■eラーニング全般
教材の設計手法である、インストラクショナルデザイン。
その手法や、必要となる体制について、
体系的にまとめていただいている本になります。
ガニエの9教授事象などは、当時IDを勉強したての私には
目からうろこの考え方だったことをよく覚えています。
こちらは、教育の効果測定に関する書籍です。
教育効果とは何か、教育効果を測定できる状態にするには何が必要か、
教育効果の判断手法などが、整理されています。
■IT、システム開発全般
ソフトウェア開発モデルであるアジャイル方式について、
説明されています。
ビジネスソリューション事業部では、ウォーターフォールモデル、と、
アジャイル開発モデルを、プロジェクトの性質に応じて、
使い分けていますが、某プロジェクトにおいてアジャイル開発モデルを
採用した際には、本書を参考にさせてもらいました。
近年では、DevOps(開発と運用)という概念もよく聞かれるようになってきました。
DevOpsは、私の理解では、開発を行う側と運用を行う側では、その狭間で意見が隔たっている部分が
散見されていて、それをどう改善していこうかというところに焦点を当てている
概念です。
ITILは、ITサービスマネジメントのベストプラクティス、と言われていて、
これも一目見ただけではなんのことかよくわからないですが、
特にサービスの運用領域(サポートや変更管理、ライフサイクル管理など)の
概念について学ぶには、本書は良書となっています。
言わずと知れた情報処理技術者試験の一区分である基本情報技術者の
解説本です。
出題範囲が広い資格ですが、だからこそ、網羅的にIT領域の
知識を体得することができるため、弊社でも取得推奨しております。
■仕事術
『期限を決めて仕事を行う、その日に何時に帰るかを決めて、
仕事をする、だから集中できる』、ということを伝えている本です。
新人でも会議を運営する機会が出てくると思いますが、
会議を運営する、ということがどういうことかを教えてくれる本ですね。
会議は授業ではないし、説明会でもないので、
ファシリテートするという概念を知るのには良い本です。
■一般教養、その他
今回入社した2名はいずれも開発プロジェクトのマネジメントを行う、
ディレクタ職志望です。
ただ、ディレクタ職だからこそ、他職種、特により上流である営業領域の活動についても、
理解を深めておきたいところです。(逆も然りではありますが)
ということで、特に営業というフェーズにおける振る舞いを学んでもらえる
本書を読んでもらいたいと思います。
プロジェクトのマネジメント、のみならず、
すべての仕事における基本的なフレームワークであるPDCAについて
シンプルにまとめれている書籍です。
計画の重要性について、認識してもらえるかなと思います。
かの有名なカーネギー本です。最近Kindle版も出て、個人的には、
この『ひとを動かす』と、『道は開ける』はバイブルとして
折を見て読み返しています。なので、文庫版は表紙が
ビリビリになっているのですが。。
1937年が初版ということで、今もなおリンカーンや鉄鋼王だった
アンドリュー・カーネギーの実例を元にした記載が残っています。
時代背景は古い描写なのですが、現代でも通じる法則、How Toが
多く載っています。
以上、今回は「教育×ITに携わる開発系新入社員にぜひ読んで欲しい書籍10選」
ということで、紹介させてもらいましたがいかがでしたでしょうか。
どうしても開発系の職種を志望していると、開発よりの知識やスキルを
身につけようという気持ちが強かったりする人が多いんですよね。
でも、個人的には、知識レベルのお話はなるべく広く知っておいたほうが、
良いことが多いかなと思っています。
実際の業務に入って行くと、お客様ごとに、色々なお仕事をされている方と
触れ合うことになるので、いろいろなことを知っていないと
(少なくとも聞いたことがあるレベルでないと)
コミュニケーションを取るのが難しかったり、
その人がどのような背景を元に発言されているか、というのも
理解しにくくなったりしますからね。
特に、ディレクタと呼ばれる職種は、お客様や社内の意見を吸い上げて、
どういう方向性へ進んでいくか調整・決断し、その方向性を指し示して
進めていく人間なので、周りから色々なことを掃除機のように吸い上げていく
気概を持ってほしいなと。
そういう意味では、新人研修というのには重大な責任があるなと
今更ながらプレッシャーを感じたりしています。頑張ろう。。
さて、次回の3K課では、社内で活用しているテスト自動化ツールについて、
ご紹介できればと思っています。
それでは。