デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所と株式会社Z会ラーニング・テクノロジは、2015年10月、アクティブラーニングを導入している小・中・高校教員100名を対象に、アクティブラーニングの実施状況について共同でアンケート調査を実施しました。
その結果、主に実施されているアクティブラーニングの手法は 「グループワーク」79%、「問題解決学習」59%、「ディスカッション」56%の順に多く、学年・科目を超えて多方面的に活用されている状況が明らかとなりました。とくに、小・中学校の9割近くが「全学年」でアクティブラーニングを取り入れており、学校を挙げて取り組んでいる導入校が多い様子が読み取れます。
気になるアクティブラーニングの成果は、「主体性が身に付いた」「理解度が高まった」など実に6割の教員が「成果があった」と回答しました。なお、「成果があった」と回答した教員は、“環境整備・設備導入率”および“指導力向上の取り組み実施率”が高い傾向が見られ、これらがアクティブラーニングを効果的に実施するうえで重要な意味をもつ可能性も考えられます。また、地域によってアクティブラーニングの導入手法や成果にバラつきが見られたのも興味深い点といえるでしょう。
アンケート結果から見るポイント
- 「全学年で導入」が8割超。学校を挙げて取り組むアクティブラーニング
- 主に実施されているのは「グループワーク」「問題解決学習」「ディスカッション」
- 小・中学校は「学ぶ力の向上」、高校は「能動的授業参加」が目的
- 7割が「研修・勉強会に参加」。関西・中国・九州で指導力向上に積極的な取り組み
アンケート調査概要
- 調査目的 :小・中・高校におけるアクティブラーニングの実施状況を調査する。
- 調査期間 :2015年10月7日(水)~10月12日(月)
- 調査方法 :Webアンケート方式
- 調査地区 :全国
- 調査対象 :アクティブラーニングを導入・実践している小学校教員、中学校教員、高校教員 計100名