバッジ活用も含めた可能性と展望について、Waculbaの生みの親である濱中様と藤間様にお話をお聞きしました。


株式会社日本経営
東京支社 Waculba事業部 事業責任者/(総務省)経営・財務マネジメント強化 事業アドバイザー 濱中洋平様(右)
Waculba事業部 セールス・カスタマーサクセス担当 主任 藤間純子様(左)

お客様のニーズ

  • 処理速度や機能拡張性に課題があり、Waculbaのシステムをリプレイスしたい
  • 社内工数の削減、ユーザビリティの向上を実現しさらなる利用拡大を図りたい

導入サービス


導入後の成果

  • 社内工数の大幅削減とカスタマイズによるユーザビリティ向上を実現
  • 導入数は約100法人、受講者数約2万人
  • Waculbaを通じてコンサル依頼につながるなど、本業へのシナジー効果も
  • 今後はデジタルバッジも活用し、ヘルスケア分野の教育インフラを目指したい

医療・介護業界のニーズから誕生した『Waculba』

『Waculba』とはどのようなサービスですか?

濱中様:医療・介護業界向けのeラーニングサービスです。階層別のマネジメントから法定研修まで一貫して学ぶことができます。eラーニング動画視聴によるインプット型だけでなく、アウトプット型のオンライン研修『Waculbaゼミ』で知識の定着ができる点も好評で、全国の医療機関様で導入いただいております。

そもそもWaculbaはどのような思いから誕生したサービスですか?

濱中様:私たちは医療・介護福祉業界に特化した専門コンサルティングファームとして、人事制度や教育体系構築、経営改善など幅広いコンサルティング支援を行っています。
その取り組みの中で、組織の根本的な経営改善のためには職員一人ひとりの“マネジメント力の醸成”が必要であるとの考えに至りました。医療・介護を支えているのは「人」。だからこそ、経営や医療・介護の質の向上には人を動かすマネジメント教育が重要です。
ところが、多くの医療従事者にとって、専門の医療技術に関しては学生時代、入職後と学べる環境が充実していますが、マネジメントを体系的に学ぶ機会は乏しいのが実情でした。

Waculbaのような、医療従事者の方々がマネジメントを学べるサービスはこれまでなかったのでしょうか?

濱中様:近年、医療や介護の現場で「連携」というキーワードが盛んに言われるようになり、他者とのコミュニケーション、つまりマネジメントスキルが重要視されるようになりました。ただし、これはつい最近のことで、以前は体系的に学べるサービスはなかったと思います。


階層別のマネジメントから法定研修まで学べるWaculba。
eラーニングだけでなくアウトプット型のオンライン研修『Waculbaゼミ』も好評だという。

社内工数が10分の1に激減!システムリプレイスの効果

今回、Waculbaのシステムリプレイスとして弊社のKnowledgeDeliverを採用いただきました。決め手は何でしたか?

濱中様:以前使用していた別のeラーニングシステムには、処理速度や機能拡張性に課題がありました。例えば、1つの動画コンテンツを公開するのに数時間かかったり、社内工数の多さがネックでした。また、必要な機能があっても当社の希望のみでは追加やカスタマイズができませんでした。

例えばどのような機能を必要とされていましたか?

濱中様:医療機関の管理者の皆様が職員一人ひとりの学習履歴データを手軽に確認でき、自由に扱えるようにしたいというのがありました。

以前はどうされていたのでしょうか。

藤間様:以前は弊社でデータをダウンロードし加工したものを、毎月お客様にメール送付していましたが、弊社のルール上、添付ファイルを送る際は1件1件承認が必要なため、何十という数のお客様に送るのはかなりの労力でした。
濱中様:教育データの活用は各法人にとって非常に大事なポイントです。そこで、お客様自身で教育データを自由に扱えるダッシュボードの改善や検索性の向上、先程申し上げた社内作業の効率化といったカスタマイズが可能なシステムということで、KnowledgeDeliverを採用しました。

実際にKnowledgeDeliverを導入されて社内工数は改善しましたか?

濱中様:これはもうかなり改善しましたね。動画やコースの公開も即座に終わるので、労力的には10分の1くらいになっているかもしれません。本当に楽になりました。

機能拡張に関してはいかがでしょうか。

濱中様:新しいダッシュボードはお客様からの評判が非常にいいですね。学習履歴レポートもすぐに見られますし、わかりやすいと好評です。




新しいダッシュボード。ログイン数や動画視聴時間など、様々な教育データをお客様サイドで確認できる


弊社のサービスでもっとも評価されている点をお聞かせください。

濱中様自分たちの使いやすいようにカスタマイズができる点です。以前はシステムの制約の中でこちらが調整していかなければならなかったものが、デジタル・ナレッジさんではこちらの要望に合わせて細かくカスタマイズしていただきました。

教育を機にコンサル依頼も。今後は「デジタルバッジ活用」へ期待

御社の事業展開の中でWaculbaはどのような意義を持つサービスとなっていますか?

濱中様:予想外だったのは、Waculbaを通じて講師依頼やコンサル依頼が出てきたことです。教材を高く評価いただきコンサル契約につながった例や、人事評価システムの導入につながった例など「教育」を起点にしたご依頼が増えており、教育事業の可能性を感じているところです。

教育事業が他事業にも良いシナジーを生み出しているんですね。
濱中様:これまではコンサルタントを派遣して講義を行うといったスポット的な教育支援や、経営者向けセミナーなど上層部向けの教育支援に留まっていました。今回、現場職員にまで影響を与えられる教育事業を展開できるようになったことは、コンサルティングを柱に支援する会社として大きな意義があったと思います。
さらなる利用拡大によってWaculbaは業界や社会にどのような価値を提供することが可能でしょうか。
濱中様:Waculbaはヘルスケア業界における教育インフラを目指しています。医療・介護従事者だけではなく、医学生や看護学生、ヘルスケア系企業の営業スタッフも含めた一人ひとりのレベルアップを通じ、医療・介護の底上げにつなげていければと考えています。
今後の取り組み予定を教えてください。
濱中様:1つは海外展開です。日本の教育に対する高い評価をベースに、中国や東南アジアなどから引き合いが来ています。外国人技能実習生向けのコンテンツも展開していますので、来日前の事前学習も含め、幅広いニーズがあると思います。
もう1つはデジタルバッジです。医療は資格が重要視される分野ですし、職員がどのような資格・スキルを持っているかを永続的に把握する仕組みは、今後ますます必要になります。デジタルバッジなら、資格以外にも学会参加やセミナー受講といった取り組みの履歴も管理できます。
そうした点も見越してWacalbaにはデジタルバッジオプションをいち早く搭載されました。
濱中様:付与されることによって自分の市場価値が上がるという認識が広がれば、デジタルバッジは恐らく一気に普及するでしょう。そうすると、自らマネジメントを学ぶ意義に気付く人も増えると思います。マネジメント教育の定着や徹底に悩む医療機関の皆様の問題解決のカギとなる可能性もありますので、ぜひデジタルバッジ活用についてもデジタル・ナレッジさんと相談しながら進めていきたいと考えております。
【デジタル・ナレッジからみた本事例のポイント】
ご提案段階から、人材不足等業界に対しての大きな課題感と、それを解決しようとする意図を強く感じ、スピーディなプロジェクトに伴走をさせていただきました。
「医療業界のマネジメントには課題が多い」、と大きな挑戦をされる日本経営様の取り組みには我々も共感をさせていただいているので、弊社も最新技術を駆使して、さらなるご支援を続けて参りたいと存じます。
《株式会社デジタル・ナレッジ 執行役員 谷津 勝弘》



ご利用いただいた製品・サービス

お客様情報

名称 株式会社日本経営
創業 1967年(昭和42年)
発足 1987年(昭和62年)
所在地 大阪府豊中市寺内2-13-3 日本経営ビル

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