デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所と株式会社N-Academは、2016年2月、派遣社員100名を対象に、キャリアアップに対する考え方や派遣会社の教育訓練体制、改正労働者派遣法についてアンケート調査を実施しました。
その結果、実に82%の人が「具体的なキャリアビジョンが不明確」「思い描くキャリアビジョンはあるがそれに向けてどう動けばよいかわからない」など、キャリアアップに関する悩みや課題を抱えていることが明らかとなりました。
また、「受けたい講座がない」「学ぶ時間・環境がない」「段階的・体系的な教育体制がない」などの理由で、派遣会社の教育訓練体制に不満を持つ人が6割に上ることが明らかとなりました。キャリアアップを目指す派遣社員の多くは、「無料・優待価格の講習」「資格取得支援」「個々のキャリアアップに沿った教育プラン」「eラーニング」「専門的な業務に特化した講座」を希望していますが、これらが十分に提供されておらず、意欲的な派遣労働者のニーズに派遣会社が十分に応えられていない現状が浮き彫りとなった形です。
アンケート結果から見るポイント
- 意外と知られていない改正労働者派遣法、派遣社員の6割が「知らない」
- 3年後は「派遣先に正社員等で直接雇用」目指すも82%がキャリアアップに悩み
- 6割が「不満」、“受けたい講座” “利用したい教育研修”が派遣会社にはない?!
- 意欲的な派遣労働者のニーズにあったキャリア形成支援の必要性高まる
- 「キャリアアップにつながる学習プランの提案・提供」
- 「時間・場所を問わず学べる環境整備」「講座内容の充実」がカギ
アンケート調査概要
- 調査目的 :派遣社員を対象に、キャリアアップに対する考え方や派遣会社の教育訓練体制、2015年9月施行の改正労働者派遣法に対する意識調査を行い、派遣労働におけるキャリア形成・能力開発の現状と問題点を明らかにする。
- 調査期間 :2016年2月19日(金)~2月22日(月)
- 調査方法 :Webアンケート方式
- 調査地区 :全国
- 調査対象 :キャリアアップを目指す全国の派遣社員 計100名