みなさん!暑い日がつづきますが、お元気ですか?
ご無沙汰しております。研究員・岡田です。
いわゆる学校は「夏休み」ですね。この時期は展示会・勉強会などが多くて、企業の方々も先生もお忙しいと思います。私もそうでした。
盆休みに入る前に、岡田のこの夏(前半)の日記にお付き合いください。
◆初!鳥取砂丘◆
ラクダに乗ってきました!
妻曰く
「らくださん、かわいそう・・・」
いやいや。。。
それにしても、鳥取砂丘はすごいですね。人間の小ささを感じさせてくれます。
羽田空港は大雨だったので、着いた時にこんなに晴れていてくれて、ありがたかったです。
写真からして遊びモードのようですが・・・実はちがいます!
確かに鳥取に行ってきました。が、それは「教育ICT」の研修に某高校に行ってきたのです。
今回は、日本アクティブ・ラーニング学会・理事として依頼されました。英語科教員12名に対する「協調学習における教育ICT活用」という題した(というお題をいただいた)研修会の講師でした。
実は、このお仕事、今年で一番困った仕事でした。
というのも、普通、教育ICT活用のセミナーなどだと、とても「手慣れた先生」が見本となることが多く、そんな真似は自分にはできないし、やるべきじゃないと考えたからです。
譬えて言うと・・・
自転車の乗り方講座をする時に、映像でプロのバイクレーサーの走り方を見せられて、「どう?すごいでしょう?彼も最初は自転車から始めたんですよ!」
みたいな構図になるのが嫌だったのです。
正直に言うと、まだまだ教育ICTを活用している教員の方は少ないと思います。
その理由は、分からなくもないんです。
・教育ICT導入の必然性がわからない ※だって、今までだって教育は成立していたよね
・そもそもITは苦手
・若手に教わるのはいや
・どこでリハーサルすればいいの?そんな時間はない
今回、どの程度の話をすればいいのかを見積もるために、事前(50日くらい前)に、いくつか窓口となってくださった先生に質問してみました。
・iPadは何台ですか?
・それは持ち帰り可能ですか?
・Wi-Fi環境はありますか? それともLTEですか?
・教師が練習用に使えるiPadはありますか?
・Web接続に制限などありますか?
・生徒さんは各自メールアドレスなど、何らかのIDを所有していますか?
・アプリをダウンロードするのに制限はありますか?
・現段階で、入っているアプリを教えてください(スクリーンショットで)
・iPadを電子黒板やプロジェクターに繋ぐことはできますか?
・先生方で、普段(授業でもプライベートでも)iPadを使っている方は何名ですか?
などなど。
こうした中で見えてきたことは、生徒用のデバイスや環境のことは話題になっていても、それを実行する側の教員の環境がどうも等閑視されているということです。
練習する時間が確保されているわけじゃない。
デバイスやアプリを個人で購入するのか?
そのような課題をクリアする必要性を感じました。
ですので、今回は、「普段着の教育ICT」というつもりで、協調学習をメインに、それを遂行するのにICT使うと便利だよ!ということを伝えることに特化し、そこはうまくいったと思います。
◆ミラコンフォーラム2019
実は、この鳥取出張の前日が東京・文京区にある村田女子高等学校で私も実行委員をしている「ミラコンフォーラム」(https://sanka-miracon.jpeca.jp/)がありました。
私もプレミアム企業セミナーの枠で、トレパ(https://torepa.jp/)について話をしました。
また、私が実行委員で裏番組をしている時に、共立女子高等学校の鮫島先生に、「STAR Talk」の取り組みについてのセミナーを実施していただきました。そこで、最後のスピーキングの時のテキスト化・単語数カウントにトレパを利用していただく提案をしていただきました。
STAR Talkの内容については、その場にいなかった私より、トレパのコンテンツパートナーの増進堂・受験研究社の永峰さんがレビューを書いているので、そちらを紹介します。(https://www.manavi.zoshindo.co.jp/how-logical-speaking/)
ここでも、鮫島先生はICTを使うということが目的ではなく、論理的に考えて英語をアウトプットするということが目的に設定されており、トレパを使う際にも最低限度の教育ICTを導入すれば「便利だな」という程度に使いこなしています。
◆「スゴイ!は一回。便利!は一生」
最近、とても納得する言葉に出会いました。それが、小見出しにある表現です。
スゴイ!は一回。便利!は一生
なんとも、深みのある言葉です。
確かに、教育ICTでも、AIでも、「スゴイ!」という体験は強烈ですが一回限りのものになりがちです。
VRもしかり。強烈な没入体験をしても、次の日もそれを体験したいかどうかは別物です。
以前、鮫島先生に教えていただいたことがあります。
先生も、生徒さんが一生懸命勉強するようにと、さまざまな工夫をして、英語学習のゲームを一時期制作したらしいです。
最初は、長蛇の列で生徒がやりたがっていた。
ところが、一年も経つと、誰も見向きもしない。
先生曰く
「どんな面白いゲームも、3年間・6年間、やり続けますか?」
そうなんですよね。毎日勉強している生徒さん達からすると、「スゴイ!」ものに感動しても、それが「便利!」じゃないと何度も使いません。結局は便利だったり、普段着の方に流れてしまいます。
私たちデジタル・ナレッジが提供する教育ICTも、「普段着」まで落とし込む努力をしていきたいですね。
さてさて、盆明けにセミナーを実施します。
まさに、普段着の「教育×AI」を提案します。ぜひ、お越しください!
https://www.digital-knowledge.co.jp/archives/19881/