(フライング?)KnowledgeDeliver新コンテンツプレイヤ開発中

By | 2015年6月10日

先のブログでも梅雨の話題を書きましたが、今週東京も梅雨入りしました。

カーペンターズが”Rainy days and Mondays always get me down”(雨の日と月曜日は いつも気が滅入っちゃう)と歌ってますが、カーペンターズじゃなくても、雨が続くと気が滅入ります。

独身の頃、雨の日には楽器の練習をすることが多かったのをふと思い出しました。ギターをかかえてタブ譜を見ながら練習したりして、ふと手を止めて窓の外を見ると雨がしとしと降っている・・・ そういう情景もなかなか味わいがあって好きでした。雨音が下手な演奏も優しく包み隠してくれますし。雨は楽器の練習にはいい環境かもしれません。

 

さて、今回は、フライング情報。まだ公式に決定/発表していないけど内部でこんなことやってますよ、という案内です。

弊社のeラーニング統合プラットフォーム”KnowledgeDeliver“、これまで数多くの方にご利用いただいておりますが、数多ある機能の中で最も特徴的な機能のひとつが「指示動作」で、この「指示動作」があるためにKnowledgeDeliverを愛用いただいている方も多いかと思います。

指示動作とは、コンテンツ教材に対して音声や動画にあわせて指差し/書き込み線/PowerPointアニメーションで動的に説明を加えるというものです。

人がものを伝えるときに、しゃべりながら指差しをしたり、ペンで書き込んだりして伝えようとしますが、あの感覚を再現しています。

1995年の創業時以来、このメソッドにはこだわりを持っており、この指示動作コンテンツを作るのに特殊な機材やスキルを必要とせず、PCのブラウザとマウス操作のみで多くの方がお手軽に作成していただけるというのも特徴のひとつです。

(動きは下記の動画をご覧いただければ、おおよそお判りいただけることでしょう)

 

この「指示動作」コンテンツの閲覧において、現在のWindows版/Macintosh版ともにMicrosoftのSilverlightをベースにしております。つまり、ブラウザにSilverlightをインストールして受講いただいております。
(ちなみにスマートフォンオプションを利用してAndroid/iOSで再生する際は別技術を利用しております)

SilverlightはAdobeのFlashと同様、ブラウザにインストールしてクライアントサイドの表現力を向上したりアプリケーションを動かすようなリッチなWeb環境を提供するプラグインです。こういう領域をリッチインターネットアプリケーション(通称RIA)と言ったりもします。OSやブラウザの互換性を気にせずに利用できるため、Windows/Macのマルチデバイスでリッチなものを動かすには向いています。

ただ、Silverlightには逆風もあります。

以前ほどMicrosoftさんが力を入れておらず、たとえば次期MicrosoftのブラウザであるMicrosoft Edge(コードネーム”Spartan”)では動作しない予定ですし、最新版Chromeではすでに「通常の手続きでは」Silverlightをインストールすることができません。

 

そこで、(ようやく本題に入るのですが)次期KnowledgeDeliverのコンテンツ再生プレイヤを開発しております。

旧環境で作成されたコンテンツを完全互換で取り込んで新プレイヤで同様に再生することを目指しております。さらに昨今のマルチデバイス環境にも考慮し、Windows/Macintosh/Android/iOSそれぞれのデバイスで同様に再生できるようにしましょうというのは時代の流れでしょう。

そういう環境を作るとしたら、これからの時代は・・・ そう・・・

HTML5ロゴ

HTML5です。

HTML5はWebページの記述に利用する言語”HTML”の5回目の改訂版です。

HTML5 は、プロプライエタリなプラグインとして提供されているリッチインターネットアプリケーションのプラットフォーム(JavaFX、Adobe Flash、Microsoft Silverlight 等)を置き換えることを標榜しており、ウェブアプリケーションのプラットフォームとしての機能やマルチメディア要素が実装されています。(Wikipediaより一部引用)

数年前に話題になったAppleのFlash排除も、HTML5への移行を前提に進んでいたところもあるでしょうし、この頃よりHMTL5ブームが起こり、今後のリッチインターネットアプリケーション(RIA)の事実上の正統後継者と広く認識されています。

とはいっても実は長年HTML5は足並みが揃っておらず、W3C よりドラフトが発表されたのが2008年1月22日、勧告されたのがつい最近2014年10月28日ということで、各ブラウザは以前より搭載してましたが、全ブラウザで完全互換かというとそうでもなかったのです(対応状況概要はこちらをどうぞ)。今後は勧告を受けて足並みが一層揃い、HTML5がますます広がってくるものと予想されます。

というわけで、新コンテンツプレイヤーをHMTL5で開発しております。実はもうプロトタイプは完成しており、過去のKnowledgeDeliverコンテンツを再生して正しく再生できるかを確認するテストフェーズに入っております。

とても良好に動いております。なにせHTML5ですので、Win/MacといったPCだけでなくAndroid/iOSでもサクサク動作します。これはかなり快適、いいですね。

パッケージ化を行い、夏頃にはお届けできるかと思います。これまでKnowledgeDeliver5/6をご愛用いただいていた方は、過去のコンテンツ資産を引き継いで新ブラウザ環境での再生が楽にできるようになるので、ぜひ。

これから始めたいという方にもオススメできます。

準備整い次第、また案内いたします。


 

(2015/11/9追記)

10月にKnowledgeDeliver6.1がリリースされました。このリリースの中でHTML5版のプレイヤーが公開されております。

 

■参考情報■