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学習者の能動的な参加を取り入れた学習スタイルの総称です。講師による一方向的な講義や知識詰め込み型の受動的な教育ではなく、問題解決学習や調査学習、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションなどを積極的に取り込み、単なる知識獲得を超えた能力の育成を図ります。
ICTの活用例としては、テレビ会議システムを利用した遠隔地とのディスカッションや授業中の意思確認や発言を促すクリッカーシステムの利用などがあります。
受講者全員が同一のコース・目次をたどって学習を進めるのではなく、受講者一人ひとりの過去の学習履歴や正誤情報・進捗などから、それぞれに最適化された内容・進度で学習を進めるモデルを指します。過去の受講者たちの膨大な学習履歴データや教材構造をもとに、その受講者のレベルや次の学習項目を推論し掲示します。
学習以外の世界では以前から存在し、たとえばAmazonでの「おすすめ」やGoogleの広告で個別に最適化されたおすすめサービスがあります。
ICTの進化により膨大な“学習履歴”を情報端末から集めることができるようになりました。例えば、eラーニングシステムにログインした時間や学習時間はもちろん、授業中にタブレットで見たテキストの閲覧履歴やページのめくり方、デジタルペンなどの入力デバイスで書いて、消して、また書いた履歴や内容についても、すべて取得可能となってきました。さらに、多彩なウェアラブル端末の登場により、学習中の心拍や血圧、発汗といった、学習者本人が意識していない生体情報データも取得できるようになりつつあります。これらがいわゆる「教育ビッグデータ」と呼ばれるものです。
教育ビッグデータを詳しく分析したり可視化したりすることで、学習評価や様々な予測、成績と学習行動の関係性、問題点を導き出し、教育改善に生かす手法が「ラーニング・アナリティクス」です。
こうした領域に対する教育関係者の関心は高まっており、教育ビッグデータ、ラーニング・アナリティクスの活用による教育改善や優れた学習環境デザインの実現が期待されています。
スマホ/タブレットの登場により、従来のeラーニングの特徴であった「いつでも・どこでも学習」が真の意味で実現され、休憩時間や移動時間などの” スキマ時間 ”を活用した学習に用いられることも多くあります。また直感的な操作性、起動時間の短さから学校や塾・研修などのリアルの学習現場でも積極的に活用されており、例えば授業中に生徒がタブレットを使ってプレゼンテーションを行ったり、塾・企業の研修ではタブレットやスマートフォンを使って講義(研修内容)映像を視聴したり…と様々な利用法や成果が報告されています。
講師の一方向的な講義で進行する授業ではなく、“ 受講者から講師 ”・“ 受講者同士 ”のコミュニケーションも取り入れながら進行する授業スタイルを指します。
受講者のモチベーションを高めたり、主体的・能動的な授業参加の促進を目的に取り入れられます。
実践例としては、講師から質問を投げかけ、それに受講者が答えるという簡単なものから、アンケートの実施・収集、意見の投稿が可能なクリッカーなどのICTツールを活用するケースまで様々です。
インターネット上で情報を発信したり、ユーザー同士でコミュニケーションを行うためのメディア――たとえば、Facebook、Twitter、Google+、mixi、GREE、NAVER まとめ、ブログサイト、YouTube、ニコニコ動画、Yahoo知恵袋のようなQ&Aサイトなどを、学習ツールとして活用する学習スタイルです。
学校など教育を受ける公式的な場所で学ぶ” フォーマルラーニング ”に対し、非公式的な環境での学びである” インフォーマルラーニング ”に含まれる学習スタイルの一つとも言えます。
教材をデジタル化し、パソコンやタブレット・スマートフォン・電子黒板など、様々なデバイスでの閲覧を可能にしたものです。紙ベースの教科書では実現できなかった映像や音声を付加することで、文章や静止画のみではわかりにくい動作(たとえば外国語の発音・動物の動き・技術/技能の伝達)をわかり易く伝えることが可能です。またデジタル教科書が導入されると、かさばる大量の教科書を持ち運びする必要もなくなります。
2020年までに小中学校への1人1台端末支給の流れを受け、今後の普及が見込まれています。
遠隔地との会議の実施を目的に開発されたテレビ会議システムが教育の現場で講義配信用としても活用されています。テレビ会議システムはテレビモニタと映像・音声を配信する専用のシステムがセットになっており、講義が行われている会場と遠隔地にそれぞれテレビ会議システムを設置し連携させることで、講義会場と同様の臨場感あふれる授業をLIVEで届けることができます。
学校の教育現場では例えば他校との交流学習を、企業研修の現場では研修会場と支社をテレビ会議システムでつなぎ、講義が行われています。
昨今eラーニングコンテンツの主流となっている動画教材ですが、背景には表現力向上が前提にあります。さらに提供者側の都合でも制作しやすさ、様々なマルチデバイス環境への対応しやすさがあり、受講者環境側でもYouTube等の普及で動画教材の視聴が慣れ親しまれていることや、ブロードバンド化で大容量のコンテンツ配信が可能となっていることが普及の背景にあります。
映像による学習教材は、教室での授業を据置カメラでそのまま収録したものから、テレビ番組のように脚本・演出が施されたもの、クロマキー合成技術を取り入れたものなど、その品質も様々です。
問題を出題しそれに解答するコンテンツ形式、いわゆる「テスト」や「問題」「ドリル」と言われる学習スタイルです。解答後に得点や正誤、分野別達成度、偏差値などを表示することもあります。
講義受講後に講義理解度を確認したり、総合的に到達度を測定する実力判定試験(アセスメント)といった利用が一般的です。大学の単位認定試験や資格試験に利用することもありCBTと呼称されることもあります。他の応用例として、まず最初にドリル型コンテンツを実施しドリル終了後に誤答箇所だけを学習させるといった効率的な知識定着を図るものもあります。
反転学習とは、授業・講義を事前に視聴して知識習得を済ませ、実際の教室では予習で得た知識を確認したり問題に取り組んだりする学習スタイルを指します。授業と宿題の役割を「反転」させることからこのように呼ばれています。
知識の習得を事前に済ませることで、教室では問題演習やディスカッション、プレゼンテーション、グループワークなどの発展的学習やアウトプット学習が可能となり、知識の定着や応用力の強化、思考能力育成へつながると期待されています。
集合型で行われる講義(集合研修・対面授業)とオンライン上で行われる学習(e ラーニング)のそれぞれの利点を活かし、融合させた学習スタイルです。
基礎知識をeラーニングで学び、実技や応用を集合研修で行うといったように、それぞれの特徴を生かした教育カリキュラムを提供することで学習効果を高めるといったメリットはもちろん、すべてを対面講義で行う場合と比べ時間的な制約を減らすことができ、さらに交通費等のコストダウンも期待できます。
受講者のこれまでの学習履歴や実習経験などを蓄積したものをポートフォリオといいます。学生カルテということもあります。
複数の学習システムやコースの履歴を一元管理する必要があるため、履歴のやり取りには標準規格であるExperience API(Tin Can API)や IMS Caliperなどが注目されています。
単に過去の学習結果を参照するだけに留まらず、あらかじめ設定した目標とその到達度を振り返ることで学習意欲を高めるために運用するモデルもあります。
モバイルラーニングはモバイル端末(iPhone・iPad・Android・その他 携帯端末)を利用して学習を行うスタイルです。従来のeラーニングをモバイル端末で閲覧しただけのものから、モバイルに特化した教材・システムや専用アプリケーションを提供するものまであり、従来のeラーニングが「学校の授業をインターネットに置き換えること」を主眼に体系的で包括的な学習を志向しているのに対し、モバイルラーニングでは「単語などの暗記、暗算の練習」などスキマ時間を活用した学習の補助ツール的な役割を期待されています。
職場や学校で支給されたパソコンなどのデバイスを利用するのではなく、受講者個人が所有するデバイスを職場や学校に持ち込んで業務や学習に利用するスタイルを BYOD(Bring Your Own Device)といいます。
不具合発生時の責任分界点や対応方針、通信費の負担、情報漏えい対策、セキュリティ対策など、BYOD には対策しなければならない課題もありますが、一方で会社・学校の負担コスト軽減や、受講者個人にとって使い慣れた自分のスマホ・タブレットで学習ができるといった利便性もあります。
「Education + Technology」の略。
教育系スタートアップ(ベンチャー)企業、およびそれら企業が手掛けるサービスを指します。
旧来のeラーニングがBtoBビジネスの世界で多くのユーザを獲得したのに対し、EdTechはターゲットにコンシュマーを据えた学習サービス(BtoCもしくはCtoC)が多いことが特徴です。最新テクノロジや新しいビジネスモデルを取り入れた新しい基軸のサービスを生み出しています。
予め撮りためておいた動画を視聴するオンデマンド配信に対し、リアルタイムに映像データを配信する手法です。遠く離れた受講者にも講義会場と同様の臨場感あふれる授業を届けることができ、受講者はパソコンやスマホ・タブレット等のデバイスで視聴が可能です。大別すると個別配信(1:1)と講義配信(1:n)の2つのモデルが存在し、海外と繋ぎ1:1で外国語会話で利用したり、通信制の学校や企業内研修で1:n配信での講義が行われています。
特に1:nの場合では、LIVE 配信を録画しオンデマンド配信に利用するケースも多くみられます。
Massive Open Online Course (MOOC=ムーク )は、インターネット上で誰もが無料で受講できる、大規模で開かれた講義モデルです。先行するアメリカではスタンフォード大学設立のCourseraや、ハーバードやMITが設立したedXがあり、多くの大学が講座を提供し世界中で受講者を獲得しています。
日本でも JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)が設立され、gaccoをはじめとするサービスにより国内の主要大学から講義配信が行われ、多くの受講者が学んでいます。
OCW(Open Course Ware)は大学等で正規に提供された講義とその関連情報をインターネット上で無償で公開する活動を指します。
アメリカではMITやUCバークレーなどが講義配信を行っており、国内では東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、大阪大学、京都大学などJOCW(日本オープンコースウェア・コンソーシアム)に加盟する22校から配信されています。他にもAppleのiTunes Uによる配信も盛んです。
「eラーニングってなに?」そんな疑問にお答えすべく、基本の「キ」から解説します。
「企業研修」「教育ビジネス」「大学・高等教育」で期待できるeラーニングの効果とは?
eラーニング教材(コンテンツ)について解説します。
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~3つのターニングポイント~
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