デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所と株式会社Z会ラーニング・テクノロジは、2015年10月、ICTを導入している小中高の教員100名を対象に、ICT活用状況についてアンケート調査を実施しました。
その結果、ICTを「全学年」で導入している学校が8割に達し、小中高、あるいは公立・私立を問わず全校的にICT活用を進めている学校が多いことが明らかとなりました。もっとも多く導入されている「パソコン」以外にも、 小学校では「電子黒板」や「デジタルテレビ」、高校では「プロジェクタ」の利用も多くなっています。また、半数の学校が「無線LAN」を導入済みでした。
こうしたICTは、視覚的な説明や交流が有効と考えられる授業や科目、一生徒の意見を全体に提示する場面などで多方面的に利活用されており、結果、6割の教員が「授業や生徒の良い変化を実感した」と回答しています。このことから、ICTが「学習意欲や集中力アップ」「学習効果の向上」に貢献し、一定の効果を上げている状況が読み取れます。また、ICT活用による板書などの手間と時間のカットで、生徒指導などの“本質的な教育”に時間を割けるようになったという意見も見られました。
アンケート結果から見るポイント
- 導入率1位は「パソコン」、小中高の8割が“全校的にICT活用”
- 「学習意欲・集中力アップ」「学習効果向上」にICTが貢献!視覚効果に手応え
- 7割が「教員研修」「勉強会」「模擬授業」を実施。取り組み状況が効果に影響か
- やる気が出る、わかりやすい――6割の教員が「ICT活用で授業・生徒が変わった」
- 生徒指導など“本質的な教育”に時間を割けるメリットも。
アンケート調査概要
- 調査目的 :小・中・高校におけるICT導入・活用状況と教員の意識を調査する。
- 調査期間 :2015年10月7日(水)~10月12日(月)
- 調査方法 :Webアンケート方式
- 調査地区 :全国
- 調査対象 :学校にICTを導入している小学校教員、中学校教員、高校教員 計100名