ChatGPTをeラーニングの教材制作に使ってみたら

By | 2023年3月31日
GPT

2023年3月時点のIT業界の最大のホットトピック:ChatGPT

今は2023年3月31日ですが、ここ最近のIT業界、いや世間の関心ごとの上位に入るのがChatGPTでしょうか。ChatGPTはアメリカのOpenAI社が開発した人工知能チャットボットです。OpenAI社はイーロン・マスクらが設立し、マイクロソフト社が巨大投資をしたことでも知られています。

GPTはGenerative Pre-trained Transformerの略で、日本語に訳すと「生成的な事前訓練を行なった変換器」みたいな意味で、膨大な数のインターネット上のテキストデータを学習し、事前訓練として自然言語の意味や文法、用例を理解していき、人間と近い言語能力・処理能力を獲得し、英語や日本語の自然言語の問いかけに対して適切に返答するというものです。現時点で無償で使えるChatGPTはGPT-3.5というバージョンが使われていて、さらに進化したGPT-4を擁するバージョンも有償で利用できます。

このChatGPTの何がすごいかって、人間が自然言語(普通に会話したり文章で記述する言語)で文字を入力すると、適切な回答を返してくるということで、たとえばアメリカの司法試験の問題を合格点でクリアできるそうです。(ちなみにGPT-3.5だとなんとか合格、GPT-4だと上位10%で合格する解答を生成するそうで・・・)

例えば学生が学校のレポートで使うとかなり強力で、学生は課題をChatGPTに投げかけるだけでレポートの大部分を済ませることだってできます。試しに私が大学1年生の時「プログラミング演習A」と言う授業で出されたプログラミングの課題、「クイックソートとバブルソート双方をC言語でプログラミングして、それぞれかかった時間を計測しなさい」という課題を与えたところ、文句なしのソースコードを生成しました。ワオ、です。私が今、学生だったら、使っちゃうかもなぁ・・・と学校の先生泣かせではあります。多くの大学でここ20年ぐらいは「ググる、Wikipediaからコピーする」問題に頭を悩ませていたと思いますが、ChatGPTくんはそれ以上に強敵ですし、見破ることも難しいです(一応見破るシステムは提供はされてますが、精度がどの程度なのかは疑問です)。

そんな万能っぽいChatGPTですが、GPT-3.5だと、平然と嘘をつくこともあります。さぞ真実のようにつらつらと嘘を語ったりします。例えばChatGPTで私のことを調べてもらうと、私は1902年生まれの詩人・革命家で、1932年に熊本県菊池郡朝日村で現地の農民に対して土地改革を訴える演説を行なって警官に射殺される、いわゆる「吉田事件」で亡くなったそうです。なんだそりゃ・・・

で、そんなChatGPTをeラーニングの教材制作に使えないか? と言うのが今回のテーマです。

※今回利用するのは無償で使えるGPT-3.5をベースにしたChatGPTです。より高度なGPT-4ベースの有償版のChatGPT Plusや、他にもDALL-Eという自然言語からハイクオリティな画像を生成するモデルもありますが、これらは利用しません。あくまで(現時点で)無償で。

※システムへの取り込みは弊社でも先行開発を行なっており、近日中に公開予定ですが、今回はあくまでユーザさんがChatGPTを活用するとどういうことができるのかを検証するのが主目的です。

アイディア1:受講者のポートフォリオ、学習ゴールから提供すべきコースを検討する

eラーニング導入する際には、どういうコースを準備しようかを考えると思います。たとえば新入社員向けの研修でどのようなコースを準備すればいいのか? DX化が叫ばれる中、どうやってDX人材を育成すればいいのか? これらをChatGPTに丸投げしてみると、どうなるでしょう?

たとえば、新入社員向けの研修コースを考えるのに、以下のように使ってみました。

[ChatGPTによるコース検討の例1 新入社員研修]

以下、実際にChatGPTに指示した内容とその回答を文字ベースで貼り付けておきます。

大学卒業して就職する新入社員向けの研修についてコース案を検討してください。 弊社はeラーニングのシステムやサービスを提供する会社です。今回の新入社員にはプログラミングやデータベースを使って開発を行うエンジニアと、仕様をお客様と調整し現場をマネージメントするマネージャの2職種がいます。それぞれの基本的なリテラシ向上だけでなく、社会人としての基礎的素養も身につけてもらいたいと思います。まずは1ヶ月で完結するプランを検討ください。

ChatGPTへの私からの指示(新入社員向けコースの設計)

以下は、eラーニングを活用した新入社員向け研修コース案です。
【プラン1】プログラマーコース
【期間】1ヶ月
【内容】
・プログラミング言語の基礎(Java, Pythonなど)
・データベースの基礎(MySQL, Oracleなど)
・実践的なアプリケーション開発演習(チーム開発の基礎含む)
・コーディングスキル向上のための技術講座(デバッグ、リファクタリングなど)
・エンジニアとしての基礎的な素養(コミュニケーション、プロジェクトマネジメントの基礎)

【プラン2】マネジャーコース
【期間】1ヶ月
【内容】
・プロジェクトマネジメントの基礎(PMBOK、アジャイル開発手法など)
・コミュニケーションスキル向上のための技術講座(リーダーシップ、チームビルディングなど)
・マネジャーとして必要なビジネススキルの基礎(予算管理、マーケティングなど)
・お客様との折衝力向上のための演習(仕様確認、リスクマネジメントなど)
・ビジネスマナーなどの社会人としての基礎的な素養

【共通コース】
・イエローブックの精神に基づくビジネスマナーの基礎
・業界についての基礎知識(eラーニングの動向、市場規模など)
・社内システムやプロセスの基礎

以上のように、新入社員の職種に応じた専門的な研修を提供すると同時に、社会人としての基礎的な素養を身につけるための共通コースを設けることで、全員が同じスタートラインで仕事に取り組めるようになります。また、eラーニングを活用することで、時間や場所にとらわれず学習ができるため、新入社員自身が自分のペースで学習を進められるメリットがあります。

ChatGPTの回答(新入社員向けコースの設計)

どうでしょう? 手直しは必要かもしれませんが、結構いいセンいってると思うんです。それぞれの職種ごとのコースと、共通コースの併用を提案しているところも、なかなかGoodです。

ちなみに共通コースにある「イエローブック」は弊社の業務指針のドキュメントで、事前にこのChatGPTくんには弊社のグリーンブック(弊社の精神を書いたドキュメント)・イエローブック・HP情報などの弊社固有の情報を流し込んであるので、そこは考慮したようです。

ちなみに来週から4月になり、今年は弊社に3名の新卒の新入社員が入社いたします。

他にもやってみましょうか。

[ChatGPTによるコース検討の例2 DX人材育成]
[ChatGPTによるコース検討の例2 DX人材育成]

インターネットブラウジングができ、Excelがちょっと使えるぐらいの社員をDX人材に育成したいです。様々なITサービスを活用し業務を効率化したり、データ分析により適切な業務計画が立てられるようになってもらいたいと思っています。どのような研修コースが考えられますでしょうか?

ChatGPTへの私からの指示(DX人材育成コースの設計)

まず、Excelをちょっと使える程度から、より高度なExcelスキルを身につけられるようにすることが必要です。そのためには、Excelの基礎から応用までを網羅したコースが必要です。また、ITサービスの活用については、ビジネスに役立つツールやサービスを紹介し、実際に使用するトレーニングを行うことが重要です。以下に、具体的なコース案を示します

1.Excelスキルアップコース
Excelの基本的な使い方から、関数やピボットテーブルなどの高度な機能を学ぶコースです。また、Excel VBAのプログラミングについても習得できるようにすると、より高度な業務自動化が可能となります。

2.ITサービス活用コース
ビジネスに役立つITサービスやツールを紹介し、それらを活用するためのトレーニングを行うコースです。例えば、TrelloやAsanaなどのタスク管理ツールや、Slackなどのコミュニケーションツール、Google AnalyticsなどのWeb解析ツールを使用するトレーニングが含まれます。

3.データ分析コース
データ分析の基礎から応用までを網羅したコースです。Excelを使用したデータ集計から、PythonやRなどのプログラミング言語を用いたデータ分析まで、幅広い知識を身につけられます。また、ビジネスに活かせるデータの可視化手法についても学ぶことができます。

以上のようなコースを組み合わせ、継続的な研修プログラムを提供することで、社員のDXスキル向上を図ることができます。また、オンライン学習コンテンツの活用や、社内でのデータ分析プロジェクトの実施など、社員が学んだことを実践する場を提供することも大切です。

ChatGPTの回答(DX人材育成コースの設計)

いやー なかなかのものですね。そのまま使えるかどうかはさておき、ゴールを意識してそれを達成するためのコースを検討しているのはたいしたものです。人間が検討する上でも、第三者の意見としてChatGPTに投げ掛けてみて、それを下敷きに人間が検討して精度を高めていくというAIと人間の共同作業のようなものが行えると思います。

アイディア2:コースのカリキュラムを設計する

では次のステップとして、コースのカリキュラムを設計してみましょうか。実際に教材を作るとなると、章立てを作る必要があります。

今回は、例として、私の趣味であるジャズについて学ぶコースのカリキュラムを設計してみたいと思います。

[ChatGPTによるカリキュラム設計の例 ジャズ入門講座]

これからジャズ入門講座を設計します。ジャズをよく知らないけれど、ジャズに興味がある人が対象で、ジャズの発生からバップ、ハードバップ、モード、フリーと続いていく歴史やテーマやアドリブといったジャズの構造を紹介し、代表的なジャズプレイヤーや聴くべきアルバムについて紹介するようなコースにしたいと思っています。具体的なコースを設計してください。

ChatGPTへの私からの指示(ジャズ入門講座のコース設計)

ジャズ入門講座の設計について、以下のようなコースを提案します。

1.ジャズの起源と歴史
  ・ジャズの起源と黒人音楽の影響
  ・ニューオーリンズジャズとスウィングジャズの時代
  ・ビバップ、ハードバップ、モード、フリージャズといったジャズの発展
2.ジャズの基礎
  ・ジャズのリズム、ハーモニー、メロディーの特徴
  ・スタンダードジャズの構造
  ・アドリブの基本的な考え方と方法
3.代表的なジャズプレイヤーの紹介
  ・ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、チャーリー・パーカー、
   マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、
   エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンなど
  ・彼らの演奏スタイルや影響力、代表的な曲について紹介
4.ジャズのテーマについて
  ・ブルース、スタンダード、ボサノバ、ラテンなどのテーマについて
  ・各テーマの特徴や代表的な曲、プレイヤーについて紹介
5.聴くべきジャズアルバムの紹介
  ・ジャズ初心者におすすめのアルバムから、ジャズファン必聴のアルバムまで
  ・アルバムの選び方やジャズの聴き方のポイントについても紹介

以上のようなコースを提供することで、ジャズ初心者の方でもジャズの歴史や構造を理解し、代表的なプレイヤーやアルバムを知ることができるようになると考えます。また、実際にジャズを聴きながら学ぶことで、より深くジャズに触れることができるでしょう。

ChatGPTの回答(ジャズ入門講座のコース設計)

おいおい、中に人が入っているんじゃないだろうな? という仕上がりです。

私の指示は簡潔なのですが、回答を見るとジャズの歴史を知っていないと書けない、初期のニューオリンズや黒人音楽ということも触れてますし、ジャズの基礎のリズム、ハーモニー、メロディーというのも抑えていて、ううむ、やるなぁ・・・と思います。テーマのブルース、スタンダード、ボサノバ、ラテンあたりも適切です。

こうやってChatGPTに投げ掛けて、それを下敷きにすると楽に作業できそうですし、網羅性もある程度担保されるかもしれません。

アイディア3:コースの紹介文を書かせてみる

なかなかいい感じにカリキュラム設計されましたが、じゃあこのコースを紹介する文章をChatGPTに書かせてみましょうか。数あるコースから受講者に選んでもらうには、そのコースについて魅力的に紹介しなければなりません。

[ChatGPTによるコース紹介文の作例 ジャズ入門講座]

このコースを受けたくなるような紹介文を書いてください。

ChatGPTへの私からの指示(ジャズ入門講座の紹介文の執筆)

ジャズというジャンルは、数多くのプレイヤーやスタイル、そして豊かな歴史を持っています。でも、どこから手をつければ良いのか、何を聴いたらいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで、このジャズ入門講座では、ジャズに興味がある方を対象に、ジャズの発生からバップ、ハードバップ、モード、フリーと続いていく歴史やテーマやアドリブといったジャズの構造を紹介し、代表的なジャズプレイヤーや聴くべきアルバムについても解説します。

また、講座では実際にジャズを聴きながら学ぶことができるため、ジャズ初心者の方でも楽しく学ぶことができるでしょう。ジャズの世界に一歩踏み込んでみたいと思っている方、是非この機会にジャズ入門講座に参加してみませんか?

ChatGPTの回答(ジャズ入門講座の紹介文の執筆)

ううむ・・・と唸りました。こういう説明文は事実の羅列だけでなく、グリルの上で焼かれたお肉がジュウジュウ音を立てて食欲を掻き立てるようなシズル感をどう出すか、というところも大切です。百点満点ではなく、ちょっとストレートな表現ながら紹介文としては及第点ではないでしょうか。

アイディア4:実際のコンテンツのページを執筆してもらう

となると、次はコンテンツの内容を執筆してもらいたくなりますね。ちょっと試してみましょうか。

[ChatGPTによるコンテンツの作成 「アドリブの基本的な考え方と構造」]

このコースの「アドリブの基本的な考え方と方法」について、執筆してください。

ChatGPTへの私からの指示(「アドリブの基本的な考え方と構造」の執筆)

ジャズのアドリブソロは、ジャズ演奏の中心的な要素のひとつであり、ジャズを演奏するうえで非常に重要な役割を担っています。ここでは、ジャズアドリブの基本的な考え方と方法について解説します。

まず、ジャズアドリブにおける基本的な考え方は、既存の曲や和声に対して自分なりのアレンジや解釈を加えることです。ジャズアドリブソロは、メロディーを自由自在にアレンジし、リズムを自由自在に変化させることで、音楽の表現力や創造性を高めることができます。

また、ジャズアドリブにおいては、スケールやコードを使ったアプローチが基本的な方法となります。これらの理論的な要素を学び、正確に理解することで、自分なりのアドリブソロを生み出すことができます。
さらに、ジャズアドリブにおいては、フレーズやリックといった独自の演奏スタイルを磨くことも大切です。これらの演奏スタイルは、個性的なアドリブソロを演奏するためのツールとなります。

以上のように、ジャズアドリブには、理論的な知識や技術的なスキルだけでなく、表現力や創造性が必要となります。しかし、継続的な練習と探求によって、誰でも自分なりのアドリブスタイルを磨くことができます。

ChatGPTの回答(「アドリブの基本的な考え方と構造」の執筆)

そうですねぇ、この出来は私としては30点ぐらいでしょうか。そもそもはジャズはテーマ(曲のメロディ)を何度も繰り返し、一回目はテーマそのものを演奏し、2回目からはピアノやベースやドラムは同じテーマを演奏し、表のリード楽器がそのテーマの進行に合わせてアドリブを演奏するという前提が抜けていたり、スケールやコードの説明がなされていないので、ちょっとこれだと本質を正しく理解できないでしょう。リックって何?というのもあります。ただ、言わなきゃいけないことはある程度盛り込んでいる感じはします。

先ほどまでの例では、そのまま使えるんじゃないか?というクオリティでしたが、(現時点では)内容となると、AIと人間の共同作業としては、AIは指針のアイディアは提示するものの、肝心の中身は人間が考えて構成し執筆しなければならない感じがします。ただその残りの人間側の作業にも人間がリトマス試験紙となり疑問に思ったり不足していると思ったところを、さらにChatGPTに投げ掛けて補足もできるとも思います。最後は人間がチェックして間違いがないか(平気で嘘もつくので)、これでちゃんと伝わるかは確認する必要があります。

とはいえ、ChatGPTを使わずに作業するのに比べると、はるかに効率的にコンテンツ制作できるんじゃないでしょうか。

アイディア5:確認テストの作問をしてもらう

こうやってChatGPTくんと対話を繰り返し、人間側で調べたり考えたり、全体を見て調整したりを繰り返し、コンテンツとして完成したとします。

eラーニングのコンテンツには、文章を読んだり、動画を閲覧したりして知識を獲得する「インプット学習」と、学んだ知識を理解して定着しているかを確認する「アウトプット学習」があります。先に作ったのは「インプット学習」ですが、この学習が終わった後で、知識定着を確認する「アウトプット学習」、すなわち確認テストを用意しましょう。これで学習にもメリハリがつくことでしょう。

この確認テストもChatGPTに作問してもらいましょうか。

[ChatGPTによる確認テストの作問 「アドリブの基本的な考え方と構造」]

このコースの「アドリブの基本的な考え方と方法」の学習終了時に、学習者が理解したかを測定する確認テストを設けたいと思います。この確認テストを執筆してください。

ChatGPTへの私からの指示(「アドリブの基本的な考え方と構造」の確認テストの作問)

以下は、ジャズ入門講座の「アドリブの基本的な考え方と方法」の学習終了時に行うことができる確認テストの例です。

1.ジャズアドリブソロは、何を自由自在にアレンジし、何を自由自在に変化させることで、音楽の表現力や創造性を高めることができるか。
2.ジャズアドリブにおいては、何を使ったアプローチが基本的な方法となるか。
3.ジャズアドリブにおいて独自の演奏スタイルを磨くことが、何のために必要となるか。
4.ジャズアドリブに必要な要素には、何が含まれるか。
5.ジャズアドリブを磨くために必要なことについて、2つ挙げよ。

以上の5つの問題を解答することで、ジャズアドリブに関する基本的な理解度を測定することができます。このテストを通じて、学習者がジャズアドリブについて正しく理解できているかどうかを確認し、理解度の向上に役立てることができます。

ChatGPTの回答(「アドリブの基本的な考え方と構造」の確認テストの作問

どうでしょうか? なかなかうまく作問できてますね。ただLMSに登録をして簡単に知識を確認しようとすると、選択問題にするのが良いので、ちょっと指示を工夫してみます。

[ChatGPTによる確認テストの作問 「アドリブの基本的な考え方と構造」 4択問題を指示]

このコースの「アドリブの基本的な考え方と方法」の学習終了時に、学習者が理解したかを測定する確認テストを設けたいと思います。この確認テストを執筆してください。ただし4択問題かマルバツ式で作成してください。

ChatGPTへの私からの指示(「アドリブの基本的な考え方と構造」の確認テストを4択問題で作問)

以下は、ジャズ入門講座の「アドリブの基本的な考え方と方法」の学習終了時に行うことができる、4択問題形式の確認テストの例です。

1.ジャズアドリブにおいて、音楽の表現力や創造性を高めるために自由自在にアレンジし、変化させることができるものは何か。
  A. リズム
  B. メロディー
  C. コード進行
  D. すべての要素

2.ジャズアドリブにおいて、基本的なアプローチとして用いられるのは何か。
  A. スケール
  B. フレーズ
  C. テーマ
  D. コード進行

3.ジャズアドリブにおいて、独自の演奏スタイルを磨くことが必要な理由は何か。
  A. 自己表現のため
  B. 聴衆にアピールするため
  C. テクニックを高めるため
  D. どれでもない

4.ジャズアドリブに必要な要素には、以下のうち何が含まれるか。
  A. リズム、メロディー、コード進行
  B. リズム、テーマ、コード進行
  C. リズム、フレーズ、コード進行
  D. リズム、メロディー、テーマ

5.ジャズアドリブを磨くために必要なことについて、以下のうち何が挙げられるか。
  A. 様々な曲を演奏する
  B. 常に同じフレーズを使う
  C. 練習しない
  D. 演奏を聴くこと

上記のように、4つの選択肢から正解を選ぶ形式のテストを通じて、学習者の理解度を確認することができます。また、各問題に正解とともに解説をつけることで、学習者が正しい知識を習得することができるように配慮すると良いでしょう。

ChatGPTの回答(「アドリブの基本的な考え方と構造」の確認テストを4択問題で作問

なるほど・・・ 工夫することで欲しい情報に揃いましたね。ちゃんと4択問題として作り上げました。ただ回答する上で正解が曖昧な問題もあって(例えば問題5は正解がA/Dの2つのように思う)このまま使うにはちょっと問題があるようにも思いますが、それでも「原案」として使うにはアリなんじゃないでしょうか。

結論:ChatGPTはeラーニングの教材作成の強力な支援ツールになる! だけど・・・

以上、ChatGPTを使ってeラーニングの教材制作のさわりをやってみました。どうでしょうか? 結構強力なツールだなと思われたのではないでしょうか? 

特にコースの検討やカリキュラムの設計といった前段階の作業には強力でしょう。受講者のポートフォリオとゴールを明確にしてChatGPTを活用して投げかけると教材設計の補助、伴走者として強力な役割を果たすと思われます。

実際のコンテンツの制作も一部なら実現できそうです。ただ実際の制作となると人間の意図をもっと汲み入れなければなりませんし、ChatGPTが返した情報を元に、人間が再構築する領域がより大きいように思いました。

このようにChatGPTなどのAIに適切な指示を行うことをプロンプトエンジニアリングと言いますが、このプロンプトエンジニアリングが今後重要になってくるように思いますし、そうして得られた情報を元に再構築する人間の力というのもまた必要だと思います。

いずれにせよ、活用しない手はないと思います。ぜひ今回の記事をご参考に、教材制作に役立ててみてください。

ジャズついでに、オマケとして、最近の私の演奏を。
これはA Nightingale Sang in Berkeley Squareという曲で、これまで私は演奏しなかった曲で初めて吹きました。Hal Leonardというアメリカの出版社さんの楽譜と音源を使っています。楽器はトランペットではなくフリューゲルホルンです。ちょっと春っぽい雰囲気です。

■参考

ChatGPT

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About 吉田 自由児

ヒゲこと、株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COOの吉田がお届けします。 弊社関連の情報だけでなく、eラーニング周辺の話題についても触れます。