ご無沙汰しておりました、平田です。
前回、11月の投稿、大学院入学準備の記事から3ヶ月ほど経ちましたが、ロンドンの天候はだいぶ変わり午後4時頃には日が暮れてしまいます。
はい、とても寒いです、怖いです。先日、夜道に「お金が欲しい」と嘆く不審者に追いかけられました。
そんなこんなで、この3ヶ月間、どんな環境で勉強していたのか、どのように勉強していたのか、について書いていこうと思います。
というのも、授業内容よりも授業環境・授業構成が全く日本の高等教育機関と異なり、「これは面白いっ!」と個人的に感じているためです。
■ どんな環境で勉強していたのか
UCL Institute of Education (IOE)での私が在籍しているコースでは、以下のようなプログラム構成になっております。
学期数:秋学期(9月- 12月)、春学期(1月- 3月)、夏学期(4月- 6月) 、研究期間(6月- 9月)
通年授業数:4コマ – 5コマ * 各学期1コマから2コマ
授業形式 : ブレンデットラーニング、ディスタンスラーニング(遠隔学習)、フリップラーニング(反転学習)
学生の種類・授業数・授業構成 : * 授業形式に大きく依存します。
上記が授業概要になりますが、各自が持つプロジェクトや研究内容を自分たちで計画して進めていくことが主な過ごし方になります。ですので、授業はあくまでも研究を進めていくための補足という立ち位置にあります。
また、授業シラバスには、授業形式が記載されており、その形式によってどのように勉強するのかが変わってきます。
■ どのように勉強していたのか
授業形式によって変わる内容を以下にまとめました。
ブレンデット形式 | ディスタンス形式 | フリップ形式 | |
学生の種類 | フルタイム/パートタイム | パートタイム | フルタイム |
授業数 | 隔週1回+Moodle | Moodle | 週1回 |
授業構成 | ?講義??Moodle上のアクティビティ | ??Moodle上のアクティビティ??Moodle上の録画講義・リアルタイムでのオンライン講義 | ?プレゼンテーション??Moodle上の録画講義 |
学生の種類:
前回の記事でも言及しましたが、多くの学生が、そこそこ‘大人の人’たちです。僕は、比較的若い層にいます。6割以上の学生がパートタイムでお仕事をしながら通い、2年間かけて卒業します。
授業数・授業構成:
講義内容は、大方、日本の大学の講義内容とあまり変わりはありませんが、常にディスカッションをしながら進んでいきます。
一点、日本の授業と特別異なることは、授業内容がMoodle上での学習がメインになるということです。
以下がMoodle上の受講している授業のホーム画面になります。
Moodle上のアクティビティとは、主にMoodle上にアップロードされた記事を読み、フォーラム上で意見交換、スライドやドキュメントなどの成果物の共有を示します。
ある一定数のコメントや成果物をアップロードすると、チェックボックスにチェックがつき、出席数としてカウントされます。英国VISAの規約上、海外から来た学生は、出席数が80%以上に達していないと、学生VISAが無効になってしまいます。
以下は、ディスタンスラーニングやフリップラーニング用のオンライン講義の画像になります。
BlackbordCollaborateというソフトウェアをどの授業でも利用しております。フリップラーニングの授業では、講義出席前に視聴して、内容を理解しておく必要があります。
また、授業は遠隔学習者が参加できるのと同時に全て録音され、Moodle上にアップロードされます。万が一、出席できなかった人でも、後で受講できます。
■最後に
筆者自信は、フルタイムの学生でブレンデット形式とフリップ形式の授業を受講してきました。新鮮で心地よく授業を楽しめています。しかし、アクティビティや提出物についていけず退学しているクラスメートもすでに何人かいますので、楽しみ過ぎずに日々精進していこうと思います。
*余談ですが、ロンドンの公園にてサーモンとイクラ丼を食べていたところ、BBCニュースのインタビューを受けました。人生初のテレビ取材で緊張しすぎていたため、お蔵いきかと思いますが。
以下、その時の画像とお寿司及びお寿司屋さんの画像になります。
■次回
次回は、授業内容にも触れつつ、大学院の授業が始まりましたっ!!_春期編をお届けすることができればと思います。今後ともご愛読のほど、宜しくお願い致します。