Author Archives: 吉田 自由児

About 吉田 自由児

ヒゲこと、株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COOの吉田がお届けします。 弊社関連の情報だけでなく、eラーニング周辺の話題についても触れます。

アナ雪がヒント?? 映像教材の講師役のしゃべりは上手に越したことはない??

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

夏のお盆休みは如何お過ごしでしたでしょうか?
私は実家のある福岡に帰省しておりました。
帰省の一週間前に生まれたばかりの姉の第二子の姪っ子と初対面したり、上の娘と同じ保育園に通っていて福岡に引っ越したご一家と再会したり、父と食事に出かけたりと、短いながらも有意義なひとときでした。
その前の週には妻子で妻の実家の宮崎に帰省しておりました。
なんでも実家でニホンミツバチを飼っていて、蜂蜜取りをしたそうです。
その時の様子が写真に収められていたので、写真から手順を追ってみましょう。
(ちなみに、妻の父=じぃじは養蜂家ではありません。趣味で飼っているだけです)
ニホンミツバチ
庭にある巣箱。
ニホンミツバチ
巣箱を開けるとこんな感じ。
ニホンミツバチ
じぃじお手製の圧縮製蝋器で絞る。
ニホンミツバチ
こんな感じに蜂蜜がとれたそうです。今回は3リットルとのこと。
ニホンミツバチ 蜜蝋
ついでに蜜蝋も作ったようです。こちらのほうが時間と手間はかかったそうでした。
※チーズケーキではございません。
昨今の「食育」じゃないですけど、こうやって自分が日頃口にするものがどうやって出来ているのかを実際にやってみることはいいことなんじゃないかなと思いました。
先日六角形を教えて蜂の巣の「ハニカム」も六角形だよと教えたばかりなので、そっち方面でも実際のものを見て感慨深かったそうでした。
こういう学びはeラーニングではなく、実際の体験に勝るものはありませんね。
(と、私が言っていいもんだかわかりませんが)
  
 
 
さて、今回はそんなeラーニングの教材、特に動画教材に出演される方について。
昨今は大学でも塾でも企業内研修でも商用eラーニングでも映像による動画教材が増えているのは以前も触れたことですが、この出演される方をどうするかというのは特に企業内研修ではしばしば問題になります。
学校さんであれば、先生や講師の方に教材を準備していただいてカメラの前で喋っていただければいいわけですが、企業内研修とというと大抵の場合は専属の先生がいるわけではありません。そこで教材を担当者やその内容に携わっていらっしゃる方に作成いただくことになります。
そういうわけでご担当の方に、映像教材である旨を説明すると皆さん結構な確率で引きます。
「えっ! いやぁ、その・・・ 原稿は書けますけど、出演はちょっと・・・」
と尻込みされることが結構多いのです。
「えーと、じゃあナレータとかアナウンサーをつけてもらって、その方に喋ってもらいませんか?」
という話になりがちです。
そして、
「しゃべりも上手で聞き取りやすいし、僕のようなオッサンが喋るより、きれいな女性が喋ったほうがいいと思うんですよねぇ」
となります。
周りのご担当の方もしきりに頷くわけです。「あー、そうですよねぇ」と。
うーん。
これ、ある意味正しいと思うのです。聞き取りやすい明瞭な音声ではっきりと発音してもらい、喋る内容も事前に吟味され書き起こされたものを読むわけですから、間違いもありません。
でも、私はこの進め方は最善ではないと常々思っております。
ご担当の方が、自分のよく知る世界について、一生懸命説明しているのは分かりやすいと思うんです。
つっかえつっかえだったり、なまっていたり、「えー」とか「あー」とか言うかもしれませんが、熱意のようなものを感じたりできて、見ていると腑に落ちるといいますか、深く理解でき記憶が定着するように思うのです。
そういうわけなので、私は極力
このようなシチュエーションに陥ると、
「ここはひとつ、おしゃべりになってみません? いえ、そんな難しいことではないですし、結構いいものですよ。ほら、いい声もなさってますし」
と、できるだけ促すようにしています。
それでも、この感覚、なかなか伝わらないのです。
そう私が発言しても「えー そうなの? そんなこと無いと思うけどなぁ」と拒否されちゃうことが多いのです。セミナーなどでお話しても今ひとつピンとこないのです。
うーん、なかなか伝わらないなぁと思っていたのですが、
先日、「あー、そうそう! そういうこと!!」と、この感じを見事に言い当てた記事を発見しました。
こちらご一読ください。
現在大ヒット中の「アナと雪の女王」、この映画の主題歌「Let It Go」も大ヒットしております。
うちの娘たちも「ありの? ままの?」と毎日のように歌っております。凄い人気です。
(この映画を見たことがない私が言うのもなんですが)この「Let It Go」、映画の中で2度登場するそうです。劇中歌として主人公アナが歌われるのと、エンディングで歌われるそうですが、それぞれ別の歌手によるものなのだそうです。
日本語吹き替え版でいうと、劇中歌は松たか子さん、エンディングはMay J.さん。
松たか子さんは、女優であり歌手でもあるという、いわば「なんちゃって歌手」(ファンの方、ごめんなさい・・・)
May J.さんは歌で生きている「プロの歌手」
歌唱力はまるで違うのでしょう。
ところが、一般に評価が高いのは圧倒的に「なんちゃって歌手」の松たか子さんのバージョンだそうで。
それがどうしてなのか? というのを書いた記事です。

この記事を書かれた方は七瀬亭笑らくさんという社会人落語家の方だそうですが、このように話を展開なさっています。
「流暢に語る。凄く上手い。でも心に残らない」
「技は標準。でも面白い。何回も聴きたいと思う」
どちらの咄家さんに魅力があるかと言うと、後者なんです。
そうそう、この感じなんですよ。私が動画教材で言いたかったこととほぼ同じです。
うわべがきれいで聞き取りやすく目線の移動などもそつなくこなす代役より、知識を持った本人がしどろもどろになって説明したほうが、魅力的で分かりやすい教材なのです。するっと口当たりのいいものではなく、がつっとくるような。巧言令色すくなし仁といいますか。
この感覚、なかなか伝わりにくいのですが、動画教材を撮影されようという方は頭の片隅にでも置いておいてください。
ちなみに、このBlogは(恐らくMay J.さんのファンの方から)非難囂々で、オリジナルは削除されております。ここの記事もそのうち削除されてしまうかもしれませんので、興味のある方はお早めに。
ところで・・・
“Let It”とくると、私の場合は“Be”、まあ多少ひねって“Snow”もしくは“Grow”だったのですが、いまやすっかり“Go”になっちゃいましたねえ。
ついでに・・・完全な個人的な話題ですが・・・
弊社創業当時、青山のマンションの一室でスタートしたのですが、窓辺にラジオを置いてずっとJ-WAVEを流してました。その次の年の春、松たか子さんの「明日、春が来たら」がしょっちゅう流れていました。
その時の気分や雰囲気もセットで、この曲、結構好きです。
(あ、ひいき目だ)

(番外編)紙教材の効率的な学習方法の案【ジユウジ式学習法】

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

7月も最終週、今週の金曜日からはもう8月です。
子どもたちは長い長い夏休みを満喫していることでしょう。
うちの長女も今年小学生になり、人生初の夏休みを迎えております。
夏休みといっても我が家は共働きのため、学校に行く時間と同じ時間に起床してお支度して学童に行っているので、あまり夏休み感はないのがお気の毒ですが、それでもお祭りだイベントだと楽しく過ごしているようです。
先日、丸善丸の内本店に本を買いに行ったとき、世界の鉱物・化石・パワーストーン展というのをやっていました。子どもと一緒に化石コーナーを眺めていたのですが、これが結構面白くて、魚やサメの牙やウミユリの化石、虫が封じ込まれた琥珀や挙げ句の果てには恐竜のウンチの化石までありました。
そんな中、The 化石といえばコレ、アンモナイト。大きいのから小さいのまでいろいろあって、しかも思ったほど高くないのです。子どもに説明していると興味を持ったようで、一つ欲しい! となりました。
それで、アンモナイトと真鍮のブラシがセットになったものを購入しました。たしか¥2,000ぐらい。結構安いのです。
アンモナイト
こんな感じの小ぶりのアンモナイトの化石です。ドイツのニュルンベルク近郊で採掘された化石だそうです。(ワーグナーのマイスタージンガーで有名な町ですね)
ジュラシックパークでおなじみ、ジュラ紀に生きたアンモナイトだそうです。1億4450万年 ? 1億9960万年ほど昔に生きた証。なかなかロマンがあるじゃあないですか。

ぱっとみ、いかにも化石じゃないですか。The 化石。これを真鍮のブラシでゴシゴシ擦るのです。

アンモナイト磨き
軍手をはめて、粉が飛び散るのでマスクをして屋外で磨いていきます。いままで石だったところにだんだんと光沢が現れ、2、30分も磨くと全体が銀色に輝きます。
アンモナイト(真鍮)
こちらが完成図です。
仕上げの細かいところは私がやりましたが、他の大部分は七歳児でも磨けました。
どうしてこのようにピカピカになるのか・・・真鍮ブラシでごしごし磨くと真鍮の成分が化石にうつってこのようになるらしいのです。意図したものなのか、たまたま真鍮ブラシで擦った人が発見したのかわかりませんが、うまいことできてます。
ちなみにアンモナイトはその見た目から巻貝と思われがちですが、巻貝ではありません。
オウムガイに近いのかなぁと思ってましたが、係の人に訊くとそうでもないらしく、今生きている生き物でいうとイカに最も近いそうです。へぇー
さて、今回の話題は、そんな夏休みにうってつけ?? 紙教材の効率的な学習方法について。事前にお断りしておくと、eラーニングとは全く関係ありません(笑)
私が中学の頃に考えだした方法でして、幾人かの知り合いに教えたところなかなか好評だったので、共有いたします。
小学生でも中高でも、大学生でも社会人でも、誰でもOK、問題集や参考書など、紙教材で学習しようという方にお勧めする方法です。
方法の説明に入る前に紙教材について。
紙教材はいつでもどこでもぱっと開けて勉強できるのはいいですよね。そういう手軽さやランダムアクセスの容易さはありますし、2014年の現時点では書き込んだり汚したりする感覚がまだデジタルではなし得ないものがあります。さらに小さい子どもにとっては鉛筆で書くということも大事な学びのひとつですし、書くことによって覚えるということもあるのでしょう。
ただ、紙教材には進捗を表すバーグラフはありあませんし、達成度が分かりにくいというのがあります。
学習が終わったらシールを貼る、という幼児向け教材はありますが、ぱらぱらめくらないと分からず、全体を俯瞰するには向いてません。個別ページの達成感はシールで与えられるものの、全体をやり抜くモチベーションにはつながりにくいのです。
気の利いた教材だと目次にシールを貼ったり完了日を記入したりするのがあります。これだと俯瞰して把握するという問題はある程度クリアします。ただ、終わってないところの該当ページ番号を目次で調べて、その箇所をぱらぱら捲るのが結構面倒だったりします。まあ悪くはないんですけど。
さらに勉強の効率の話、勉強時間は割いているけど成績が伸びない・・・ そういう人の中には「自分の得意なところばかりをやっている」というケースもあります。
楽器の練習でも得意な曲ばかり演奏してスケールの練習などの基礎学習や新たな課題曲の練習をしないケース(これ、もろワタシです)があって、そういう人は、当然ながら伸びません。
得意なところだけをやることは勉強ではなくて余暇です。
自分の得意でないところ、まだやったことのないところを意識的に勉強する
必要があります。

そこで、ジユウジ式学習法(笑)の登場です。
問題集なり参考書なり、紙教材を買ってきますよね。さあやろう、という前に、一手間加えるのです。
用意するのは下記のものだけです。
【事前準備】
      • 紙教材(問題集や参考書など、なんでもOKです)
      • 鉛筆(2Bなどの濃い鉛筆がおすすめ)
      • 定規(長さを測るのと直線を引くのに使います)
【学習中】
      • はさみ(ページの耳をカットします)
さて、学習の前に事前に準備をします。
本の角のところ、小口と天というらしいのですが(詳しくはこちら参照)、頂点から2cmぐらいのところを測ってそこに線を引きます。
図示すると下記のような感じです。
ジユウジ式学習法
この2本の線、各ページから2つの点がくっきり見える必要があるので、鉛筆などで何度も何度も濃く引いてください。「小口」のほうは本をずらしたりして比較的引きやすいのですが、「天」に線を引くのは結構大変ですが、そこはまあ頑張って引いてみてください。
ちなみに2cmというのはとくに決まりは無いので、ご自身で長さは決めて頂いて結構です。別に測らなくてもこのくらいでいいや、という適当なところでも構いません。
さて、これで準備ができました。
じゃあ実際の勉強を始めましょう。
おっと、ジユウジ式学習法には1つだけルールがあります。
そのルールは・・・
    • 該当ページの両面の学習が全て完了したら、そのページの耳をはさみで切る。
ということです。
図示すると下記のような感じです。
ジユウジ式学習法
このように、学習が終わったページの耳、直角二等辺三角形の形ではさみでちょきっと切るわけです。
たったこれだけ。
ちなみに下記はうちの娘にこの方法を教えて実践中の写真です。
紙教材の勉強法
イメージわかりますでしょうか?
この方法のメリットは、
    • 本を閉じて眺めるだけで、どの部分が終わっていてどの部分が残っているかがすぐに分かる。
    • (特に参考書の場合)もう分かり切った無駄なページを何度もやることはなくなり、自分がまだやっていない箇所、苦手な箇所だけを抽出して学習できる。時間の節約になる。
    • 次にどのページをやればいいか、手探りですぐにアクセスできる。
    • 各ページを終わらせてはさみでカットすると、なんか楽しい。
    • まだカットされていないページが残っていると気持ち悪くなり、全部カットしたくなる。一冊やり通すモチベーションにつながる。

というあたりかと思います。

一見単純な方法に思えますが、それなりにモチベーションを喚起し効率化にも貢献でき、自身の苦手なところを抽出するのにも役立ちます。よろしければ参考になさってください。
このジユウジ式学習法、ちょっと応用を利かせることもできます。
たとえば参考書などの場合、一度読んで理解したと思っても、本当に理解できてるかどうか怪しいことありますよね。そういうときには、一旦終わったぞということで該当ページの耳の部分に印をつけておきカットしないでおきます。印は鉛筆で「◯」を付けてもいいですし、マーカーで塗ってもよろしいです。
再度復習するとき、理解できたと思ったらそのページの耳をチェック、もし耳に「◯」があれば、はじめてカットするのです。こうすると2回見返すことができます。
さらに応用すると、印を工夫し「◯」ではなく「正」の字を書くという手もあります。1度読んでわかったら「一」を書き込み、2度3度4度と繰り返し、5度目ではじめて「正」の字になり、6度目で耳をカットするということも可能です。
もうひとつ、賢明な方はお気づきでしょうが、この本の耳、上下に二カ所ありますよね。つまり、このジユウジ式学習法、同じことが下の部分でもう一回できるのです。
たとえば半年前にやり通した本をもう一度復習しようというとき、下の部分にマークをつけてもう一度ジユウジ式学習法をやればいいわけです。一度やったものなので、復習にはさほど時間がかからないでしょう。どんどんハサミでカットできるでしょう。
ただ少しでも分からない箇所や怪しいところがあれば、そこの耳は残しておいて徹底的に復習しましょう。
そうすることで知識はより定着し、弱点補強も効率的に行えるかと思います。
というわけで、eラーニングには全く関係のない、紙教材での学習法のご紹介でした。
よろしければご自身やお子様で試してみてください。

デジタル・ナレッジ 2014年夏期休暇のお知らせ

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

さて、いよいよ東京も梅雨が明け、夏本番を迎えました。
今週からうだるような暑さが続いております。
先週末の三連休、知り合いの方の別荘に招待され、千葉の九十九里に行っておりました。
この連休中、東京は大荒れだったようですが、千葉は日中は曇りで雨が降らず、子どもたちは海水浴を楽しんでおりました。
九十九里の海
私は沖縄育ちで、海というと白い砂浜でトロピカルなエメラルドグリーンの海やや真っ青な空を思い浮かべるのですが、内地のほうではどちらかというとどよーんとしています。
沖縄から内地に引っ越した当初はこの海の差に慣れずに「やっぱり沖縄の海がいいな」と思っていましたが、近頃はこちらのどよーんとしたほうが自分の中ではデフォルトになりつつあり「この海もまたいいものだ」と思えるようになりました。
あちこち蚊に刺された痒みと両腕のひりひりとした日焼けを置き土産に、夏がスタートしました。
さて、今回は今年の夏のデジタル・ナレッジの夏期休暇のお知らせです。
毎年弊社では夏期・年末年始の一斉休暇の期間を設けております。
今年は8月14日(木)、15日(金)が夏期休暇です。
この間は、サポートセンターの電話対応も行っておりませんのであらかじめご了承ください。
なお、サーバ保守・監視に関しては通常通りの運用ですのでご安心ください。
それでは皆様、すばらしい夏をお過ごしください。

【新卒/中途】一緒にやりたい方! この指とーまれ!

皆さん、こんにちは。ヒゲです。

今回は弊社、株式会社デジタル・ナレッジが新卒/中途の募集をしてますよー というご案内なのですが、その前にわたくしごとの話題をひとつ。

わたしは創業期のメンバーのひとりなのですが、どういういきさつでこの会社に入るようになったのか、という話をしましょう。

株式会社デジタル・ナレッジは1995年12月20日の創業で、もうすぐハタチという会社です。

私がこの会社に入ったのは1996年1月?2月にかけて。日付は正確に覚えていないのですが、その年のバレンタインに会社で義理チョコを貰ったのを覚えているので1996年2月14日より以前なことは間違いありません。

当時、私は大学生でして、大学でCAI(Computer Aided Instruction)の研究をしておりました。いわばeラーニングの前身です。

『寺田の鉄則』やラジオ講座でおなじみだった寺田文行先生の研究室に在籍し、「力学問題学習支援システム」という研究をやっておりました。

斜面に滑車やバネやおもりをつないで動きを計算する物理学の典型的な問題がありますよね。

これを学習者に出題し、描画させて方程式を入力させることで、その学習者の知識をコンピュータで推論し、適切な指導を行うというような研究でした。

この成果などを研究室のHPで公開していたところ、教育関係のベンチャーを立ち上げたいと思っていた弊社の代表(はが弘明)の目に止まり、コンタクトが来たというのがきっかけでした。いきなり見ず知らずの人からメールで「会いませんか」ときたわけです。あやしさ100%です。

当時は時間だけは持て余すほどあり、好奇心もありましたし、友人らに相談すると

「あやしいー でも別に失うものはないから行ってみたら?」

ということで会うことになりました。

青山の古いマンションの一室、そこをノックすると、当時29歳だった代表(はが弘明)が出迎えてくれ、地下の喫茶店に行こうと言われました。

あ、あやしい・・・ 新たなキャッチセールス? え? 拉致?
その地下の喫茶店で、印刷した資料を見せられ「こういうことをやりたいんだ!」と2、3時間ぐらい話がありました。Windows 95が出てPCが家庭に入り込んでいく。教育内容をコンテンツとして捉え、これをデジタル化し集約し流通することで新たな世界が切り出せるのではないか? そういう資料だったように記憶しています。

コレはなかなか面白いじゃないか、ということで、「ええ、じゃあ一緒にやりましょう」とその場でなんだか決まっちゃって、その場で給料(固定給)も決定。(学生の身としては結構な額でした)

それでこの会社、当時は有限会社テレコム学習ネットワークで働き始めることになったのです。

創業当時はMacromind Directorというソフトを使ってシステムを作っておりました。LINGOというこれまで触ったことのないプログラミング言語を覚え、おびただしい本数のジタンというフランス煙草を吸ってプログラミング開発を行っていました。

実は同時に私は東小金井のスタジオジブリというところに通っており、高畑勲監督の下で演出の勉強をしていました。なぜか当時のことがWikipediaに掲載されてます・・・

当時のジブリは『耳をすませば』を制作・公開、『もののけ姫』の準備を進めていた頃でした。

将来はこっち方面(映画やアニメーション)に進もうと思っており、会社でのシステム開発は腰掛け程度にしか考えてなかったのです。

というわけでこの業界で就職しようというときに、ジブリのプロデューサー(今や有名になられましたが)からとあるスタジオを紹介され、そちらに面接に行って、じゃあやろうかということになりました。

その帰り、会社に立ち寄り、どうやら就職が決まった、というような話をしました。

「でも、あのスタジオは、どうもオタクっぽくて嫌なんですよねぇ」
というようなことを言いました。

2年に1本程度の映画を作るスタジオと、テレビアニメやその他委託されたアニメを月に何本も制作するスタジオとでは、メンタリティもクオリティも仕事への姿勢も全然違ったのです。

それで、先ほどのように

「でも、あのスタジオは、どうもオタクっぽくて嫌なんですよねぇ」

と言ったわけです。

そうすると、はが

「じゃあさ、うちの会社に来なよ」

と言い、それから一晩かけて(徹夜で)私を説得したわけです。

わたしも、つい

「ええ」

と答えてしまい、それが今に至る訳です。

高くついた「ええ」でした。

物事のきっかけがどこから始まるかなんてわかったものではなく、決して正面玄関がノックされるわけではないな、というのを、後で振り返ってしみじみ感じたりします。

ちなみに、創業時の経緯やちょっとした変遷はこちらでも紹介しております。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は株式会社デジタル・ナレッジの新卒・中途採用向けの会社説明会の案内です。

デジタル・ナレッジはeラーニングの会社ですが、様々なスキルを持った人が業務しております。

システム会社なのでエンジニア/プログラマはもちろんですが、ディレクターや営業職、コンテンツ制作、総務経理などなど、様々な職種の人が在籍しております。

数年前より新卒採用を行っておりますが、今年も絶賛募集中です。

そして、今年は初のチャレンジ、会社説明会を開催することになりました。

8月1日(金)10時?12時

秋葉原の弊社オフィスで開催します。

当日は代表の「はが弘明」(私を拉致った人)が弊社を取り巻く環境や今後のビジョンについて語ります。さらに取締役 管理本部長の近藤(私に義理チョコをくれた人)が採用までの流れについて説明いたします。

今回は新卒の方だけではなく、中途の方も同時に募集しておりますので、転職を希望される方も是非ご参加いただければと思います。

詳しくは下記サイトよりご案内しておりますのでご覧ください。事前申込もこちらのサイトより行えます。

ぜひこの機会に株式会社デジタル・ナレッジのことを知って頂き、今後の働く場として検討いただければと思います。

ご一緒にeラーニングや教育をもり立てていければと思っております。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

今のeラーニングのコンテンツの主流は? 動画キテマス。

皆さん、こんにちは。ヒゲです。
台風8号、昨晩から今朝にかけて関東地方を通り去り温帯低気圧になったそうです。
発生当初は未曾有の大きさに戦々恐々としましたが、意外とあっさりと過ぎ去りました。

とはいえ沖縄(私の育った場所でもあります)は酷かったようで、Facebook上で友人らの被害(停電・水漏れ・車のガラス割れ)が報告されていました。台風慣れしている沖縄県民でさえ、今回の台風には肝を冷やしたようでした。

子どもの頃は台風というとろうそくとバッテリー式のラジオが必需品で、停電の中、ろうそくのあたりの回りに集まって、ラジオから聞こえる台風のニュースに耳をそばだてていたように思います。

今や明かりも情報も、スマホがあれば事足りちゃうわけで、そういう意味では台風の憧憬がまたひとつ消え去ったとも言えます。

閑話休題。

ここ1、2年ほど、動画収録・配信の月例セミナーを開催しております。
毎回それなりの人数の方にお集り頂く定番セミナーになりつつあるのですが、このセミナーでの反応を通して感じるのが「eラーニングのコンテンツと言えば動画」なのだな、ということです。

以前、少なくとも5、6年ほど前まではeラーニングのコンテンツといえばFlashも結構多くて、シナリオ・絵コンテから職人の入魂の作品、というようなコンテンツはあちこちで見かけたものです。

BtoCで販売するようなコンテンツはもちろん、企業内研修でも多くの社員に分かりやすく教育を届けるにはFlashのコンテンツは結構多くみかけました。

もうひとつあったのが動画+スライド形式。
たとえば下図のようなものです。

SeminarNowの例

先生の動画が小さく表示され、大きめのフレームにスライドが表示される形式です。
そして先生のしゃべりにあわせてスライドが切り替わったり、スライド内で指差しや書き込みなどのアニメーションが動いたりします。

企業内のセミナーを収録したり、学校や教育機関の授業をこの形式で収録することは、一時期スタンダードな方法でした。
この手のコンテンツで学習したことのある方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

じゃあ最近どうか? といわれると、実はこの形式、激減しています。
動画一本のみ! というコンテンツが急増しています。イメージでいうと下記のような感じです。

動画コンテンツ例

いずれも被写体がヒゲなのはご勘弁いただくとして・・・・

どうして「動画のみ」というのが主流になりつつあるか?
私なりに考えるに下記のような理由があるように思います。

  • 先生や講師の方の身構えなさ ・・・ 動画+スライドですと、先生がカメラに向かって座り、手前のパソコンをぱちぱち操作しながら説明したりすることもあり結構面倒だと思われることが多いです。それに比べ、動画一本勝負!ですと、旧来の授業スタイルを崩すこと無く収録できちゃうので先生にとって慣れたスタイルで収録できるので障壁が少ないのでは?
  • 機材が安価/高品質に ・・・ ナントカカメラやナントカ電機に行くと、クオリティの高いカメラが安価に販売されています。撮影も楽で品質も高く、PCへの取り込みもスムーズに行えます。各企業や学校で自分たちで撮影するという内製化しやすくなってるのでは?
  • ブロードバンド ・・・ この言葉、もう死語に近いですよね。ブロードバンドというのがおこがましいぐらい、回線の速度は高まっています。128kbpsとかじゃなくて1Mbps程度の映像を配信しても受講者の多くは困らない環境になっています。そうすると小さい映像じゃなくて大きな映像が配信できるようになり、結果、コンテンツもそれに引きずられて映像一本が好まれるようになったのでは?
  • マルチデバイス対応 ・・・ 以前のeラーニングの多くはWindowsマシン+ Internet Explorerという組み合わせで受講していましたが、昨今はOSとしてはMacintoshが(こうして今私が使っているのもMacBook Airだったりしますが)、ブラウザとしてもChrome/Safari/Firefoxがシェアを伸ばし(特にChromeは伸びてますよね。今私がメインで使ってるのもChromeです)、他にもiPad/iPhone/Androidなど、まあ実に様々な環境があります。
    これら環境全てで閲覧できるコンテンツフォーマットはなにか? というと、多少の加工は必要になりますが、動画に落ち着くのです。そういうマルチデバイスの観点からも、動画コンテンツが好まれているのでは?
  • 視聴者側の慣れ ・・・ 5、6年前、PCや、ましてやスマートフォンなどのデバイスで長時間映像を見るという習慣は普及していませんでした。TVなら見るけど、パソコンで映像なんて見ないよ、という方は結構多かったように思います。それが、あれよあれよという間にYoutubeやUSTREAM、ニコニコ動画など、PCやスマホで動画を観る文化が広まり、全く抵抗を示さなくなっています。
    eラーニングのコンテンツも動画になるのは必然?

私の推測だと、このような受講者側・制作者側双方の複数の理由から、動画コンテンツが今広く使われているのでは? 

収録や制作に関しては弊社内にスタジオを併設しておりますし、制作スタッフも東京・西日本(大阪)に抱え、設計から撮影・編集・納品までを行っております。

システムでも、テロップやカットなどの動画の編集や配信ができるVideo+を提供しており、バックボーンもAkamaiという世界最大規模のコンテンツ配信ネットワークを利用しており、大規模配信に対応しております。

さらに、新フォーマット対応や倍速プレイヤ(半分の時間で動画を再生、それをスマホでも)など、様々な最新ソリューションも展開しております。

他にも教室講義を簡便にコンテンツするソリューションや事例なども数多く取り扱っております。

動画を活用したeラーニングをお考えの方は是非一度ご相談ください