2月になりました。受験生の方はもちろん、受験生を持つ親御さんにとってはハラハラドキドキの季節でしょうか。
弊社はeラーニングを生業としているため様々な教育機関さんとお付き合いが多く、概ね皆さん繁忙期のようです。
塾業界の方は受験生への追い込みや激励のシーズンですし、中学・高校にとっては受験や合格発表の時期、大学はセンター試験が終わり私大入試の時期だったり2月下旬の国公立二次試験を控えて準備に慌ただしいことでしょうし、卒論、修論もあります。
いずれも人の一生を左右する大事なことですので、日頃の実力を発揮して悔いのないように臨んでいただきたいですね。
さて、今回は弊社LMS “KnowledgeDeliver“の次のバージョンアップで予定されている機能について、さわりをご紹介します。
私などが言うまでもなく、昨今はスマホ化が進んでおり、従来「パソコンに加えてスマホでも学習」というニーズだったのが、「スマホで学習が基本、まあパソコンでもできれば」ぐらいな位置付けになっている感じがします。
これは肌感覚としてもその通りで、例えば私はFacebookのヘヴィーユーザーですが、今やPCでFacebookをアクセスすることはほとんどなく、もっぱら合間の時間にスマホでFacebookにアクセスしています。私にとってFacebookはスマホがメイン、PCはついで、という感じです。
こういうスマートフォンがメインになることを「スマホファースト」とか言ったりしますが、今はこの「スマホファースト」の流れが強いような感じがしています。
弊社でも”KnowledgeDeliver for Smartphone Option“、通称”SPN“というオプションをリリースし、スマホに最適な学習環境を提供しており、これまで多くの方にご愛用いただいております。
このSPNは通常のPC版とは別システムで、データやコンテンツは共有しているものの、プログラムとしては別物でした。そういうわけで両方リリースした方でカスタマイズ入れたい際には両方のプログラムの修正が必要だったりして結構手間がかかりました。
昨年、社員の有志がこの状況を打開しようとあるプロトタイプを開発しました。
1つのソースでパソコンもスマートフォンもタブレットも、それぞれのデバイスに最適化して処理しようというもので、世の中一般には「レスポンシブ・デザイン」(あるいはレスポンシブ・Webデザイン)と言われるものです。このレスポンシブ・デザインで作ったKnowledgeDeliverのモックを作ってきたのです。
「レスポンシブ・デザイン」、e-wordのIT用語辞典によると・・・
レスポンシブデザインとは、Webデザインの手法の一つで、様々な種類の機器や画面サイズに単一のファイルで対応すること。
WebサイトやWebページをパソコンやスマートフォン、タブレット端末など複数の機器や画面サイズに対応させる際、内容が同じでデザインや動作をそれぞれに最適化した複数のHTMLファイルやCSSファイルを用意し、HTTPリダイレクトなどでアクセスを振り分ける手法がよく用いられる。
レスポンシブデザインではこのような対応はせず、表示された機器の種類やサイズに応じて表示内容が最適な状態に変化するよう設定された単一のファイルを制作し、すべての機器に同じように送信する。複数のファイルを用意する場合に比べ、デザインや機能の自由度は下がるが、すべての機器に同じ内容を表示でき、更新作業の簡略化や更新漏れの防止が期待できる。検索エンジンやアクセス解析に内容が重複した複数の異なるURLが出現することも避けられる。
こういうことだそうです。
このレスポンシブに対応したKnowledgeDeliver、通称「レスポンシブKD」の開発を進めるため、有志でプロジェクトを立ち上げ、社長室の一角を占拠して(笑)開発を行っておりました。そして1月のイベントでその一部のデモをご覧いただいたりしました。
このレスポンシブKDではパソコン、タブレット、スマホ、どのデバイスであっても、ワンソースで最適な表示を行います。モバイルファーストな学習環境を提供したい方でも、マルチデバイス利用の方でも、それぞれ最適な学習環境が提供できます。
レスポンシブKDはマルチデバイスという特徴だけでなく、シンプル化という側面もあります。複雑化したPC版と違い、シンプルに学習サービスを提供するように機能を選択しております。さらに今Webの世界で広まっているUX/UIや文法に則っており、初見でも違和感なく操作できるように調整されております。そういうこともあって社内では「レスポンシブ」だけでなく「モダンビュー」という呼称もついております。
このレスポンシブ(a.k.a. “モダンビュー”)KD、ただいまKnowledgeDeliverの次期バージョンKnowledgeDeliver6.2へ組み込みを行っております。こちらのバージョンから正式対応いたします。
詳しくはKnowledgeDeliver6.2のリリース準備が整いましたら皆様に報告する予定です。
なお、このリリースにより従来スマホ向けに提供していたKnowledgeDeliver for Smartphone Optionは新規提供を取りやめ保守のみのフェーズに入ります。今後スマホ向けをご検討の方はレスポンシブ版をご利用いただくことになります。
また、従来より提供しておりますPC版のKnowledgeDeliverは、引き続き提供を続けます。
準備できましたらまた案内いたします。
(2016/3/1 追記)無事にKnowledgeDeliver6.2の新機能としてリリースされました。
詳しくはこちらをどうぞ。
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