皆さん、こんにちは。ヒゲです。
今朝もいつもより早めにスタッフが出社し、日常業務にあたっております。
通勤途中の外堀で早咲きの桜が咲いているのを見ました。
この東京逓信病院前の桜は毎年早咲きで、毎年まだ肌寒い中、この桜が咲いているのを見ると
「まだ寒いけど、もうすこし辛抱すれば暖かくなってここあたり一面桜が咲き乱れるんだなぁ」
と思わされるのです。
今年も、例年通りこの桜が咲いているのを見て、生命の営みが連綿として続いているのを感じ、やがて訪れる冬の終わり、春の始まりを感じました。
“After All…”
風と共に去りぬの最後に、スカーレット・オハラはこう言いました。
“After All, Tomorrow is another day.”
(結局のところ、明日は別の日なのだから)
明日は必ずやってくるし、明日はきっと今日とは違う別の日なのです。
だから今日がんばれば、明日は切り開けるし、その積み重ねなのだ
という風に個人的に解釈してます。
これまでうちの娘が毎朝見ていたNHK教育の子供向け番組が先日から通常放送を再開しました。
昨日、朝の準備をしながら「にほんごであそぼ」という番組を見ていました。
この番組は昔から日本に伝わる言葉や名句をリズミカルに口ずさんで覚えよう
というような趣旨の番組です。
私は結構好きなんですが、我が家の三歳児に理解できているかどうかはわかりませんが、
それでも毎回それなりに楽しんで見ているようです。
その中で、杜甫の『春望』が取り上げられてました。
春望 杜甫国破山河在 国破れて山河在り城春草木深 城春にして草木深し感時花潅涙 時に感じては花にも涙を潅ぎ恨別鳥驚心 別れを恨んで鳥にも心を驚かす烽火連三月 烽火 三月に連なり家書抵萬金 家書 万金に抵る白頭掻更短 白頭掻けば更に短く渾欲不勝簪 渾て簪に勝えざらんと欲す
この時期に春望をもってくるかぁーーと、ちょっと感服しながらも、
しみじみとこの漢詩を噛み締めておりました。
いつの世も、日常が変わり果てた姿となったことはありました。
今回は山河が在るかどうか、微妙なところではありますが、
それ以上に自然の営み、生命力はしたたかです。
明日は別の日です。
もうすぐ春がやってきます。