Author Archives: 吉田 自由児

About 吉田 自由児

ヒゲこと、株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COOの吉田がお届けします。 弊社関連の情報だけでなく、eラーニング周辺の話題についても触れます。

【お知らせ】年末年始のお問合せ窓口のお休みについて

今日は12月22日、冬至です。週末?週明けにはクリスマス、それが終わると大晦日、お正月とイベントが続きます。

弊社も冬期休暇をいただく予定でして、弊社ならびに弊社サポートセンタも冬期休業をいただきmす。以下、弊社サポートセンタからの年末年始のお問い合わせ窓口の休業の案内です。

 


 

平素より弊社システムをご利用いただきありがとうございます。
デジタル・ナレッジ サポートセンタでございます。

におけるサポート業務についてご案内いたします。

誠に勝手ながら、201712月28日(木)~20181月4日(木)までの間、
弊社サポートセンタの受付はお休みとさせていただきます。

※電話サポートは201712月27日(水) 16:00までの受付と
させていただきます。

メールでのお問い合わせは随時受け付けておりますが、
201712月27日(水)16:00以降にいただいたお問い合わせの回答は、
20181月5日(金)以降順次対応させていただきます。

なお、サーバ保守・監視に関しては通常通りの運用を行なっておりますので
ご安心ください。

お客さまにはご不便をおかけいたしますが、何とぞご了承くださいますよう、
よろしくお願い申し上げます。


 

ではみなさま、どうぞよい年をお迎えください。

地域創生☆政策アイデアコンテスト2017に協賛企業として参加しました

地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供している地域経済分析システムRESASというのがあります。地域ごとの人口構成や推移を未来予測含めて確認できたり、産業の分析や人の流入などの各種データが提供され、地域の分析に役立てることができます。国の事業につき、もちろん無料で提供されています。

弊社はこのRESASの使い方を学ぶeラーニングシステムRESASオンライン講座を提供しているのですが、それがご縁で、先日行われた『地域創生☆政策アイデアコンテスト2017』の協賛企業としてコンテストを支援させていただいております。

先日12月16日に東京大学・伊藤謝恩ホールて゛行われた最終審査会&表彰式に参加して来ました。

全部で900を超えるエントリーの中から、高校生・中学生以下の部5組、大学生以上一般の部5組の計10組がファイナリストとして選ばれ、当日プレゼンをしていただき、審査員による審査でそれぞれの部で地方創生担当大臣賞1点と優秀賞1点が選ばれました。さらに協賛企業賞があり、デジタル・ナレッジ賞も設定されました。

デジタル・ナレッジ賞は:

「観光で吉野町の付加価値額を生み出す」
所属/チーム名等: 観光ビジネス研究会(若島浩文)

?こちらのチームを表彰させていただきました。吉野町の観光における問題点をデータから分析し、また、類似する長瀞町との比較で効果的と思われるポイントを導き出し、吉野町の魅力を引き出すための施策を検討なさっていました。きっちりとデータから展開なさっている様子や、それを統括的にまとめ上げる解決策(プロデューサの創設)が良かったです。

大臣賞、優秀賞、協賛企業賞の一覧はこちらです。

発表はどれも唸らされ感心したのですが、中でも高校生・中学生以下の部で大臣賞を受賞した福島大学附属小学校の「ふくしまにぎわい大作戦(地元商店街を盛り上げるために私たち小学生ができること)」が特に印象深かったです。

この発表は小学5年生の2人の児童によるプロジェクトなのですが、昨年のアイデアコンテストで受賞された福島の発表に触発され、自分も何かできることがあるのでは?と、廃れゆく福島の商店街をなんとか活性化しようという思いに端を発し、RESASを使ってデータ分析をして状況を客観的に把握し、その中でできることを探って、様々なアイディア、お年寄りとの降雨流現実的なものから自動運転車の社会実験場の提案などちょっと先のテクノロジも駆使して展開する様子は、まず内容がしっかりしていて圧巻でした。

それに何と言ってもその情熱やひたむきさに心を打たれました。福島の商店街をなんとかしなきゃ! と、人ごとではなく我がこととして捉え、純粋に、まっすぐに活動する様子が実に良かったです。この活動をまず始めた人がいて、お友達が興味を持って参加してくれ、活動の輪が広まったというのもいいですね。

さらにプレゼンテーションもとても上手でした。大勢の観客を前にステージの上で物怖じせず、しっかりはっきりと話していただけではなく、観客や審査員をも巻き込む工夫も入れており、例えば時間内で説明できない活性化のアイディアは、「アイディアがあるので、もしお聞きになりたい場合は、質問してください」と誘導してみたり(小学生にこう言われたら、審査員は質問せざるを得ない)、話したいことを話すのではなく、プレゼンを受ける側の印象まで考慮した内容で、大人顔負け、いや、それ以上のプレゼンでした。

うちの子供より1つ上の子たちでしたが、その思いの強さやプレゼン能力の高さに舌を巻きました。東京の子、少なくともうちの子とは違う高いレベルで問題意識を持ち、それぞれの社会との接し方をしていて、我がこととして課題解決に取り組む姿勢は、本当に素晴らしいなと思った次第です。

 

大学生以上の部で大臣賞を取られた香川大学のチームの「小豆島×迷路民泊×空き家~空き家が島の宝に!?迷路民泊を起点とした観光振興で小豆島がもっと元気に!!~」も、大学生の若いチームが小豆島の活性化を我がこととして捉え、なんとかしようとデータを分析し、その上で、ネガティブ要素をプラスに変える「斜め上」の発想=アウフヘーベンした結果、不便な場所を、あえて「迷路民泊」というコンセプトで宝に変えるという発想の転換でまとめ上げました。一歩先だけを見るのではなく、離れた場所から鳥瞰したり、データを分析して弱みを顕在化した上で強みにつながる要素を考えたりというクールな部分と、我がこととしてなんとかしなきゃという思いが相まって達したモデルだと思います。

そこに生きる若い人が、RESASのデータの力も借りながら、地元の将来をプラスに変えよう活動する様は、素晴らしいなと思った次第です。

これは学生だけでなく、社会人や地方職員の方も同様で、岡山県備前市の市の職員の方々が発表した「「ついで」の+3Hから「つい・・・」での+10H(住)プロジェクト」は優秀賞を受賞されましたが、このままだと人口減少で備前市が消滅してしまうという危機感を発端に、備前市に住んでもらうために何が問題なのかをデータから分析し、施策を練っていました。実現すればきっといい街づくりになることでしょう。

 

私は学習履歴データを分析したり施策を検討することがよくありますが、客観的なデータへの眼差し、そのデータを積み上げた先にある背景のようなものをあぶり出し、その背景を視野に入れた上で効果的な可視化を行ったり、施策を練るというのがデータサイエンティストの仕事のように思います。データを分析する専門性だけでなく、業務の内容を熟知した上で導き出される結論に意味があります。

このRESASを活用すると、前段のデータ分析に関しては専門的な知識は必要なく、どなたでも簡単にデータ分析を行うことができます。今回の地方創生アイデアコンテストで垣間見れたように、データ分析そのものに重点があるというより、「我がこと」として捉え、考え抜いて、調べつくし、結論を導き出す行動にこそ意味があります。ただそれを支えるビッグデータには大きな意味がある、データにはその力があると再認識もした次第です。

 

今回発表された10のアイデアが形になり実現されることを願います。

 

■関連情報:

22期最終日、23期スタート

2017年11月30日・・・ 今日は弊社デジタル・ナレッジの22期の最終日です。

この22期も多くの方にご支援いただき、おかげさまで無事に期末を迎えることができそうです。日頃のご愛顧、ご指導ご鞭撻に感謝いたします。

22期はAIトレーニング『トレパ』VRコンテンツ制作サービス海外市場への展開など、新たな取り組みも行うことができました。常日頃”Try Something New”と言い続けていることを多くのスタッフが受け止め、このような新たなチャレンジをして結果に結びついたことは嬉しい限りです。

23期も「育つ喜びを、すべての人へ」のスローガンを胸に、皆様のより良い学びの環境づくりのための礎になれるよう、日々精進いたします。

22期、ありがとうございました。23期も引き続きご期待ください。

 

■関連情報

『トレパ』英語4技能対策授業実現AIツール

ただいまeラーニングアワード2017フォーラムの最終日でお茶の水のSora Cityに来ています。先ほど弊社の講演が終わりホッと最寄りのスタバで一息ついているところです。

今回のアワードにて弊社は英語4技能対策授業実現AIツール『トレパ』および『AI Training+』の発表を行いました。

2020年の小学校での英語必修化や大学入試改革の影響で、K12市場での英語、とりわけReading / Listening / Speaking / Writingといった英語4技能が注目されています。現場の先生不足や授業運営の難しさなど、なかなか課題は大きいようにも思います。

そこで弊社として何かできないかと考えて生まれたのが『トレパ』です。

トレパの概要

トレパの概要

トレパは児童・生徒・学生さんといった受講者の方にAIを使った(ほぼ)ネイティブのListening教材を提供したり、設問や対話でSpeakingやWritingにより受講者が回答した内容をテキスト化し、その文法や意味の一致を判定するサービスです。

トレハ゜の受講者ができること

トレハ゜の受講者ができること

事前のテストランではListeningも結構評判で、トレパが読み上げる英文は、裏でAIが読んでいるのですが、ネイティブの自然な英語に近いです。少なくとも私にはマシンが喋っているとは思えないですし、弊社のアメリカ人スタッフに聞いてもらっても、全く違和感ないそうです。

Speakingはマイクに向かって受講者が喋った内容をAIがテキスト化してくれます。発音には結構センシティブで正しく発音しないと聞き取ってくれないのですが、ちゃんと喋るとかなりの精度で入力できます。ちなみに私程度の英語力であればちゃんと聞き取ってくれ、”She sells seashells by the sea shore”という早口言葉や、リンカーンのゲティスバーグの演説の冒頭の数センテンスを喋ってみても、問題なく認識されます。

Writingは紙で書いた英文をスマホやタブレットのカメラで取り込み、それをAIが同じくテキスト化してくれます。こちらもまずまずの精度です。ちなみに私の字は壊滅的に汚いので、私の場合は・・・・・・

こうしてテキスト化されたSpeakingの音声やWritingの文章をAIがチェックをします。あらかじめ想定された模範解答と意味がどの程度一致しているかや、文法的に適切かどうかをチェックしてパーセント表示で判定します。

ポイントは模範解答との意味の一致という点で、AIが関与することで、一字一句同じ解答じゃなくても意味を類推し、近しい意味であれば一致率のパーセンテージをあげて表示します。これがAIを使う意味でもあります。

「トレパ」は、正誤の判定を行うテストシステムではなく、トレーニングシステムです。どの程度意味が通じるか、文法が正しいかのチェックをしながらトレーニングを進めてもらう趣旨で構成しています。

 

さて、教材の提供について説明しましょう。教材提供には2つの方法があります。

一つは教材会社からの提供です。現在弊社では様々な教科書/教材会社さんと調整しており、趣旨に賛同いただきご協力いただける教材会社さんと共に、トレパ対応教材の準備をしております。すでにこれら出版社さんの紙のテキスト教材をご利用いただいている学校さんは、既存の紙教材に完全準拠したListening/Writing/Speakingのトレーニングをトレパを使って行うことができます。

そして、このようなAI教材を先生方ご自身で制作することもできます。

トレハ゜の教材制作機能

トレハ゜の教材制作機能

Web画面上からテキストを入力したり、画像を張り込んだり、テキストをAIに読み上げさせたり、解答欄を作り、それを判定させたり、翻訳ボタンを追加したり・・・ そのような教材作成に必要なことが簡単にできるように設計されております。これにより教材会社さんからの出来合いの教材だけでなく、先生ご自身によるオリジナル教材やトレーニングを作成することができるのです。

このトレパは、特に学校の先生や教育委員会、塾の皆様にご利用いただくことを想定しております。多くの方にご利用いただき、フィードバックいただいて改善したり普及のための活動を行いたいと思っております。そこで『スクールパートナー』という先生・学校・教育委員会・学習塾を対象とした制度をスタートし、実証実験を開始します。費用はかかりませんので、ご興味のある方は是非!

そして、この『トレパ』は学校むけのサービスとしてだけでなく、弊社LMSの”KnowledgeDeliver”にもオプションとして搭載します。2017/10リリースのKnowledgeDeliver Ver.6.6に搭載されます。AI Training+をご利用いただくことで、トレパ同様の英語4技能のコンテンツを作ったり提供することができます。さらに個別のお客様に合わせたカスタマイズにも対応しますので、標準とは違ったことをやりたいという方は是非こちらもご活用ください。

AI Training+の初のお客様として、秀英予備校さんの御採用が決まっております。こちらはリリースも発行いただいておりますが、この冬から小学校の英語でまずは導入実験を行います。

 

今回のAI関連サービスについては、エンジニアが発案したもので「技術的に面白そうだから週末に遊びで作ってみた」ものを製品レベルまで昇華させたものです。プロジェクトチームを発足し、数カ月にわたり数名が社長室に(社長を押しやって)篭って開発をしました。弊社らしい新製品の誕生だとも言えます。

■関連情報:

 

オンラインで経験を:eXラーニング (eラーニングの歴史)

今回は昨今のeラーニングのトレンドについてお話しします。

eラーニング元年と言われたのが西暦2000年ごろでしたので、あれから20年近く経ったことになります。この間、様々な変化がeラーニングに起こりました。

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