eラーニングとは
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e | + | Learning |
electricな、電子的な | 学び |
eラーニング(e-Learning / イーラーニング)とは学びを電子化したもの、つまり、パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットを利用して学ぶ学習形態のことです。主に学習管理システム(※ LMS:Learning Management System )を使用した学習を指します。
※ LMS:Learning Management System
eラーニングを実施する際のベースとなるシステムで、ネットワーク上で教材を配信したり学習管理をするためのプラットフォームです。
多くのLMSは受講者がログインして学習する受講機能、教員や管理者が受講履歴や成績管理を行う管理機能からなります。eラーニングを提供するための根幹のシステムで、⼀般に「eラーニングシステム」や「eラーニングプラットフォーム」、「オンライン学習プラットフォーム」などと呼称されることもあります。通常はGoogle ChromeやSafari、Microsoft EdgeなどのWebブラウザを用いたWebサービスとして提供されます。なお、「学習管理システム」という言葉のイメージから学習を管理するためのシステムと思われがちですが、管理者向けの学習管理というより、主には受講者に向けて学習しやすく効果の高い学習環境を提供することが主眼に置かれています。
学校や塾の学習、組織の人材育成等で、特定の場所に集合し講師が直接受講者に講義をおこなう〝リアルな教育〝に対し、「eラーニング」はパソコンやタブレット、スマートフォン等のデバイスを活用しネットワークを介して学習します。時間や場所にとらわれずに〝いつでもどこでも何度でも教育を受ける〝ことを実現した学習スタイルです。
教育にIT(アイティー・情報技術)を組み合わせた仕組みであることや、ネットワークを介した学習のため、「教育IT」「Webラーニング」「WBT(ウェブ・ベースド・トレーニング)」「オンライン学習」も比較的eラーニングと同じ意味で使われることも多いです。
国内におけるeラーニングの普及は、今から約20年前、eラーニング元年といわれた2000年前後に遡ります。大企業や一部の先進的な企業が社内研修にeラーニングを活用し、取り扱う知識や教材・コンテンツの内容はMicrosoft Office (Word/Excel/PowerPoint)などの“ITリテラシ教育”や、就業規則やその他諸ルール、業務マニュアル、安全衛生など“会社の様々なルール” “代表の訓示・経営方針”を伝達することから始まりました。そして技術の発展とともにマルチメディアの特性を活かした英会話や、映像による接遇マナーなど、動画や音声を使った教材・コンテンツも生まれました。これらにより、社内研修の領域でeラーニングは高いコスト削減と研修効果の向上を実現しました。
そして、大学をはじめとする教育機関、塾や資格取得スクールといった様々な教育サービスで幅広く活用され始めます。
そのような中、デバイスに大きな変化が訪れます。スマートフォンやタブレットの爆発的な普及です。若い世代ではパソコンよりも比較的スマートフォンやタブレットを利用する風潮があるため、若い人を対象としたeラーニング、例えば塾や予備校の学びはスマートフォン対応が進みました。そしてこの流れが企業内研修にも大きな影響をもたらします。
これまでは机の上に置かれたパソコンで学習する必要がありましたが、スマートフォンやタブレットは手元で学習が可能なため、従来不可能だった店舗教育や現場教育――主には接遇マナー教育、業務マニュアルのリアルタイム共有、新人スタッフ教育などが、パソコンの置かれた研修ルームではなく「働く現場」で実現可能となりました。
これらのことからeラーニングは、従来の“知識伝達・教育”のスタイルから、現場での経験を通してより印象的かつ効率的に学習を進め、業務成果に直結した学びの環境を提供する“経験学習”の領域にも広がりつつあり、eラーニングはいま、新たなステージを迎えようとしています。
eラーニングは1950年代に登場した「CAI(Computer Aided InstructionもしくはComputer Assisted Instruction)」に端を発し今日まで発展してきたものです。
CAIは“コンピューターを利用して教育を支援できないか”という考えで、米国を中心に世界各国で研究・開発が盛んに行われました。
1990年代、パーソナルコンピュータの普及に従って、CAIは「CBT(Computer-Based Training)」、「WBT(Web-Based Training)」へと発展しました。もともとCBTはコンピュータを用いたトレーニングを指しましたが、明確にWBTと区別化するため、CD-ROMを利用したマルチメディア教育をCBTと呼称することもありました。
そして、2000年代、CBT、WBTから発展し折からのeブームも相まって、「eラーニング」という言葉が誕生することになります。
ここに至る背景には、その歴史を語る上で欠かせない3つのターニングポイントが存在しました。
※「eラーニング」の呼称は必ずしも統⼀されておらず、「e-ラーニング」「e-Learning」「elearning」「イーラーニング」など表記のゆれや「Webラーニング」「ウェブラーニング」「オンラインラーニング」「ITラーニング」「ICTラーニング」「オンライン学習」など、様々な呼称が存在します。
「パソコンの普及と学習のマルチメディア化」、「インターネットのブロードバンド化」、そして「スマートデバイスの台頭」です。
歴史の始まりは1990年代に遡ります。
当時パソコンといえば、仕事や研究に必要な人、コンピューターに詳しい人など、ごく一部の先進的なユーザーが使う特別なものでした。
1995年、そんな私たちの生活を一変させる出来事が起こります。
Windows 95の発売です。
特別なスキルや専門知識がなくとも手軽に扱えるWindows 95は世界中で爆発的を人気を博し、パソコンは一般家庭にまで普及していきました。
Windows 95パソコンにはCD-ROMドライブが標準装備されていました。CD-ROMには画像や音声といったマルチメディアデータが格納可能とあって、さまざまな分野でマルチメディア化が進みました。教育の領域も例外ではなく、写真や動画を多用した「マルチメディア教材」が作られ、ここにパソコン+CD-ROMで学べるインフラが整ったのです。
当時はこれをCBTと呼称していましたが、これが現代に続く本格的な「eラーニング」の一要素となっています。
国内で「eラーニング」という言葉が聞かれるようになったのは、2000年頃のことです。
政府が“e-Japan構想”を打ち出したこともあり、これまでの紙などの旧メディアをe化することに注目が集まってきました。
このとき、大きな転機となったのが、
インターネットのブロードバンド化です。
ADSLやCATV、FTTHといった、手頃な価格の大容量インターネット接続サービスが登場し、従来のダイヤルアップ接続とは比べものにならない高速・大容量通信の基盤が整いました。
コンテンツの再生プラットフォームはCD-ROMからWebブラウザ=ネット接続型へとシフトしていきます。
CD-ROM教材などを中心とした学習が「CBT(Computer Based Training)」と呼ばれるのに対し、インターネットなどのWebを利用した学習は「WBT(Web Based Training)」と呼ばれました。
多くのCBTでは学習進捗情報は学習者側の端末で個々に管理されていましたが、
WBTでは学習履歴はもちろん、教材やプログラムまでもサーバ上で一括管理できるようになりました。
CD-ROMは教材やプログラムがCD-ROMに記録され、教材改定やプログラム修正が困難ですが、WBTでは教材・プログラムがWeb上に保存されているため、提供者側は受講管理や教材の更新、プログラムのメンテナンスをコストを抑えながらスピーディに行えるようになり、
受講者側はいつでもどこでも最新の環境・教材で学習ができるようになりました。
インターネットを使った学習は双方向のやり取りも可能にしました。
従来の一方通行型の学びではなく、メールやチャットでのやりとり、双方向のコミュニケーションが可能なライブ授業配信なども行われ、eラーニングはこれまでの集合教育を大きく変革させました。
2000年代前半には、企業内のネットワークの広がりと共にeラーニング研修を導入する企業も出始め、だんだん私たちの生活に浸透していきました。
eラーニングにおける次の進化のステップは、
スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスの登場です。
これまではパソコンを使ってeラーニング学習をしている人が大多数でした。
しかしながら2000年代後半より、
に代表されるスマートフォンなどが登場し
さらに2010年、さらにスマートフォンより大型な
といったタブレット端末が登場し急速に普及が進みました。
これらのスマートフォン、タブレットを旧来のパソコンと区別し、スマートデバイスと呼称することもあります。
これらスマートデバイスは休憩時間や移動時間などの“スキマ時間”を生かした学習にも最適で、eラーニングの元来の特長である「いつでも・どこでも学習」をさらに後押しするものとなりました。また、直感的な操作性や起動時間の短さ、持ち運びのし易さなどから、学校や塾、企業研修の現場で活用が進み、様々な利用法や成果が報告されています。
このスマートデバイスの流れは学習者のすそ野を広げるのにも役立っています。たとえば企業内研修では従来eラーニングはどちらかというとデスクワーカーのためのものでしたが、スマートデバイスの登場で、接客、整備、調理などの現場で実際の業務手順を習得するために導入が進んでいます。
これらスマートデバイスで学習するスタイルをモバイルラーニングと呼びます。
こうした時代の変化を受け、パソコン、タブレット、スマートフォンといった複数のデバイスをまたいで利用可能なマルチデバイス対応のeラーニングへのニーズが高まってきています。
自宅のパソコンで学習した続きを通勤通学中にスマホで視聴する、といった各デバイスの特性にあわせた学びが可能となり、活用の範囲はさらに広がっています。
これらスマートデバイスの潮流はさらに進み、従来はパソコンでの学習を補完する存在だったスマートデバイス、特にスマートフォンが、むしろ主流になりつつあります。まずスマートデバイスでの学びを前提に考えるという考えは スマホファーストと呼ばれ現在の主流の考え方になっています。
スマートフォンやタブレットPC等のスマートデバイスの進化、インターネットのブロードバンド化によるネットの高速化、及び急速な普及をきっかけに「eラーニング」はここ数年急激に動画教材の利用が広がり、従来のような字を読むだけのテキスト学習だけでなく、作業手順やコツの習得を目的とした“動作を伴う”「実習型eラーニング」の提供が広がっています。これにより、従来は事務所や店舗内、社員研修施設などの特定の場所のみでしか実現できなかった“現場での教育”がとても実施しやすくなりました。
例えば、接客・接遇、レジ操作、食材の盛り付け方、配膳、陳列方法、清掃方法…このような、現場で動作を見せながら教育する必要があった研修をeラーニング上で、実習形式で伝えることが可能になったのです。
これは「いつでもどこでも学習可能なeラーニング」が真の意味で実現したといえるでしょう。
以前はセキュリティ上の問題から社外での研修実施は実現不可能と考える組織も多くありましたが、現在では社外での学習を認め、不正アクセスや不正ダウンロードなどによる情報の漏えいを防ぐために動画配信や学習管理には高いセキュリティを設定するなど、組織により対策がとられています。
スマートデバイスの普及、ネットの高速化を背景に、eラーニングで利用される教材はここ数年、動画教材が急増しています。それに伴い、広がっているのが「実践型eラーニング」です。
「実践型eラーニング」とは、接客や作業手順など“動作を伴う”業務スキルを学べるeラーニングです。従来は現場でOJT教育をしていた内容についても、eラーニング上で実習形式にて伝えることが可能となり、現場教育がとても実施しやすくなりました。
実践型eラーニングは、社員側にとってはスマホを片手に現場で必要に応じて学ぶことができ、企業側にとっては「実際にできるようになったか」までクラウド上で一元管理することで紙のチェックシート運用も削減できるというメリットがあります。さらにVRを使った先進的なシミュレーション教育も含めると、現場教育のDX化の可能性はさらに広がっています。
このように、従来の知識教育から実践教育の領域への進化・拡大は、「いつでもどこでも学習可能なeラーニング」が真の意味で実現したといえるでしょう。
動画教材に加えて、eラーニングに影響をもたらしたもう一つのトレンドは、インタラクティブな学びを実現したコミュニケーションツールの進化が挙げられます。
“知識共有”が学習スタイルのひとつとして確立していったことから、受講者参加型の能動的な学習――「アクティブラーニング」が大学の講義で注目され、その後小中高の学校へ広がりました。
ではそもそも、アクティブラーニングとはどのようなものか――文部科学省発行の用語集によると、「教員による一方向的(いちほうこうてき)な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」と定義されており、その主な授業例としては発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどが挙げられます。この定義や授業例からわかるように、アクティブラーニングはこれまで一般的に行われてきた一方向的な講義形式による「知識学習」を発展させ、学習者自身に考えさせて、その考えをまとめて、実践させるところまでを盛り込む教育手法の総称といえます。
eラーニング戦略研究所が小中高の教員に向けて実施した調査では、アクティブラーニングを取り入れたことで「意見を聞くだけのお客さんのような生徒が減った」「意欲的に調べてそれを発表しようとする態度が育った」など主体性が身につく成果が出たという回答のほか、「協力したり支援し合ったり、他を思いやる姿がみられるようになった」「生徒たち同士で助け合って学習を深めている」「多数の児童が学習課題を明確にしてから授業に臨めるようになった」など協調性が育ったという回答や、学び合うことでさらに理解を深める行動が多くなった、問題/課題への意識が高まったなどの回答が得られたようです。
このように効果的な授業スタイルとして注目されているアクティブラーニングですが実施するには準備と手間を要するという意見もあります。そこで学校や教員の負担となる部分を支援するツールとして、教育IT並びにeラーニングも非常に注目されています。例えばeラーニングとSNSの連携や、SNSの枠を超えて仮想的なクラスルーム内で発表やディスカッションが行われるなど、協調的な学習活動も実践されています。手軽にクラスメートの意見と自分の意見を比較し、多角的な視点から講義内容を捉えて理解を深めることができるという効果も出ており、今後も期待されるスタイルのひとつと言えます。
少し話しは戻りますが、AIやVRなどの最新技術に並び、eラーニングの今を語るうえで外せないトレンドに「ビッグデータ」とその活用があります。
「ビッグデータ」は膨大な学習データを様々な形態や粒度で取得・蓄積することで、このデータを活用することで従来では専門家でさえ困難だった領域まで分析したり可視化することが可能となり、これまでにない学習評価や学習支援、予測ができたり、学習行動の関係性、問題点を導き出し、教育改善に生かす手法が実現可能となりました。この「ビッグデータ」の様々な活用は“ラーニング・アナリティクス”と呼ばれており、見方をかえると「ビッグデータ」の価値を引き出す方法が“ラーニング・アナリティク”といえるでしょう。
ではなぜ今、「ビッグデータ」や“ラーニング・アナリティクス”がここまで注目を集めているのでしょうか? 実は、これまでにも“ラーニング・アナリティクス”に関する研究や学習に関する分析は盛んに行われてきました。 ただしそれはテストの点数や試験の合否結果を活用した、あくまでも「学習結果に対する分析」であり、その前段となる「学習プロセスの分析」は非常に困難でした。従来の技術では学習過程を記録する方法が極めて限定的だったからです。 授業をビデオで撮影したり、先生や生徒自身が学習を振り返り、記録するくらいしか方法がありませんでした。
しかしながら技術の進展により、学習や教育に関する膨大なデータが様々な形態や粒度で取得・蓄積できるようになり、これまでアプローチが困難だった学習過程・プロセスに関する分析が可能となりました。たとえば学習システムにログインした時間や学習時間、朝に勉強している人が多いか、夜に勉強している人が多いか、授業中にタブレットPCで閲覧した教科書やテキストの閲覧履歴は何ページ見たか、どういうふうにページをめくったか…といったことまでも記録されます。そして、デジタルペンやキーボートなどの入力デバイスで書いて、消して、また書いた履歴や内容についても、すべて取得可能となってきました。そして、こうした大規模な学習履歴、粒度の細かな行動履歴はビッグデータの多様化・多面化が進んだことで、学習過程のみならず学習者の思考過程も把握できる可能性がいよいよ高まってきました。このことからも、「ビッグデータ」や“ラーニング・アナリティクス”は教育改善や優れた学習環境デザインの実現に向け、各方面から大きな期待が寄せられています。
学習者側・提供者側双方からみた、eラーニングとその他学習方法のメリット・デメリットをまとめます。
メリット | デメリット | |
書籍・テキスト |
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ビデオ・DVD |
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対面授業・集合研修 |
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eラーニング (オンデマンド配信) |
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eラーニング (ライブ授業・ オンライン授業) |
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メリット | デメリット | |
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eラーニング (オンデマンド配信) |
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eラーニング (ライブ授業・ オンライン授業) |
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eラーニングを使ってどのようなことが行われているのでしょうか?受講者、管理者(学習提供者)から見たそれぞれの使い方をご紹介します。
多くのeラーニングシステムは受講者がログインして学習する受講機能、管理者が受講履歴や成績管理を行う管理機能からなります。管理機能は「学習の進度はどのくらいか」「学習者がいつ何の教材を受講完了したか」「課題は提出したか否か」「テストは何点獲得し、合格したか否か」などを、管理者が一元的に把握できる機能です。また受講者のアンケート回答の集計や質問などへの返信ができるシステムもあります。 さらに教材が作成できる機能も加えて教材作成~学習~運用管理と、学習管理システムに必要な3大機能を標準搭載し、 eラーニングに必要な基本機能をワンストップで提供しているシステムもあります。(デジタル・ナレッジのLMS:knowledgeDeliver ナレッジ・デリバーは当システムのみでeラーニングの基本を全て手に入れることができます。 )
またデバイスの進化やインターネットの回線速度の向上によりパソコンのほか、「スマートフォン」「タブレット」といったマルチデバイス対応や、コミュニケーションツールの搭載、高画質動画配信をおこなっているeラーニングも多く、 生活のあらゆるシーンでシームレスに、そして理解度の向上も実現した学習環境の提供が進んでいます。
受講者に見やすく、わかりやすい直観的な操作での学習を可能とし、多種多様な受講者の学習スタイルにあわせた最適な学習環境が提供されている。教材を受動的に学ぶだけでなく、レポートを提出したりアンケートに答えたり質問をする、など管理者や講師とのやり取りができるほか、受講者同士のコミュニケーションを実現したツールを搭載したシステムもあり、インタラクティブ(双方向的)なやりとりが行われている。
音声や映像ナビゲーション付きの臨場感あふれる教材が提供されています。
学習内容の定着や振り返りに欠かすことのできない理解度テストを受けられます。
テスト結果はレーダーチャートで表示・分析することができるシステムもあります。
テキストもしくは添付ファイルにてレポートを提出することができるシステムもあります。
学習を進める上でわからないところは質問機能を使って質問できます。
成功するeラーニングの秘訣、それは毎日の運用管理にあるといっても過言でない。担当者様が抵抗なく直感的に扱え、かつ細やかな配慮が行き届いた運用管理機能を目指し、使いやすさと多機能性の両立を実現したシステムが提供されている。一方で「管理者側の工数の多さに運用面が心配」という声もあるが、実際にはLMSと呼ばれる学習管理システム(以下項目を参照)が支援する部分が多く、大規模なeラーニング運用をわずか数名の担当者が行っているケースも多い。
受講者別、教科別での学習進捗や成績の閲覧も可能です。
受講者からの「質問」や「レポート」で未対応のものがあれば、その都度指導者の画面に表示し対応を促す機能も提供されています。 受講者の学習意欲を下げる対応漏れを防ぐ機能もあります。
インターネット上でeラーニングを配信するためのプラットフォームがLMSです。学習環境を提供すると同時に、
といった重要な機能が搭載されています。
これにより「どの受講者にどのコースを受けさせるか」「学習者がどの教材を学習・完了したか」「成績はどうか」といったことなどを一元的に管理できます。管理者側にとっては、一からシステムを構築する必要がなく、大規模な受講者や教材も統合的に管理できるという点で大変便利なシステムと言えます。
eラーニングの目的や使い方、対象者は導入先企業や教育機関によって様々です。 そのため、既存のLMSをそのまま使用するのではなく、目的に合わせてカスタマイズやチューニングを行い、より効果を高める手法も有効です。
LMSはLearning Management Systemの略で、学習管理システムとも言われます。インターネットやパソコン/スマートフォンで学習を行うeラーニングを実施する際のベースとなるシステムで、多くのLMSでは受講者がログインして学習する受講機能、教員や管理者が受講履歴や成績管理を行う管理機能からなります
学習管理システムが準備できたら、次に必要となるのは学習教材です。
eラーニングが誕生した当初は、ただ文字を読むだけのテキスト教材が主流でしたが、最近では、
など、そのバリエーションはますます広がりを見せています。
とくに、昨今のeラーニングコンテンツで主流となっているのは動画教材です。 その背景には、ブロードバンド化で大容量のコンテンツ配信が可能となったこと、動画教材ならではのわかり易さや表現力による学習効果向上への期待の高まりなど挙げられます。
動画教材は、教室での授業や講義を据置きカメラでそのまま収録したものから、テレビ番組のように脚本・演出が施されたもの、クロマキー合成技術を取り入れたものなど様々です。
学習教材はオーサリングツールと呼ばれる編集ソフトで作成し、その教材をLMSに登録して学習を提供する方法が一般的でしたが、最近では教材作成機能が標準搭載されたLMSも登場しています。
また、導入先企業や教育機関においてeラーニング教材を内製化する動きも活発になってきています。教材の内製化は、そのための人材の確保や工数増加といった負担を生み出す一方、組織内の課題や教育目的を熟知している内部スタッフが教材を作成、あるいは作成監修を行うことで、より教育効果の高い教材作成を目指せるというメリットもあります。
SCORM(スコーム:Shareable Content Object Reference Model)はeラーニングにおける国際的な標準規格です。SCORMに準拠したLMS同士ならコンテンツの相互運用が可能です。
DVDやBlu-rayソフトが全てのメーカの装置で再生できるのと同じように、eラーニングの世界でも「SCORMに準拠したLMS」「SCORMに準拠した学習コンテンツ」ならより多くの人に利用してもらうことができます。
なお、SCORMにはいくつかバージョンがありますが、広く知られているバージョンは「SCORM1.2」と「SCORM2004」の2つです。日本ではSCORM1.2に適合したLMSを特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアムで認証しています。SCORM2004は日本の機関では認証しておらず、アメリカのADLが認証しています。
デジタル・ナレッジの『KnowledgeDeliver』は日本初の「SCORM 1.2」「SCORM 2004」認定のLMSです。eラーニングの規格として事実上、世界基準となっているSCORMコンテンツに対応しております。
eラーニングは強制力が弱いため、学習者が自主的に学習する意欲が求められます。そんななかで近年ニーズが高まっているのが学習者の学びを支援するチューターや学習サポーターといわれる存在です。
チューターやサポーターは学習者の質問に答えたり、学習全般の悩みを聞きアドバイスを行います。場合によっては課題の添削や学習すべき教材を提示することもあります。
学習者に寄り添いトータルケアを行うことで学習者のモチベーションを高め、継続的なeラーニング学習を助けてくれるチューターやサポーターはeラーニング設計において重要な役割を果たします。
豊富な導入事例をもとに、あらゆる分野のラーニングを「システム」と「人」の両輪で解決します。
組織内の人材育成や個人向けスキルアップ・学習の分野では数多くのeラーニング講座が提供されています。
(人材育成の領域では、組織内で独自のルール・マニュアル・勉強会・研修等があるため、これらの教育は自社で教材を作成し、それ以外の教育を販売されているeラーニング講座で補うスタイルも多くみられます。)
販売されているeラーニング講座は、学習管理システム(LMS:Learning Management System)に教材(講座)が搭載されており、導入するとすぐに人材育成・学習を始めることができるというメリットがあります。サービスによっては講義動画をただ配信するだけでなく、講師と実際に会話をしながら学習するライブ授業や、掲示板やチャットなどを使用して受講者と講師、受講者同士が自由に意見交換・情報交換ができる参加型・双方向を実現した講座のほか、学習進捗に合わせて適切なメンタリング・サポートを行う機能、重要な箇所に理解度を確認するテスト・クイズを差し込んだ動画など、インタラクティブで教育効果の高いeラーニング講座が数多く提供されています。ここでは、組織内の人材育成や個人向けスキルアップ・学習で使用されている主なeラーニング講座をご紹介します。
TOEIC®対策講座、Microsoft Excel講座、Microsoft Word講座、Microsoft PowerPoint講座、HTML講座、メールのマナーとルール講座、Gmail講座、情報セキュリティ講座、スケジュール管理 講座、英文ビジネスメール・レターの基本講座、接遇(マナー)講座、簿記講座など、文章力トレーニング講座、ビジネス英文ライティング講座、ビジネス英語スピーキング講座など
内定者研修、新入社員研修、ビジネスマナー講座、ビジネススキル講座、スピーチ講座、ビジネス発想術講座、図解力養成講座、ビジネス力講座、交渉術講座、ロジカルシンキング講座、フレームワーク思考トレーニング講座、企画・発想力トレーニング講座、論理力トレーニング講座、決算書の読み方講座、営業・マーケティング講座、英文契約書講座、法律基礎講座、財務諸表講座など
チームマネジメント講座、事業計画講座、人事考課講座、コーチング講座、アカウンティング講座、ビジネスプランニング実践講座、経営環境/市場分析・予測講座、マーケティング講座、経営戦略講座、企画のまとめ方講座、マネジメント講座、管理のための労働法講座。経営分析講座、コンプライアンス講座、メンタルヘルス&ストレス・マネジメント講座、ミーティングスキル講座、プロジェクトマネジメント講座、チーム・ビルディング講座など
HTML/CSS、JavaScript、Bootstrap、Swift、PHP、MySQL、Ruby、Javaなどプログラミング言語講座
Webデザイン講座、レスポンシブデザイン講座、DTP/エディトリアルデザイン講座、イラストレーション講座、インターネット基礎講座、3DCG講座、アニメーション講座、Webライティング講座、カメラ基礎講座など Illustrator、Photoshop、Dreamweaver 、Maya、AfterEffects、Premiere、HTML、CSS、JavaScript、jQueryなどのソフトウェア・言語講座など
財務入門講座、財務諸表講座、会計講座、決算書講座、計数管理講座、人事・給与管理講座など
セールスのテクニック講座、営業のマナー講座、商談養成講座、営業時の会話講座、顧客ニーズを引き出すテクニック講座、セールストーク講座、プレゼンテーション講座、苦情対応講座、与信管理・債権回収、営業のための法律知識、電話応対講座など
製造物責任法講座、著作権講座、契約講座、安全保障貿易講座、独禁法講座、不正会計講座、資産の不正流用講座、知的財産講座、内部統制、労働安全衛生マネジメント、プライバシーマーク講座、ハラスメント防止講座、品質・環境マネジメント講座、ISO取得講座、意匠・商標講座、特許取得講座など
行政書士講座、司法書士講座、社会保険労務士講座、中小企業診断士講座、ファイナンシャルプランナー講座、簿記講座、秘書検定講座、建設業経理士講座、衛生管理者講座、メンタルヘルス・マネジメント検定講座、サービス接遇検定講座、個人情報保護士講座、医師事務アシスタント講座、医療事務講座、看護助手講座、歯科助手講座、調剤薬局事務講座、登録販売者講座、介護事務講座、介護食コーディネーター講座、介護福祉士講座、介護予防健康アドバイザー講座、レクリエーション介護士講座、ケアマネジャー講座、准サービス介助士講座、社会福祉士講座、福祉住環境コーディネーター講座、保育士講座、終活アドバイザー講座、認知症介助士講座、宅地建物取引士講座、マンション管理士・管理業務主任者講座、建築士講座、日商PC検定講座、パワーポイント(MOS対応)講座、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)講座、ITパスポート講座、土木施工管理技士講座、管工事施工管理技士講座、危険物取扱者講座、消防設備士講座、電気工事士講座、ボイラー技士講座、ビル管理技術者講座、運行管理者(貨物)講座、通関士講座、リテールマーケティング(販売士)検定講座、旅行管理者講座など
整理収納講座、エンディングコンサルタント講座、飲食店の覆面調査員講座、株式投資講座、色彩検定講座、ブライダルプランナー講座、アロマテラピー検定講座、科学実験講座、数学講座、国語・文章力講座、英語講座、スポーツ講座、ダイエット講座、ジョギング講座、ゴルフ講座、ギター講座、ドラム講座、ボーカル講座、コーラス講座、鍵盤楽器講座、ピアノ講座、エレクトーン講座、管楽器講座、フルート講座、サックス講座、トランペット講座、トロンボーン講座、クラリネット講座、弦楽器講座、バイオリン講座、チェロ講座、ウクレレ講座、マジック講座、バーテンダー講座、スイーツ講座、料理講座、イラスト講座、原型師講座、生け花講座、カラオケ講座、ネイルアート講座、手芸講座、占い講座、四柱推命講座、風水学講座、タロット講座、心理学講座、恋愛講座、育児講座、面接対策講座、合気道講座、護身術講座など
ブレンデッドラーニングとは、人が集まって行われるリアルの講義(集合研修・対面授業)と、オンライン上での学習(eラーニング)を融合させた学習スタイルのことです。基礎知識をeラーニングで事前に学んだのちに応用や実技を集合教育で深めるといったように、それぞれの特徴を活かした教育カリキュラムの実現でより学習効果を高めることが期待できます。ブレンデッドラーニングの活用により、すべてを対面講義で行う場合と比べ時間的な制約を減らすことができ、実践教育を効率的に実施することができる点も見逃せません。また、会場費や交通費等のコストダウンも可能です。
従来の「座学」を中心としたeラーニングではなく、例えば働く現場で――自動車整備でメンテナンスの手順を学んだり、飲食店の厨房で調理方法を学ぶ――など、動作を伴う手順やコツを、eラーニングを活用することで指導者の力量を問うことなく⼀定の質を保ちながら、熟練者から分かりやすく伝授し、円滑な業務をサポートします。
起動時間が短く、キーボードやマウス操作が不要で、直感的かつ場所をとらないことから、利用するデバイスとしては主に、タブレットやスマートフォンの活用が進んでいます。
講師の一方向的な講義で進行する授業ではなく、“ 受講者から講師 ”・“ 受講者同士 ”のコミュニケーションも取り入れながら進行する授業スタイルを指します。
受講者のモチベーションを高めたり、主体的・能動的な授業参加の促進を目的に取り入れられます。
実践例としては、講師から質問を投げかけ、それに受講者が答えるという簡単なものから、アンケートの実施・収集、意⾒の投稿が可能なクリッカーなどのICTツールを活用するケースまで様々です。
ここ数年で企業におけるeラーニングの使われ方が大きく変わってきています。これまで企業が提供するeラーニングといえば、英会話やWord/Excel/PowerPointなどのIT基礎教育、個人情報保護などの全社共通の知識、基本的な社会人マナーなどが多く、受講対象者はデスクワーカーが主でした。最近では店舗や飲食店、工場、医療などの現場で働く人たちを対象に、実際の動作や作業手順などをeラーニングで扱う「実践型eラーニング」が増加傾向にあります。ここで活躍するのが動画・映像教材です。作業手順や操作方法、調理方法、接遇マナーといった、これまで口伝やOJTで教えていた現場のノウハウを映像教材化することで、場所を問わず大人数に向けてより分かりやすく伝えることが可能となり、現場の人材育成方法が変わろうとしています。そしてこの背景には、スマートフォン、タブレットなど持ち運びができて起動時間が短く、直感的に操作できて場所をとらないスマートデバイスの普及があります。
スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスの普及は、eラーニングの受講環境を大きく変えました。かつてeラーニングはパソコンでの学習が前提でしたが、昨今はスマホやタブレットなどを含む様々な環境(マルチデバイス)で学習する環境が一般化しています。そこで注意すべきは教材の形式です。たとえば、かつて広く使われていたFlash教材はiPhoneやiPad、一部を除くAndroidでは再生ができません。eラーニングのマルチデバイス化を考えたとき、独自形式の教材は各端末にあわせて作り直す必要が生じます。一方、動画教材はフォーマットさえ調整すればすべてのデバイスで再生できるため、昨今のeラーニングのニーズにマッチしていると言えます。
上記の流れがさらに加速し、「スマホでも」学習できる環境から「スマホを第一に考えた」学習スタイルも増えています。このようにスマホでの学習を前提とした学習スタイルを「スマホファースト」といいます。とくに若い年齢層を対象とした教育サービスでは、このスマホファーストの考えをとる傾向が強まっています。スマホ学習では一から十まで順を追って学習するのではなく、要点をささっと学習する「マイクロラーニング」が適しています。そのため使用される動画・映像教材も、従来よりもぐっと短い1~2分程度のものや、場合によっては30秒程の非常に短いコンテンツが多用されているのが特徴です。
複数のツールはもう必要ありません。これ1つでeラーニングに必要な基本機能のすべてを⼿に⼊れることができます。KnowledgeDeliverは、これ1つで学習管理システムに必要な「教材作成」「学習」「運⽤管理」の3⼤機能を標準搭載。教育ビジネス、⼤学・専⾨学校、企業内研修など、オンラインにおける教育提供のあらゆるニーズに応えます。
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