動画についてちょっと整理

By | 2010年1月12日

皆さん、こんにちは。

今日はすごく冷えますね。
午前中、客先で打ち合わせを終えて外に出ると雨、それも雪が降ろうかというほどの冷たい雨で、一緒だった人はみんな傘を持っておらず駅まで走りました。その寒かったこと冷たかったことといったら!
それにしてもすごい底冷え、暖冬がウソのようです。
さて、これまたプライベートな話で恐縮ですが、最近デジタル一眼レフ(通称「デジイチ」っていうんですかね?)を買いました。我が家初のデジイチです。
もともと私はカメラ好きでして、特にドイツのカメラの「ライカ」が大好きで、子供の名前にも「らいか」とつけるほどのライカ中毒なのです。
電池さえ入らない古いライカにモノクロフィルムを詰めて撮影し、それを自分で現像するのを趣味としてました。さすがに最近はそこまではやらないのですが、それでも写真に対するコダワリはそこそこあります。
今まで我が家のデジカメはライカのコンパクトなデジカメでPanasonicのOEM製品を使っていたのですが、突如、うちのかみさんが「子供をより良く撮影するために、デジタル一眼が欲しい」と言い出したので購入したというわけです。お値段も安めなNikonのD90という機種にしました。
一方、我が家には父から譲り受けた初代Nikon Fがあるのですが、こうして並べてみると、ところどころインタフェイスに共通のものがあったりするのが面白いです。もちろん性能や軽さやインターフェイスの使い勝手は著しく向上しているのですが、モノとしての存在感とか触感とか操作感とか質感とか、そういう感性的な部分においては初代Fのほうがいいなぁとか思ってしまいます。
↑買ったばかりのNikonのデジタル一眼と、始祖というべき1960年代のNikon F。約50才の年の差。人間でいうと、孫とおじいちゃんみたいなもの?
ただ、操作の簡単さやインタフェイスの使い勝手は圧倒的に現行のもののほうが使いやすいし、値段も格段にこなれており、技術の進歩ってすごいなぁとつくづく思いました。
最近はもっぱら出かけるときはこのデジイチを首からぶら下げてます。
以前使ってたCONTAXのRTSIIIという一眼レフからすれば軽くて楽チンです。あれはレンズ込みで2kgぐらいと、まるで筋トレでしたから。
さて、今回はそういう映像関係の話だから、というわけでもないのですが、eラーニングの動画に関するお話です。
今更言うまでもないことですが、一般家庭にブロードバンド環境が広がり、YouTubeなどの影響も大きいのでしょうが、パソコンで動画を見るのが当たり前になってきました。
eラーニングでも動画を利用するケースが増えてきてます。以前は動画を利用することは稀でしたが、今やeラーニングコンテンツの多くを動画が占めています。
eラーニングで動画で配信するシチュエーションとしては、
    1. スライドと連動して講師がスライドを説明するための動画
    2. 講師が黒板やホワイトボードで講義する風景をそのまま配信する動画
    3. 実習の手順や接遇マナーなどを撮影した動画
    4. PCの画面操作をキャプチャーした動画
あたりのバリエーションがあります。
一方、eラーニングで動画を利用しようとすると、撮影方法や編集方法はさておき、技術的には
    1. Flash? WindowsMedia? その他??
    2. 画面サイズは?
    3. ビットレートは?
    4. エンコードは?
ということを決める必要があります。
これ、毎回悩むところなんですね。
綺麗な動画を見せたい気持ちはヤマヤマだけれど、あまりこだわるとビットレートがかさんで、受講環境を選んでしまう。
かといってビットレートを落とすと、全体的にボンヤリしたり、黒板にチョークで書いた字を見えやすくとなると、それなりのビットレートが要求されたりします。
ちなみに、ホワイトボードより黒板のほうが映像に求めるスペックは高くなります。
結局はひとつの答えがあるわけではなく、お客さんのコンテンツに合わせてサンプルを作って評価するしかないということにはなります。
また、配信するメディアに応じて、エンコードや利用ソリューションを決定する必要があります。
最近はWindowsMediaと比べるとややFlashが勢力を伸ばしているという感じでしょうか。
また、iPodや携帯電話への配信もとなると、H.264のMPEG4やH.263やH.264の3GPPを採用する必要があります。
最近は多様なメディアに配信するため、1つの映像ソースから複数の映像をエンコードして利用するという場合もありますので、この複合技でいく場合もあります。
また、ローエンドとハイエンドで2種類程度のビットレートの映像を準備しておき、受講者の環境で選んでもらったりする場合もあります。
さらに、配信する際のサーバ(ストリーミングサーバ)をどうしようということもクリアしなければならないポイントです。ストリーミングサーバなしで配信しちゃう方法から大規模なネットワークで冗長化してがんがん配信する方法まで、まあいろいろありますので、そのあたりも使い勝手やアクセス数、コンテンツ量などで判断することになります。
まあ、こういう感じで、いろいろなことを考慮して最終的には決定するのですが、ただ、ここでひとつ言いたいのは、「必ずしも綺麗な映像を配信したからといって受講者が喜ぶとは限らない」ということで

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About 吉田 自由児

ヒゲこと、株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COOの吉田がお届けします。 弊社関連の情報だけでなく、eラーニング周辺の話題についても触れます。