初等中等教育への教育ICT取り組み（初等中等ソリューション事業部/ZLT/箕面市）

１１月に入り、気温がぐっと下がってきました。ギリギリまで半袖を着ていた私もさすがにこの寒さ（と周りの目）には勝てず、とうとう休日に長袖を着るようになりました。
（バイバイTシャツとポロシャツたち、また来年の夏に会おう！）

先月末まではばったばたしてましたが、ようやく落ち着いて、フゥと張りつめた緊張をほぐしているところです。とは言ってもまだまだ気は抜けず、新たなプロジェクトがスタートしたり、Analytics+発表後の様々な御引き合いに対応したりと、相変わらずのバタバタぶりです。

さて、今回は弊社の初等中等教育市場への教育ICTへの取り組みについて三つ紹介したいと思います。

まずは専門の事業部「初等中等ソリューション事業部」の紹介です。

デジタル・ナレッジ組織図

弊社は各マーケットごとに事業部制を敷いており、それぞれのマーケットごとに専門の部隊が、コーディネーションから開発・開発後のフォローまで一貫して行っておりますが、そのマーケットの１つとして「初等中等ソリューション事業部」を設置しております。

この事業部は小学校・中学校・高校での教育ICTの利用を推進し、ソリューション展開することをミッションとしております。昨今この領域は非常に伸びており、各社から様々なサービスが提供され実際の学校にも適用が進んでおります。弊社もこれまで培ってきたeラーニングテクノロジやパートナー企業さんたちのコンテンツ資産を活用し、この教育ICT市場へサービス展開しております。

２つ目は、今年５月に設立したZ会グループとの関連会社：株式会社Z会ラーニング・テクノロジ（通称「ZLT」）です。

ZLTの会社概要にも記載しておりますが、ZLTの事業概要として下記を掲げております。

わたしたちの使命
ハイレベル・ハイクオリティな教育ICT環境の提供を行うことで、教育の可能性の拡大と効果の向上を目指し社会に貢献します。

わたしたちのお客様と提供する価値
初等・中等教育の学校・先生・生徒・教育委員会をはじめとする学校関係者に対し、幅広い教育ICTニーズを実現することに加え、個別の課題を教育ICTによって解決します。

未来の教育ICTの姿を探究し続け、お客様にとって最適なソリューションを提供します。
教材とシステムを統合したワンストップ教育ICT環境を提案します。

わたしたちが目指す世界
初等中等教育の多くの学校で良質な教育ICTサービスが導入され、利活用される中で必要なコンテンツや機能などの充実が図られます。これにより、学力の向上が実現し、さらに次世代教育ICTがデザインされることを目指します。

ZLTはZ会グループの一員として、Z会が提供する「タブレットコース」や「iPadスタイル」の開発というミッションもありますが、この事業概要にあるように、狙いとしては「初等中等教育」への「教育ICT」の提供というのがあります。

この１つの形として、２０１６年春にリリース予定の「StudyLinkZ」があります。

１０月２８日にプレスリリース発表されましたが、StudyLinkZは、Z会が提供する英語教科書「NEW TREASURE」のデジタル版としてリリースします。

詳細はサイトをご覧いただければと思いますが、単にコンテンツをデジタル化し音声動画を付加して提供するだけに留まらず、アクティブラーニングの仕組みを搭載して学習の幅を広げたり、学習指導・個別成績管理といった便利な機能や、校務支援まで行う仕組みを搭載します。

そして３つ目は各学校への展開です。

すでに幾つかの学校さんや教育委員会さんに実証実験や実運用サービスを提供しておりますが、本日11月9日に新たな取り組みがリリースされました。

総務省の「先導的教育システム実証事業」の一環として、弊社デジタル・ナレッジとZ会ラーニング・テクノロジが大阪府箕面市において、放課後に学習塾の映像コンテンツを活用して基礎学力の向上をめざす実証研究を行うこととなりました。

詳しくは箕面市のサイトのリリースかプレスリリースをご覧いただければと思いますが、小・中学校の授業のＩＣＴ活用を進める箕面市において、中学校２年生の希望者にサービスを提供し、学習成果や満足度、利便性などの評価を行う予定です。

初等中等教育における教育ICT市場は将来飛躍的に広まり、教育のあり方を大きく変える力を持っていると思います。各社からも様々なサービスが提供されており、百花繚乱の時代を迎えることでしょう。

今回紹介した３つの取り組みを中心に、今後もデジタル・ナレッジとして初等中等教育に取り組んでまいります。

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